お悩み別におすすめ!アイアンの簡単な選び方【初心者向け】
カリスマクラフトマンが初心者ゴルファーに伝授!
アイアンはシャフト選びも重要なポイント
アイアンではほとんどのモデルで複数のシャフトがラインナップされていて、軽量カーボン、軽量スチール、さらに重量タイプまであるモデルもあり、ドライバー以上にシャフト選びも大事になる。
アイアンのシャフトはカテゴリーが違う!
ドライバーも色んなシャフトバリエーションが選べますが、それはある程度重さなどもそろっている中から選ぶものです。一方、アイアンでは重さ、硬さ、素材まで全くカテゴリーが違うところからシャフトを選びます。
一般的に「ポケットキャビティ」や「超・飛び系」のシャフトには、軽量カーボンシャフトと軽量スチールシャフトがあります。
特徴で言うと、軽量カーボンはスイング中のしなりも大きい。だから打ってみると飛距離が5ヤードから10ヤード飛んで、弾道も高いです。飛距離優先で選ぶならカーボンです。
一方の軽量スチールは、カーボンよりもしなりが小さいので、より安定したスイングになります。シャープに振りやすいので、コントロール性が高くなります。
軽量カーボンは50グラム前後、軽量スチールは70グラム前後が多いのですが、重量系のカーボンやスチールをラインナップしているのが「ハーフキャビティ」や「マッスルバック」です。重量帯としては、カーボンは90グラム前後、スチールでは110グラム前後が重量タイプです。
重量系になってもカーボンの方がスチールより飛距離性能は高いです。ただし、重量カーボンになると男子ツアープロでも使えるくらい安定感があります。
また重量スチールは、男子ツアープロがメインで使っているシャフトになりますから、ヘッドスピードの早い人と相性が良いです。
アイアンは二刀流のコンボセットもあり!
昔、アイアンセットといえば1モデルが定番でしたが、今はPGAツアーのプロでもロングアイアンには「ハーフキャビティ」、ショートアイアン以下は「マッスルバック」にするなど、2モデル以上のモデルをミックスした二刀流がスタンダードになってきています。
この二刀流のメリットは難しいロングアイアンやミドルアイアンをやさしいヘッド形状にして、ショートアイアンは距離感やスピン量をコントロールしやすい「マッスルバック」や「ハーフキャビティ」にできることです。
アイアンはセットで購入する場合が多いですが、ピンやミズノは単品購入も可能ですし、最近は7番アイアンからの4本セットになっているモデルもあります。
だから、アマチュアの皆さんも5番、6番アイアンは飛距離&やさしさ重視のヘッドで選んで、7番以下はコントロール性や安定感で選ぶこともおすすめです。
アイアンの打感の正体は、打球音にあり!
よくアイアンでは打感の話になりますし、ベテランゴルファーには打感の好みでアイアンを選び人もいます。
言葉として打感と言うと、インパクトのときのフィーリングのように思えますが、実は打感に最も影響するのは打球音です。ゴルファーは打球音から判断して、打感が柔らかい、硬いと判断しているのです。
この打感、打球音に影響するのはヘッドの素材と言われています。アイアンのヘッド素材には軟鉄かステンレス、もしくはフェースだけをチタンにしているモデルもあります。
その素材の中で「軟鉄は打感が柔らかい」とも言われているのですが、実は打感、打球音への影響が大きいのは素材よりも形状です。ステンレス素材であっても「マッスルバック」や「ハーフキャビティ」の形状は、すごく打感が柔らかく感じます。
「マッスル」や「ハーフキャビティ」の打感が柔らかいのはフェースの打点が当たるセンター部分に厚みがあることです。ここの厚みが、打感がソフトになるポイントです。
逆に「ポケットキャビティ」や「超・飛び系」アイアンは、反発性能を重視するためにフェースを限界まで薄くしています。だから打感としては弾いてくれるような、硬めに感じることが多いです。
よく「軟鉄だから打感が良い!」と言う人がいますが、それは間違いです。形状の影響も大きいので、軟鉄の「ポケットキャビティ」より、ステンレスの「マッスルバック」の方が打感は柔らかくなります。
では軟鉄アイアンの魅力は何かと言うと、ステンレス素材よりも調整ができると言うことです。
アイアンのロフトやライ角はゴルフ工房で調整できる!
私もゴルフ工房をやっている1人ですが、アイアンは購入後に工房で調整する人も多いです。シャフトを交換する人も多いですし、ロフト角やライ角を調整して、自分に合わせる人も大勢います。そんな調整をしやすいのが軟鉄アイアンの利点です。
特にライ角はアイアンの打ちやすさを決める最大のポイントになるのですが、ゴルファーは身長も、手の長さも、アドレスしたときの姿勢も十人十色です。
だから、もちろん購入したアイアンのライ角が自分にピッタリであれば、それで問題ありませんが、「打ちにくいな」と感じたら、工房などでライ角をチェックしてもらうことも大切です。また年配のゴルファーの方であれば、工房で軽量シャフトにしたり、ロフトを調整して、飛距離をキープすることもできます。
アイアンは長く付き合っていくクラブであり、スコアメイクのカギを握っている重要な番手です。モデル選びはもちろん、購入後も自分に合わせた調整をしていくことが大切です。
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