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見た目のカッコ良さと打ちやすさを兼ね備えたフォーティーン「IF-700 FORGED」に惚れた!

2020/07/31 ゴルフサプリ編集部

フォーティーンのIF-700 FORGED,ヘッド部分のアップ写真

フォーティーンの「IF-700 FORGED」は、次世代型FORGEDアイアンとして注目を集めている。見た目はシンプルなキャビティバックだが、実はフェース内部に樹脂を充填させた「ハイパーキャビティ構造」で、「飛距離」「寛容性」「美しさ」を満たした高性能アイアンなのだ。

今回は、このアイアンをカリスマクラブコーディネーター・鹿又芳典氏と、自らをゴルフバカと呼ぶイラストレーター・野村タケオ氏が試打。これまでさまざまなクラブを試打している経験豊富なお二人に、感じたままを語り合ってもらった。

小ぶりなヘッドはシェイプの美しさがトップクラス

フォーティーンのIF-700 FORGED,ヘッド部分3つの角度からの写真

野村「さて、では見た目からチェックしていきましょうか」

鹿又「ヘッドは大きくもなく小さくもなくちょうどいいサイズ感で、トップブレードの厚さもしっかりあるので、アドレス時に安心感を持たせてくれますね」

野村「ホント、そうですよね。顔が小ぶりで構えやすい。でも難しそうな感じはしないんです。とても構えやすいし、ラインを出しやすいと感じます」

鹿又「トップブレードに厚みがあると、オフセンターヒットに強い印象が持てるんですよ。それから、グースがついているわけじゃないんですけど、ヒール側の“受け(フェースとネックの繋がり)”がしっかりあるので、グースネック好きの人が構えても大丈夫。逆にストレートネック好きの人が構えても、フェースのヒール寄りの肉付きが厚いから、全く違和感なく構えられるような出来ですね。このヘッドシェイプの美しさは、今あるアイアンの中でトップ3に入るくらい綺麗に出来ていると思います」

野村「見た目から高評価ですね! では、さっそく打ってみましょうか」

鹿又芳典(かのまた・よしのり) 1968年生まれ。クラブコーディネーターとして年間2000本以上のクラブを試打。「ゴルフショップマジック」(千葉市)のクラフトマン兼店長を務める。

鹿又「安定した打ち出しで球がねじれませんね。ちょっとオフセンターヒットしたかな? というショットでも、そのまま真っすぐ、出したいところにきれいな球で飛んでいく。“セミオートマチック感”満載のクラブという印象です。特筆すべきは長い番手。5番アイアンの打ち出し角がしっかり出たことに驚きました」

野村「僕も5番アイアンが、すっごく打ちやすいと感じました。僕レベルでも、フェードをかけたり、球を操作できそうな感触が得られたくらいです。打感も柔らかいですよね」

鹿又「全番手に言えることなんですけど。ちゃんとフェースに乗ってる感、ボールが潰れてる感が強くて、出球をコントロールしやすかったですね。ボールがゆっくり飛ぶ印象です。スピンもしっかり入るので、グリーンを狙っていくときでも、安心して打てます」

野村タケオ(のむら・たけお) 1966年生まれ、京都府出身。自称「ゴルフバカイラストレーター」として、さまざまなメディアに作品を提供しながら、情報も発信。SNSなどでも注目を集める存在。

打感・飛距離・弾道が、同調した優れた構造

野村「5番アイアンも、いかにも球が上がりやすいよ~、打ちやすいよ~という見た目じゃないのに、ラクに打てちゃうのがすごいですよね」

鹿又「中空構造だけど、いたってシンプルな見た目ですよね。外に機能を見せないで、しっかりと性能を感じさせるものを作るのが、フォーティーンさんは本当にうまいなあと感じます」

野村「この見た目以上の打ちやすさの理由は、やっぱり重心設定が絶妙ってことなんでしょうね」

鹿又「フォーティーンは、中空構造アイアンの重心設計に関して豊富なノウハウを持っていますからね。それから、中空のメリットとして、球がねじれにくい。慣性モーメントが大きいということが挙げられますが、打感が独特になりやすいですよね。でも、この「IF-700 FORGED」は柔らかいだけじゃなくて、弾き感があります。“フェースが1枚モノのフォージド”とは違う柔らかさですね。そうした打感に対して、飛距離と弾道が同調していると感じました」

野村「番手ごとに求められる性能をきっちり出せていて、セットのまとまりを感じるし、ロングアイアンまで使いたいなと思わせてくれますよね」

野村タケオと鹿又芳典がスイングしている写真
二人が試打したのはFS-90iスチールシャフト(S)を挿した「IF-700 FORGED」。

柔らかな打感と打ちやすさの秘密は構造にあり!

IF-700 FORGEDを図解している画像

長い番手が打ちやすい、打感の柔らかさが心地いい。2人のテスターが感じたインプレッションの秘密は、その構造にある。「IF-700 FORGED」は、フェース内に中空部を設けたハイパーキャビティ構造を採用。中空構造の反発性の高さとキャビティ構造のフェース高さ、オーソドックス形状のマッチアップに成功した。

IF-700 FORGEDを図解している画像

また、S25C軟鉄鍛造+精密機械加工により調角可能としたABR(アスレチックバックリブ)内蔵のボディに、ハイパーeメタルフェースをプラズマ溶接し、フェース内部にコネクティッドコアと呼ばれる樹脂を充填。この構造により、弾き感とマイルドな打球感を両立させている。

飛ばないストレスもなく、球の操作もしやすい

野村「ボク的には7番でロフトが30度というのもうれしい。やっぱりちょっとは飛んで欲しいですしね。とはいえ、それも29度くらいまでかな? それ以上ロフトが立つと、逆に難しくなっちゃう気がします」

鹿又「ヘッドスピード的にドライバーで40〜45m/sくらいの人にはメリットばかりある、というイメージですね。ヘッドサイズもそうだし、オフセンターヒットの強さも、ロフト角の設定もそうです。オリジナルのスチールシャフトも含めて、クラブとしてのバランスがすごく良くて振りやすい。ドンピシャのヘッドスピードの人が打ちやすいというのは、シャフトも含めて考えられていて、ストレスなく使えることに驚きました」

野村「飛びすぎもないし、飛ばないストレスもないし、すごくイメージがいいですよね。ヘッドとシャフトのマッチングがすごく良くて、振りやすいと感じました」

鹿又「フォーティーンさんは、ヘッド機能に対して求められる球質をよくわかっていて、それに合うシャフトを作っているんですよね。だから、クラブとしてのバランスがすごくいい。よく『振りやすいシャフト』という感想をいいますが、これは、切り返したときのしなり感がちょうど良くて、タイミングがとりやすいということです。硬すぎないし、柔らかすぎない。ターゲットに対してドンピシャだから、振り心地の良さが感じられるんですね」

FS-90iのロゴアップ写真

「IF-700 FORGED」に装着されているのは、スチールもカーボンもフォーティーンのオリジナル。今回の試打はオリジナルスチール「FS-90i」を装着したモデル。日本シャフトとの共同開発により、従来仕様から5gの軽量化。手元から中間部までしなやかにしなり戻る剛性バランスで、ボールスピードを出しやすく、タイミングの取りやすさも向上させた。

自分のバッグに入れたくなるカッコ良さと高い機能性

IF-700 FORGEDのアイアン3本のアップ写真

野村「いやあ~、試打だけじゃなくて、ラウンドで使ってみたい。見た目も性能も全部がちょうどいい!」

鹿又「アイアンは長く使う人が多いので、こういうシンプルなデザインは飽きがこなくていいですよね。長く使っても古臭さを感じさせないですし、見た目はキャビティでカッコいい」

野村「そうそう、とにかくカッコいい。マジで欲しくなりました」

鹿又「機能的には40〜45m/sの人がドンピシャで使っていきやすい、カッコいいアイアンです。確かにノムさんが惚れるのもわかります。すべてにおいて、本当にちょうどいいアイアンですからね。僕も惚れちゃいました(笑)」

百戦錬磨の2人をもうならせたフォーティーン「IF-700 FORGED」。魅了されるゴルファーが後を絶たなくなりそうだ。

商品名の『IF』に込められた意味

フォーティーン、マーケティング担当の池田純氏。手に持つのは「IF-700 FORGED」の分解ヘッド(写真右下)。この中にコネクティッドコア(樹脂)が充填される。

「外に機能を見せないで、しっかりと性能を感じさせるものを作るのが、フォーティーンさんは本当にうまいなあと感じます」(鹿又芳典氏)

鹿又芳典氏が漏らしたこの感想。そして、野村タケオ氏の「5番アイアンも、いかにも球が上がりやすいよ~、打ちやすいよ~という見た目じゃないのに、ラクに打てちゃうのがすごいですよね」という感想。

この両氏のコメントは「IF-700 FORGED」の実像を見事に捉えたものだった。なぜなら、商品名の『IF』に込められた意味の中のひとつに『Invisible Function(見えない機能)』というものがあるからだ。

伝統的な形状でありながら、その中には画期的かつ優れた機能が隠されている。これは、フォーティーンの創設者である故・竹林隆光氏が開発スタッフに伝え続けた“クラブ作りに対する姿勢”のひとつである。そして、このことから「IF-700 FORGED」は、フォーティーンのモノ作りの根幹ともいえる思いが、具現化されたアイアンだということが言える。

「このアイアンは、ゴルフに真剣に取り組み、競技も楽しむセミアスリートゴルファーの皆さんにも満足していただける性能だと自負しています。ですが、もう一方で“もう少しだけ寛容性が欲しい”、“でも打感や見た目にはこだわりたい”といった方々の声にも応えたいと思って開発をしました」(池田純氏)

そう話すのは、フォーティーンのマーケティング担当を務める池田純氏だ。

「商品名の『IF』には『もしもこんな機能があったら、こんなクラブがあったら』という、英語のIF(もしも)の意味(思い)も込められています。そうして出来上がった「IF-700 FORGED」は、美しい形状、軟鉄鍛造キャビティモデルと変わらないかっこいいフォルムを持ち、それでいて寛容性も飛距離も、そして正確性をも備えたアイアンです」(池田純氏)

ちなみに『IF』の後に続く「700」という数字。『7』はカテゴリーを表しており、ふたつの『0』には“ゼロのスタート地点”という意味があるとのこと。「IF-700 FORGED」は、この先の未来も様々な『IF』を具現化しながら、進化していくのだろう。


クラブ名フォーティーン 「IF-700 FORGED」アイアン
長さ(5I)38.375インチ
番手/ロフト角5I/23度
6I/26度
7I/30度
8I/34度
9I/38度
P/42度
ヘッド素材ボディ:S25C軟鉄鍛造
フェース:ハイパーEメタル
シャフトFS-90iスチールシャフト(S、R)
FT-70iカーボンシャフト
価格●FS-90iスチールシャフト
5本セット(#6〜9、P):115,000円+税
1本(#5):23,000円+税

●FT-70iカーボンシャフト
5本セット(#6~#P):120,000円 +税
1本(#5):24,000円+税

価格詳細 > フォーティーン IF700 アイアン 公式サイト

撮影協力/平川カントリークラブ
撮影/相田克己
取材・文/下山江美、ゴルフサプリ編集部

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