PING新作「G425MAX」ドライバーを野村タケオが試打レポート
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。8/31にPING(ピン)の新しいG425というシリーズが発表されました!もちろんG410シリーズの後継モデルです。G410といえば渋野日向子プロや鈴木愛プロという国内でもトップクラスのプロが使っているモデルです。もちろん海外のプロも多く使っていて、なんと世界でG410ドライバーが56勝もしているそうです。そのうち日本国内での優勝が16勝!これはものすごい数字です。そんなG410シリーズの後継モデルが出たってんだから、興味が湧かないわけがない!ってことで、さっそくG425ドライバーの試打クラブをお借りしたので、どんなところが変わったのかレポートしたいと思います!
撮影/野村タケオ
PINGの新作G425シリーズはシックなカラーリングがカッコ良い!
今回のG425シリーズ、前作の赤の差し色からグレーっぽい色に変わって、なかなかシックな感じになりました。ソールのデザインは前作のデザインをふまえつつ、少しだけゴテっとした感じかな。でもカッコ良いと個人的には思います。クラウンにはタービュレーターと呼ばれる突起が前作同様ありますね。これは空気抵抗を抑えるためのものですが、アライメントの取りやすさにもつながってると思います。
シャフトは純正のALTA J CB SLATEシャフト。カラーはヘッドと揃えてダークグレー系の光の反射を抑えるスレート仕上げ。ロゴもシンプルでいい感じです。
PING G425 MAX ドライバーのスペック
メーカー | ピンゴルフジャパン(PING) |
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クラブ名 | G425 MAX ドライバー |
長さ | 45.75インチ(ALTA J CB SLATE) |
重量/バランス | 約301/D3(ALTA J CB SLATE) |
ロフト角 | 9度、10.5度、12度 |
ライ角 | 59.5度 |
ヘッド体積 | 460㎤ |
ヘッド素材 | ボディ:811チタン フェース:FORGED T9S+チタン |
シャフト | ALTA J CB SLATE PING TOUR 173-55 PING TOUR 173-65 PING TOUR 173-75 ALTADISTANZA Speeder EVOLUTION VII TENSEI CK Pro Orange |
価格 | ●70,000円+税:ALTA J CB SLATE、PING TOUR 173-55、PING TOUR 173-65、PING TOUR 173-75、ALTA DISTANZA ●82,000円+税:Speeder EVOLUTION VII ●85,000円+税:TENSEI CK Pro Orange 価格詳細 > ピンゴルフジャパン(PING)公式サイト |
PING G425ドライバーのヘッドタイプは3種類!
前作同様ヘッドは3タイプ用意されています。前作では「PLUS」「SFT」「LST」だったのが、今回は「MAX」「SFT」「LST」の3つに。「MAX」という名前を聞いて「おっ」と思った人はなかなかのPING好きではないでしょうか。実は2代前のモデルG400のときに追加モデルとして発売されたG400MAXというのがあったのですが、これが優しく高弾道で飛ばせるとかなり評判が良かった。しかしG410になってからはMAXというモデルは無く、G400MAXを併売という形になっていたんですよ。ネット上では「G410MAX」の追加販売はないのか?なんて書き込みをよく見かけました。
なぜG410MAXはなかったのか? 実はPINGというメーカーは前作よりも性能が優れたものができなければ新製品は出さないというポリシーがあります。ずっとG400MAXを超えるヘッドを開発していたけども、それがG410のときにはできなかったということなんですね。それだけG400MAXは高性能なヘッドだったということです。
しかしやっとG425でG400MAXを超える高性能なヘッドができたので「MAX」という名前を使ってきたということなんですね。PINGのテストでは初速、キャリー、飛距離全てでG400MAXよりもG425MAXのほうが高い数値が出たとのこと。もちろん慣性モーメントも最大で、優しさもアップしているわけです。これは期待が高まりますね~。
前作同様、捕まりの良い「SFT」とロースピンモデルの「LST」もラインナップされています。どちらも前作よりもミスに強く、飛距離も伸び、つかまりもアップしているとのことです。僕はG410LSTを使っているので、やはり今回もG425LSTが気になりますね。「MAX」と「SFT」は460ccですが、LSTは445ccとなり、前作よりも少し小さくなっています。
PING G425ドライバーはウェイトの場所が変わった?
前作の「PLUS」と「LST」には可変ウェイトが装着されていたのですが、今回も「MAX」と「LST」にはヘッド後方部にタングステンウェイトが装着されていて、それを動かすことで弾道調整ができるようになっています。(「SFT」は固定式のウェイト)。
今回のタングステンウェイト、前作よりもかなり重くなっているようで、なんと26gもあるとか。これはヘッド重量の約11%ってことになるので、そうとう重心が深く、低くなり、慣性モーメントも大きくなってるでしょうね。ぶっ叩いても曲がらないクラブってことです。ウェイトの重量アップのせいか、前作よりもウェイトが動く範囲がかなり狭くなっています。たったこれだけ動かすだけで弾道変わるの?ってちょっと不安になります。これはいろいろ試打して試してみないとダメですね。
PING G425ドライバーは打感や打音も向上してるらしいぞ!
PINGのクラブも数年前からサウンドリブをヘッド内に設けて打音を良くする努力をしています。これはおそらく日本の市場からの声が本社に届いたってのも理由のひとつだと思うんですよ。日本人はそういうの気にする人多いしね。前作ではかなり打感も打音も良くなったとは思いますが、個人的にはもう少し落ち着いた打音にしてほしいな~と思っていたのも正直なところ。G425をプロが打っている動画を見ましたが、少し低めの打音で、なかなかいい感じになっているようです。このあたりもコースでしっかりと試してみたいですね。
とにかくPINGはブレない!
今回のG425ドライバーも「ブレない」というのがキーワードになっていますが、PINGという会社のコンセプトも全くブレないんですよね。とにかく全てのゴルファーが優しく使えるクラブを作る!ドライバーに関しては重心を低く、深く。慣性モーメントをアップして曲がらない!毎回そういうことを追求して製品開発をしているわけです。そういう姿勢が僕は好きです。
今回のG425シリーズ、当然ながらドライバー以外にもフェアウェイウッド、ハイブリッド、中空のアイアン型ハイブリッドのクロスオーバー、そしてアイアンが新しく発表されています。クロスオーバー以外はお借りしているので、さっそくコースに持ち込んで芝の上から試打したいと思っております。試打結果はまたレポート記事を上げたいと思いますので、お楽しみに!とにかくG425シリーズかなり期待しています!
<取材・文>ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ