元賞金女王・古閑美保が教える! 女子プロからの飛ばしのヒント|Vol.9 勝みなみ
注目選手の激うまポイントとマネどころを紹介
いま注目を集める女子プロたちにみる〝飛ばし〟のヒントを、元賞金女王・古閑美保が、簡潔明瞭にレクチャーする本シリーズ。 第9回は、今年、19年以来2年ぶりのツアー4勝目をゲットした勝みなみの飛ばしの秘密と、アマが参考にしたいマネどころを紹介。ドライバーショット格上げのご参考にどうぞ!!
GOLF TODAY 本誌 No.590 64ページより
手を遠くに遠くに上げるノーコックスイングで遠心力を使って大きく飛ばす!
勝みなみ
(明治安田生命)
1998年7月1日生まれ。
鹿児島県出身。157㎝。AB型。
17年プロテスト合格。ツアー通算4勝。
高校1年生で出場した14年の「バンテリンレディスオープン」で史上最年少V。今年5月の「リゾートトラストレディス」で19年以来2年ぶりのツアー4勝目をゲットした、黄金世代の中心選手。
賞金ランク25位。
※データは7月31日現在。
ココが「勝」流飛ばしの秘密
157センチの小さな飛ばし屋! 低く長いフォローが効率よく飛ばせる理由!
目下、平均飛距離ランク3位(256.98ヤード)と、すっかり飛ばし屋の仲間入りをした勝さん。157センチという小さな体ながら、彼女の特徴でもあるノーコックスイングで、ヘッドを遠くに遠くに上げて、遠心力を最大限に使って打っています。そんなシンプルなスイングの中で私が一番うまいと思うのが“フォロー”。左足でしっかり踏ん張って壁を作りながら、ヘッドを低く長く出すからインパクトゾーンがすごく長い!! だから持てるパワーを余すところなくボールに伝えることができて大きく飛ばせるんですね。
ココがアマのマネどころ
顔を右に向けてあげれば、ノーコックで上げてもスムーズに体が回る!
勝さんの代名詞といえば“ノーコック”スイング。その名のとおり手首のコックを最小限に抑えて振るスタイルですが、実はこれ、アマチュアの方にはかなりオススメです。というのも、手首を使うとその角度を保って下ろしてこないとうまく打てないけれど、ノーコックスイングなら上げたものをそのまま下ろすだけで構えたところにしっかり戻ってくれるから。もしバックスイングが窮屈なら、勝さんのように顔を右に向けてあげるとノーコックでも体が回りやすくなってスムーズにクラブを上げられるはず。ぜひ試してみてください!
こがみほ/1982年7月30日生まれ。167㎝。01年プロ入りし、03年にツアー初優勝。08年には年間4勝を挙げて賞金女王に。11年、左手首の故障もあり29歳の若さで現役を引退。ツアー通算12勝。『FOXスポーツ&エンターテインメント』で『古閑美保のスマートゴルフレッスン』を放送中。GMOインターネットグループのアンバサダーに就任。
取材・文/今泉純子
撮影トーナメント/2020NEC軽井沢72ゴルフトーナメント、2021明治安田生命レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメント
撮影/JGMA 中野義昌