2020〜21年版|年末年始はネットで今年のトーナメントを振り返ってみよう!
北村収のもっと知りたくなるWebの世界 第11回
コロナ禍の影響で多くの試合が中止になった今年の国内ゴルフトーナメント。開催されても無観客で行われたため、今まで会場に足を運んできたファンにとってはとても寂しいシーズンになった。一方でゴルフファンから好評だったのが、多くの試合で実施されたネットによるライブ中継。YouTubeで配信されたものはアーカイブを今でも楽しめる。
GOLF TODAY本誌 No.583 117ページより
年末年始はネットで今年のトーナメントを振り返ってみよう!
YouTube(ゴルフトーナメントのライブ&アーカイブ動画)
⇒ https://www.youtube.com/
コロナ禍の影響で開幕戦から中止が続いた今年の女子ツアー。無観客でようやく開催されたのは6月下旬の「アース・モンダミンカップ」だった。
この試合は国内女子ツアーでは異例のテレビ中継なしとなったが、ネットでは第1組のスタート前から最終組がホールアウトするまでライブ配信。しかも4チャンネルで中継された。最近では「多視点スポーツ観戦」などという言葉も出てきているが、「アース・モンダミンカップ」は結果的に最先端の方法でネット中継されることになった。
いつでもアーカイブを視聴できることもネット中継の魅力
大会は最終日の日曜日が荒天のため翌月曜日に順延。最終日の様子もネットで早朝から競技終了、そして表彰式までライブで配信された。期間中の総再生回数は677万3987回。多くのファンが楽しんだといえる。
ネット中継の魅力はライブだけではない。いつでもアーカイブが見られることだ。勝負どころのショットや、優勝を決めたパットなどを振り返ってみたり、お気に入りの選手のショットをチェックすることもできる。また、会場のコースを自分自身がラウンドする機会があれば、ラウンド前にコースの下見ができるだけでなく、選手がどのように攻めたかを研究することもできる。
難点は現状のYouTubeでは、目的の場面をやや探しにくいこと。動画の中の見たいシーンを検索してくれる機能の進化を期待したいところだ。
今年注目を集めた笹生優花選手2勝目を振り返る
「アース・モンダミンカップ」以外のトーナメントでも、早朝から競技終了までの長時間のネットライブ配信は数多くの試合で実施された。例えば今年注目を集めた笹生優花選手が2戦連続優勝を飾った8月下旬に開催された「ニトリレディス」も、アーカイブでライブ配信をされた動画が今も視聴できる。さらに、笹生選手の各日のプレー内容や優勝インタビューを約2分にまとめた動画など、アーカイブとして振り返りやすい映像も豊富にアップしてくれている。
また、YouTubeでのライブ配信は、稲見萌寧選手がツアー2勝目を挙げた10月の「スタンレーレディス」でも実施。こちらのトーナメントもアーカイブの視聴が可能だ。
男子の試合でも人気選手のアーカイブ視聴が可能。
国内男子ツアーはレギュラーツアーではないが、7月に開催された「ゴルフパートナーエキシビショントーナメント」ではライブ配信を実施。石川遼など日本男子ツアーを代表するトップ選手の多くが参加しており、アーカイブでの視聴も可能だ。
また、地方オープンといわれる大会でも試合の模様をYouTubeでライブ配信しているところが多い。丸山茂樹選手、藤田寛之選手、片山晋呉選手、宮里優作選手が出場した「千葉オープン」、今季の日本オープンを制した稲森佑貴選手が出場した「柏オープン」など。それぞれアーカイブでも好きな選手のプレーを振り返ったり、コースの攻め方を研究するなど、ゴルフファンなら様々な楽しみ方があるはず。年末年始にじっくりと楽しんで欲しい。
Profile
北村 収(きたむらおさむ)
1968年東京都生まれ。ゴルフ雑誌(ALBA)編集部、ゴルフダイジェスト・オンラインメディア部門に所属後、2011年に株式会社ナインバリューズを設立。ゴルフ分野を中心に、取材・執筆・編集からソーシャルメディア、web、Eコマースの企画運営まで総合プロデュースを手掛ける。
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