2020年、小祝さくらはバーディ数2位。攻めのゴルフでバーディを量産
黄金&プラチナ世代女子プロの強さの秘密4|フェアウェイキープ率は63位なのでバーディ数は2位
昨年、多くの試合で優勝争いに絡んだ小祝さくら。優勝は1回だったが、出場した14試合のうち6試合で6位以内に入った。この安定した強さの秘密は、攻めのゴルフにあった。
パーオン率とパーオン時のパットの良さでバーディ数は2位!
バーディ数は2位の小祝だが、フェアウェイキープ率は63位。ただ、公式データにはないのだが小祝は飛ばし屋。ラフでも良いので少しでも飛距離を稼ごうという戦略なのかもしれない。その証拠にパーオン率は9位。ラフからでもセカンドショット以降でしっかりとグリーンをとらえている。そして、パーオンホールでの平均パット数は9位。パーオン率の高さとパーオン時のパットの良さが。全選手で2位となる多くのバーディを量産できた要因だ。
決勝ラウンドの平均ストロークが逆転賞金女王への課題
昨季は2位が2回あった。ニトリレディスでは最終日にスコアを伸ばせずに2打差の2位。日本女子オープでは勝負どころの3日目にスコアを落としてしまい最終日には伸ばしたものの首位をとらえることはできず2位で終わった。もし、決勝ラウンドでもっとしっかりとスコアを伸ばせていたなら……。
この結果はデータにもはっきりと現れている。予選ラウンド平均ストロークは1位(70.1280)だが、決勝ラウンド平均ストロークは9位(70.5607)。決勝ラウンドもいかに予選ラウンドのようにスコアを伸ばすか?
勝負どころの決勝ラウンドが予選ラウンドのようにスコアが伸ばせないというのは、今までも多くのプロが経験してきたこと。この壁をクリアした選手が、本当に強い選手になる。まだ22歳の小祝の可能性は無限大。課題をクリアできれば現在賞金ランキング4位につけている小祝は、2020年&2021年の賞金女王の有力候補の一人になる可能性を秘めている。
写真/JGMA