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フォーティーンのTK40ウェッジは絶対にザックリしないって本当なのか?

発売直後に売り切れた大注目ウェッジを野村タケオが試打レビュー

2021/07/09 ゴルフサプリ編集部

野村タケオのゴルフ実験室タイトル画像

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフは最終的には小技です。アマチュアゴルファーなんて、そうそうパーオンするわけじゃないないですから、パーを取るためには、いかにグリーン周りから寄せワンを取るかってことになります。

でもね、やっぱアプローチって難しい。どうしてもザックリしちゃうんですよね。アプローチが苦手な人のためにチッパーというクラブもありますが、あれってけっこうゴルフ仲間からいろいろ言われちゃうんですよね・・・。

しかし、あのフォーティーンから「世の中のザックリを撲滅する!」という謳い文句で新しいウェッジが出たんです!「撲滅」とまで言ってるわけですから、これは期待して良いんじゃないでしょうか。

さっそくお借りして、コースに持ち込み、いろんなライで試してみました!!

撮影/野村タケオ

TK-40フォージドウェッジってどんなウェッジ?

TK-40フォージドウェッジ

まずTK40の名前の由来ですが、「TK」はTANK(タンク)からきているそうです。テツヤコムロではないんですね(笑)。このTK40のソールがTANKソールと呼ばれており、いかなる地面の悪状況下でも突き進んで行くタンクのように、悪いライでもものともしないソールということで名付けられたのだとか。

そして「40」はフォーティーンさんが40周年となることからきているとのことです。このTK40ウェッジ、ロフトは57度のみ。そしてウェッジでは必ずと言っていいほどカタログには表記されているバウンス角がどこにも書かれていないんです。

なぜなら、普通の計測方法ではバウンス角が測れないくらい特殊なソール形状になっているから。よくダフりにくいと言われているウェッジってソール幅がかなり広くなっているものが多いのですが、このTK40はソール幅は狭くて、かなり丸くなっているんです。このあたりにザックリしない秘密があるんじゃないでしょうか。

とにかくソールが丸い!! 構えてみてもお助け感はないんだよね~

TK-40フォージドウェッジ,ソール

TK40を構えてみると、けっこうグースが強い。フェースの形状はなかなかいい形に仕上がっているのですが、グースが強いので違和感を感じる人もいるかもしれないですね。僕はグース好きなので違和感ないですが、こういう形状だとボールを右寄りに置いてハンドファーストに打って行きたくなりますね。

ラインはとても出しやすいです。ブラック仕上げなので、けっこう精悍な顔つきに見えて、個人的にはカッコ良いと思います。バッグに入っていても、これが絶対にザックリしない「お助けクラブ」ってことは誰にも分からにんじゃないかな。

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TK-40フォージドウェッジ,フェース

グース多めですが、フェースの形はけっこうオーソドックスで構えやすいです。

さて、コースで使ってみました。ボールは右つま先前くらいに置いて、少しハンドファーストに構えます。そこから軽くダウンブロー気味に打つと、簡単にピッチエンドランのアプローチが打てます。あえてかなり鋭角にヘッドを落としてみたり、ボールの10センチくらい手前にヘッドを落としてみたりしましたが、それでもザックリにはならない。なぜなら、リーディングエッジが無いから、地面に刺さらないんです。ボールを右足のかなり外側に置いて、めちゃくちゃハンドファーストで打っても、ソールの丸い部分が地面に当たるので絶対に地面に刺さらないんですよ。だから絶対にザックリしないってわけなんですね。いや~こんなソール、よく考えついたな~と思います。

ボールの手前にさえヘッドが落ちていればソールが滑ってくれるので、気楽な気持ちで打っていれば大きなミスすること無くアプローチすることができますね。

バンカーでも打ってみましたが、しっかりとバウンスが効いてくれて砂が爆発するので、とても楽に打てます。特にフェースを開くとかしなくても簡単に打てます。ただね、本当にカッチカチのバンカーだとさすがにバウンスが跳ねちゃって使えないですね。

スチールシャフトは125g。僕が使っているRM4と同じシャフト

シャフトはフォーティーンのRM4ウェッジなどにも採用されているフォーティーンオリジナルのN.S.PRO TS-114wスチールシャフト。これは125gと重量もしっかりあって、扱いやすいシャフトです。しかもヘッドに合わせて黒いシャフトになっています。

カーボンシャフトは107g。グラファイトデザインとの共同開発ですな。

そして、カーボンはグラファイトデザインと共同開発したTS-07cが用意されています。切り返しで緩むのを防ぐため、手元側を重くしたカウンターバランスとなっています。アイアンのシャフトが軽めのカーボンを使っている人は、こちらのほうが使いやすいかもしれませんね。

僕は両方打ってみましたが、重量的にはスチールが使いやすかったです。僕が使っているウェッジ(RM4)と同じシャフトってこともありますが。しかしカーボンシャフトもカウンターバランスで扱いやすく、けっこうこのヘッドに合っているような気がしました。

ちょっと注意することもありますな

ボールを2つ置いて打つ構えをしている写真

ボールを右足よりに置き、ハンドファーストに構えて、少しだけ上から打つとバウンスが滑ってくれます。

このクラブって基本的にピッチエンドラン用のクラブなんですよ。

ロブショットとかはほぼ打てないと思ってください。フェースを開いて使うこともできなくはないですが、スクエアに構えて打っていくのが良いと思います。スピンは少しかかりますよ。あとね、たしかにザックリすることはほぼ無いと思うのですが、トップは出ますよ。なので、絶対に地面に刺さることがないってことを自分に言い聞かせて、必ずダフリ気味に打つようにしたほうが良いです。ハンドファーストのまま、ほんの少し上から入れてやるとバウンスが跳ねすぎることもないので、いい感じにボールにコンタクトできます。

もうひとつ、バンカーで打ったときにも思いましたが、地面が硬すぎるとさすがに少しバウンスが跳ねてしまうので、気をつけたほうが良いですね。

アプローチ苦手な人にはかなりオススメ!

TK40ウェッジ、宣伝文句通りにザックリしないウェッジでした。ザックリが怖くてトップしたり、手が動かなかったりする人にはかなりオススメですね。チッパーとは違い、デザインもカッコ良いし、バンカーショットやフルショットにも対応できるので、バッグに入れるメリットは大きいと思います。このクラブでバウンスが滑るという感覚を覚えれば、普通のサンドウェッジも打てるようになるかもしれません。

しかもですよ、このクラブ安い!!

TK40はフォティーンの公式オンラインショップのみでの販売なのですが、なんとスチールシャフトモデルで税込み14000円!カーボンシャフトモデルでも16000円です!この価格なら「ちょっと試してみるかな」って気持ちになりますよね。通販なので、試打できないってリスクはありますが、試打クラブのレンタルもあるので、気になる人は試してみるといいかもしれませんね。
※現在(2021年7月12日)、鋭意増産中とのことなので、気になる方はフォーティーンの公式サイトへGO!!

<記事・文>ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン


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