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【ゴルフ 飛距離 アップ】プロ ドラコン 選手だから知っている飛ばし術

一般アマチュアゴルファーが実践可能な飛ばしのヒント・コツ【PR】

2021/07/01 ゴルフサプリ編集部

「飛ばしに不可欠の条件は?」と聞いたところ、ドラコンのプロ資格を持つ3人から異口同音に「タメです」との答え。ダウンスイングでタメを作りクラブヘッドが下りるのを遅らせることでシャフトのしなりを使って飛ばせるという。面白いのは3人がそれぞれの方法でこれを実現していること。この中に必ず、あなたに合ったタメの作り方=飛ばし方がある。

プロドラコン選手が伝授する飛ばしのコツ。シャフトのしなりを生かすタメの作り方

【プロドラコン選手・小井圡峡太の飛ばし術】

“王者のDNAを継ぐ男”
小井圡峡太
最長飛距離443ヤード
こいど・きょうた。1997年3月1日。長野県出身。179cm、90kg。JPLA所属。東北福祉大学ゴルフ部出身。大学4年生の時にヘッドスピード64m/sを出し、それを見た和田正義プロに勧められて地元の長野県で行われたドラコン大会に出場。その後、プロドラコン選手に転身し2019年から本格的に大会に参戦している。スイング理論に精通しレッスンにも心血を注ぐ。
2018年 ケンコーポレーションカップ 4位
2018年 ローメルカップ 2位
2019年 LDJ日本大会 8位
2020年 LDJ日本大会 8位

フェースを閉じてアドレスすればタメても開いて当たらない

飛ばすにはダウンスイングでのタメが大事です。タメてクラブが遅れて下りることで、シャフトのしなりを使って飛ばせます。力がなくてもクラブの機能を引き出すことができるのです。

「タメを作ろうとすると振り遅れてスライスする」という人がいますが、スライスするのは振り遅れるからではありません。タメができると振り遅れる感覚になるのは当然で、少し振り遅れるのが正解。そもそもハンドファーストのインパクトは振り遅れないとできません。

ではなぜスライスするかというと、フェース面の管理ができないからです。インパクトでフェースが開くから右に飛ぶのです。

これを防ぐにはクラブの重心をコントロールしましょう。とはいっても簡単で、アドレスでフェースを被せておくだけです。

クラブの重心はヘッドがついた右サイドにありますから、普通にスクエアに構えるとフェースは開きます。そのまま振り遅れるとインパクトではさらに開きます。プロはそれを知っているのでフェースを返す動きを入れますが、練習時間が少ないアマチュアの方は簡単にはできませんし、それを知らない方も多いのです。

そこでアドレスでフェースを閉じておく。するとタメを作って振り遅れても、結果的に重心がコントロールされてインパクトでフェースが真っすぐになります。

フェースの閉じ方は、クラブを右肩に担いでグリップするだけ。こうすると適度にフェースが閉じます。閉じた状態でスクエアに握る。フェースをスクエアにするとフックグリップになります。今のドライバーでフックグリップが推奨される理由もここにあるのです。

重心が右にあるドライバー。普通に構えるとヘッドが遅れた時にフェースが開く。
アドレスであらかじめフェースを閉じて構えておくとダウンスイング時のフェースの開きが抑えられスクエアに当たりやすくなる。
クラブを右肩に担ぐとクラブの重心なりに置かれてフェースが閉じるのでそのままグリップ。フェースを閉じてアドレスしそのまま始動する。

【プロドラコン選手・豊永智大の飛ばし術】

“玄界灘のターザン”
豊永智大
最長飛距離 423ヤード
とよなが・ともひろ。1987年11月3日生まれ。長崎県出身。190cm、120kg。JPLA所属。ツアープロを目指して10年間奈良県のコースで研修生生活を送る。レッスンプロへの転機のおりに知ったゴルフダイジェストのドラコン大会に参加すると予選会で優勝。日本大会決勝でもベスト8入りしてドラコン大会への本格参戦を開始した。2019年にはゴルフダイジェスト日本大会で優勝し日本一に。
2018、20年 ケンコーポレーションカップ 1位
2019年 ゴルフダイジェスト日本大会 1位

グリップエンドが体の左にくるまで左手で引っ張る

タメるポイントは左手のグリップ。ここでいかにクラブを支えられるかです。左手が緩いとダウンスイングでリリースが早まるので、まずはしっかり握る。解ける人は今より強く握ってください。指で握るフィンガーグリップ、手のひらで握るパームグリップ、どちらも同様で、ダウンスイングの写真のポジションでクラブを支えられる強さが必要。ここでヘッド側に引っ張られないようにしてください。

次に大切なのは、同じポジションで右手が強くならないこと。解ける原因はほぼ右手で振り下ろすことなので、切り返でいかにグリップエンドを引っ張ってこられるかが大事です。

それにはスイングの始動に戻りましょう。肩と腕でできる三角形を崩さないように、みぞおちを中心にして胸椎を右に向けます。この時手首はコックさせません。バックスイングで腰に体重が乗る感じになっても意識はノーコック。自然にコックが入る分には構いません。

というのもコックはダウンスイングでできればいいから。グリップエンドと自分の距離感を変えずにクラブを上げていき、それに対してコックを作って下ろすと力のロスがなくなります。

トップでも左手でクラブを支え、しなった時にクラブを引っ張ってきます。イメージとしてはグリップエンドが体の前にくるまで引っ張る。開く感じになりますが、シャフトはしなりながら戻るのでボールがつかまります。

僕は左腕一本でも270ヤード飛ばせますが、それは左手でクラブを先行させ続けてフォローが大きくなるからです。

左手のグリップを今よりしっかり握る。
この位置で左手でクラブを支えられればOK。緩いとクラブを支えきれない。
肩と腕でできる三角形を崩さないようノーコックの意識でテークバックする。
ダウンスイングに向かってコックする意識をもつ。
グリップエンドが体の前あたりにくるまで左手でクラブを引っ張り続ける。

【プロドラコン選手・豊田竜宏の飛ばし術】

“褐色の弾丸“
豊田竜宏
最長飛距離 479ヤード
とよだ・たつひろ。1988年4月12日。茨城県出身。184cm、110kg。JPLA所属。ドラコン日本記録保持者。6年前に仕事のつき合いでゴルフを始めて1ヵ月。周囲に「飛ぶ」と言われ記念にと思って出場した大会で2位になり日本大会の出場権をゲット。ドラコン歴3年ながら、子どもの頃から勤しんだ野球(投手)の技術を独自の方法でスイングにフィードバックして活躍中。
2019年 LDJ日本大会 4位
2020年 LDJ日本大会 2位
2021年 LDJ静岡大会 1位
現在日本ランキング1位

右手のひらを外側に向けながらダウンスイング

ずっと野球でピッチャーをやっていたこともあって僕は右手で打っています。はじめは「ゴルフは左手」といわれ左手を意識しましたが、どうやっても上手くいかない。そこで右手を意識したところ上手く打てるようになりました。

簡単にいうと、右手でものを叩くイメージで打つ。それを両手でやるだけですが、全部右腕でやる意識です。具体的にはトップで右手のひらを上に向けたら、手のひらを外に向けながら下ろします。

トップからダウンスイングで左手が甲側に折れるとフェースが開いて当たりますが、右手のひらがずっと外を向いていれば左手首が甲側に折れることはありません。

これはピッチングのアンダースローと同じ。ボールを打つ前に手のひらが内側を向いたらアウトということです。

もう一つのポイントはトップで止まらないこと。イメージ的にはトップに向かってクラブが上がっている最中に左足を踏み込んで切り返す。上がってから踏み込むと手でクラブを下ろす感じになって手首がが解けやすので、上がりながら踏み込み体の回転でクラブを下ろすようにします。

上から打ち込んでアッパーでボールをとらえられない人は、打つボールの右側に仮想のボールを想定し、それを打つつもりで振れば上昇過程でヒットできます。そうやってトップする人は上に振っていますが、飛ばすには上に向けて振るのはいいことです。反対にダフったらタメが解けているということ。ダフりを防ごうとして体が伸びてトップするパターンが多いので、手首の角度を解かないでボールを打ちに行くようにするといいでしょう。

右手に持った棒でボールを引っ叩くイメージで打つ。
タメが解けると引っ叩けない。
右手のひらを外側に向けたままダウンスイングする。
トップまでクラブが上がり切る前に左足を踏み込んで切り返す。
ボールの手前に想定した仮想のボールを打つように振るとアッパー軌道でとらえられて飛ぶ。

\ドラコン競技に興味が湧いた?/

【ドラコン大会、LDJの詳細はLDJ公式HPまで】



プロドラコン選手たちの飛ばし術、いかがだっただろうか。筋肉ムッキムキじゃなくても実践可能な飛ばしのコツなので、誰もが試すことができる。さて、彼らの話を聞いて、ドラコンという競技やプロドラコン選手に興味が湧いた人も多いことだろう。そこで、彼らの主たる競技の場を創造しているドラコン団体「LDJ」について、少し紹介させてもらいたい。

最長飛距離を競い合う“本物”のドラコンのプロたちが集う【LDJ】

LONG DRIVERS OF JAPAN、「LDJ」は日本国内でロングドライブ競技大会を運営する団体だ。世界最高峰の大会「World Long Drive Championships」を開催していたWLDに唯一公認され日本のドラコン選手たちを世界大会へ送り出してきた。2021年からは世界大会「World Chanpionship」を開催するULDとパートナーシップを締結。唯一ULD公認の大会を主催する団体として国内大会では世界基準にのっとり、最大飛距離を競い合う試合形式を導入している。

【LDJ代表インタビュー】日本選手が世界一飛ばすようになる未来は、そう遠くない

LDJ(ロング・ドライバーズ・オブ・ジャパン)の方針は「誰よりも遠くに1ヤードでも遠くに飛ばすことを大切にする、世界大会に通用する日本選手の育成を目指す」ことです。LDJの傘下にはプロ団体のJPLA(ジャパン・プロフェッショナル・ロングドライバーズ協会)があり、LDJの大会に出場するプロの認可団体として活動しています。

世界的にはアメリカ、ヨーロッパ、南アフリカ勢が強いですね。ただ、現在は日本のドラコン界は最高峰の選手がしのぎを削るいい時期にあります。トップ選手のレベルが高く層も厚い。約20年の歴史の中でも最強といえるでしょう。ここで登場している3選手に加え、永原原総太朗、三隅直人の5人+アルファが、トラックマンで世界トップ16に入れる数値を記録しています。ドラコンは6発中1発が採用される競技なので運もあれば相手のミスもあります。そういったことを考え合わせると世界でも勝てる可能性がある。日本記録も今年更新されたのでとても楽しみですね。

日本選手の活躍を促す意味でもアジアで大会を開催したいですね。今年はコロナ禍で動けないので2022年を元年にできればいいかと。まずはそこを制覇すること。アジアも韓国、中国、タイと層が厚いですが国際大会初の日本チャンピオンの誕生を期待しています。

正真正銘のマン振りは迫力満点。ぜひ一度、生で見て、楽しんでいただきたい

ドラコンの楽しみは非日常な飛距離や音、迫力。非現実ですらあるので、ぜひ一度ナマで見ていただきたいです。何しろスイングが速い。あれこそが正真正銘のマン振りです。真後ろから見ると体のこまめな回転の速さがよくわかり「こんな速さで回るのか!」と驚かれること請け合いです。

ただ、トップクラスばかり見ていると競技も下火になります。世界に通用する人間をどんどん送り出しつつ、アマチュアゴルファーの皆さんが自分の最大飛距離を伸ばせるようなエッセンスもお伝えしできるよう情報発信もしていきたいです。

“ドラコン界のアニキ” 高橋健
たかはし・けん。株式会社LDJ代表取締役。プロドラコン選手。2008年よりドラコン競技に参加。11年にJPLAでプロ登録。14~19年はLDJ副会長、20年より現職に。16、18、19年に世界大会(WLDC)に出場。国内では2021年に439ヤード記録。15~18年にはLDJ日本大会マスターズスーパーファイナルに進出した。

\ドラコン競技に興味が湧いた?/

【ドラコン大会、LDJの詳細はLDJ公式HPまで】


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