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コリン・モリカワ選手が爽やかで性格がめちゃくちゃいいってことを最初に気づいたのは私なんです!

レックス倉本のGOLFアメリカンな話”ちょっと聞いて〜や‼︎”/第5回

2021/07/24 ゴルフサプリ編集部

全英オープン制したコリン・モリカワ選手

今回は全英オープン制し24歳でメジャー2勝を挙げているコリン・モリカワ選手、米ツアーで初優勝を果たしたシーマス・パワー選手、そして米ツアー参戦中の小平智選手の共通点について。米ツアーのテレビ解説などでお馴染みでの米国フロリダ州在住・レックス倉本氏が解説する。

人間力の高いモリカワとパワー、常に自分のゴルフを見つめているモリカワと小平

全英オープンでコリン・モリカワ選手が圧倒的なゴルフの巧さをアピールしての勝利を飾り、爽やかさいっぱいの、ゴルフファンみんなを魅了する優勝スピーチで今年最後のメジャートーナメントを締めくくりました。モリカワ選手のファンはますますこれで増えたことは間違いないでしょう。

残念ながら私は先週はその全英オープンの裏のPGA TOURの試合、ケンタッキー州で行われたBarbasol Championshipに現地レポーターとして現場に行っていて、モリカワ選手らのプレーはほとんど見ることができませんでした。その代わりに、その試合で私の大学の後輩(イーストテネシー州立大学)シーマス・パワーがツアー初優勝を勝ち取る姿を目の前で目撃できたことは本当に嬉しい出来事でした。そして、2週間に渡り只今シード獲得のために奮闘中の小平智選手についてもそばでその好調なプレーぶりと苦闘している姿を見ることができました。今日はこの3人の選手を見て共通する点がいくつかあったのでそのことに触れたいと思います。

実はコリン・モリカワ選手が爽やかで性格がめちゃくちゃいいってことを最初に気づいたのは私なんです!というのは、2019年にプロ転向したばかりのモリカワ選手に私はTVインタビューをしていて、日本のメディアでおそらく彼に最初にインタビューをしたのは私!?と最近周りにプチ自慢しています(笑。

その時のインタビューでの彼の話ぶりから彼の性格の良さはもちろんですが、とにかくスマート、賢さ、冷静さ、謙虚さが滲み出ていました。早々とツアー1勝を挙げた後、次の目標設定のし直しはするのか質問した時に、彼は「自分のゲームを底上げし続けることが自分の目標でそれは勝ったことで変わることはない」と答えました。また、彼は大学3年生の時にプロ転向するチャンスがあったにもかかわらず、プロ入りするための準備をもう1年大学に残ってやりたい、と大学を卒業してからプロ入りをしています。いやー、地に足をつけて着実に実力をつけていくというプランを歩んでいるところに彼のスマートさと強さの秘密があるんだと思います。とにかく人間力が高い。

そして、僕の大学の後輩のシーマス・パワー。彼もめちゃくちゃナイスガイです。十数年ぶりに先週再会した私の姿を見て覚えてくれていたことにまず感動、そして、彼の丁寧なインタビューの受け答え方、ファンへの感謝とサービスも惜しまない姿も目の当たりにし、これまた人間力の高さを感じさせる選手です。

そして、シード権獲得に向けて全集中している小平智選手。2週間彼の姿をそばで見ましたが、調子はかなり良くなっていて、特にショットは本人もかなり手応えを感じています。あと残り3試合で最低150位、うまくいけば125位以内に向けての奮闘には私の応援も力が入ります。小平選手とモリカワ選手の共通点は、2人とも「常に自分のゴルフを見つめている」ということ。ここ数年小平選手を見ていて私が思うところは、小平選手も自分のゴルフを積み上げていくのが目標の選手だから、私たちゴルフ関係者から見て、シード権に向けて頑張ってくれよ、大変なんだろうな、と思うほど本人はそう感じていないのではないかと。本人は実力が上がってきているのを知っているし、自信もついてきている。近視眼的な視点で自分のゴルフを見ていないと思うので、これからも乗り切っていけるだろうし、それだけの実力もついてきていると思います。

さらに詳しい3人の話は、下記「レックス倉本のBYTC GOLF」のYouTube音声動画で引き続きお楽しみ下さい。Podcast、Himalayaでも配信中。「レックス倉本」で検索してください。

写真/Getty Images

▼レックス倉本 プロフィール
本名は倉本泰信(くらもとやすのぶ)。1991年プロゴルファーに転向/コメンテーター歴14年広島出身。広島カープの大ファン。毎朝、目覚めとともにカープの試合状況をチェックするのが日課。大学時代をアメリカで過ごしたとき、唯一日本のブリヂストンのボール”Rexter”を使っていたのでゴルフ部のチームメイトから”REX”(レックス)と呼ばれるようになる。アマチュアゴルファー時代は、広島県の瀬戸内高校ゴルフ部からアメリカのオクラホマ州立大学を経てイーストテネシー州立大学ゴルフ部で腕を磨く。在学中には2度オールアメリカンに選出され、1990年に日本アマチュア選手権優勝、全英オープン出場を果たす。大学卒業後、1991年に日本のプロテストを合格しプロデビュー。その後、ヨーロピアンツアー、カナダツアー、アジアツアー、日本国内ツアー(1995年2部ツアーの賞金王に輝く)に参戦。2007年より米国ゴルフチャンネルでUS PGA Tour 、European Tour、US LPGA Tourなどのコメンテーターとして活躍。現在はフリーランスとしてGOLF TVでの解説のほか、 NHK、WOWOWでUS PGA Tour、US LPGA TOURの現地レポーターとしても活躍中。


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