Discover Your Green［日本ゴルフツアー機構（JGTO）］
SDGsとゴルフ｜第1回
SDGsとは，Sustainable Development Goals（持続可能な開発目標）の略称。2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標であり、17のゴール・169のターゲットから構成されている。
コロナ禍で大きな影響を受けているゴルフトーナメント。With コロナの時代が続く中、今年は試合がほぼ予定どおり開催されている。選手からは感謝の声が上がる中、自分たちももっと社会に貢献したいという動きが今年4月に顕在化した。
GOLF TODAY本誌 No.590／85ページより
ゴルファー全体で世の中を良くしたい！
思い切り試合ができるのは平和で健康だから
日本ゴルフツアー機構（JGTO）の記事によると、「新型コロナウイルスの感染拡大により、思い切り試合ができるのは、世の中が平和で、みなさんが健康であってこそ、という現実を痛感（中略）。こんな昨今だからこそ、これまで以上にゴルフを通じて社会に、世界に貢献していきたい。ゴルフやトーナメントを通じ、これまで学んできたことを共有していくことで、ゴルフ界ひいては、社会のより良い未来につなげていきたい」と書かれている。
そんな選手たちの強い想いを受けて、JGTOが4月からスタートさせたのが「Discover Your Green」。ファンプロジェクト担当リーダーは石川遼選手だ。
JGTOはすでに様々な社会貢献活動を実施
実はJGTOは様々な社会貢献活動を実施している。JGTOの広報担当理事の佐藤信人プロは、「JGTOは10年以上高松宮妃がん研究基金にチャリティをしてきた歴史がありますし、東北の震災や熊本の震災などでも選手会から寄付したりしてきている」と「Discover Your Green」の動画で話している。さらに「選手たちのゴルフ以外の貢献活動をみなさんに広く知ってもらうためにこの活動を始めた」とその目的を語っている。
選手だけでなくゴルファー全体での活動を呼びかけ
JGTOの公式YouTubeチャンネル「JGTOTV」では、様々な選手が動画で「Discover Your Green」への想いを語っている。そして最後の決め台詞は「みなさんのアクションを聞かせてください」。「#discoveryourgreen」のハッシュタグをつけてみなさんのアクションをSNSに投稿することをお願いしている。ゴルフはプロもアマチュアも同時に楽しめる数少ないスポーツだが、社会貢献の分野でもプロアマ問わずに一緒に行おうと呼びかけている。
ゴルファーから世の中を良くするアクションを
最後に「Discover Your Green」がスタートした際に、石川遼選手が動画で語った内容を紹介。ゴルフというスポーツはどのようなスポーツであるのか？ そしてゴルファーは何かできるのか？ など、改めて深く考えさせる内容だ。
「ゴルフはグリーンと対話するスポーツ。芝と風と日差しと雨、湿度、気温、気圧まで自然から多くを感じ学ばないと強くはなれない。私たちゴルファーはグリーンに立つ時、自然に対して尊敬と感謝を抱く。グリーンこそ私たちの舞台。自然のために、被災地のために、子供たちのために、日本のために、世界のために、一つ一つ、一人一人の取り組みは小さくてもサスティナブルな社会のために私たちがグリーンアクションを。自身がもっと強くなり、希望となって、ポジティブなエネルギーを生み出せるように自然に恩返しをしよう。ゴルファーから世の中を良くするアクションを。あなたに僕らにできるアクションを。一緒に見つけよう。Discover Your Green」
「Discover Your Green」がスタートした際の動画はこちら
北村 収
1968年東京都生まれ。ゴルフ雑誌（ALBA）編集部、ゴルフダイジェスト・オンライン メディア部門に所属後、2011年に株式会社ナインバリューズを設立。ゴルフ分野を中心に、取材・執筆・編集からソーシャルメディア、web、Eコマースの企画運営まで総合プロデュースを手掛ける。
