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19歳・久常涼、松山英樹は「怖くなかったです」
初対面でいきなりの練習ラウンドへ
わずか半年で日本ツアーの下部ツアーから、PGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」出場を叶えた19歳のシンデレラボーイ・久常涼。初対面の松山英樹の印象について、素直な感想を語ってくれた。
写真/相田克己(ZOZOチャンピオンシップ)
アプローチを簡単に寄せるのが凄い
今年、下部ツアーを主戦場にプロ1年目のシーズンを迎えた19歳の久常涼。今年の開幕前は無名の選手だったが、「Abemaツアー」で8試合に出場して3勝をマーク。さらにレギュラーツアーに昇格すると「バンテリン東海クラシック」ではいきなり9位タイ。そして推薦枠で「ZOZOチャンピオンシップ」の出場権を獲得すると、練習ラウンドでは松山英樹と一緒に回れることに。ラウンドはもちろん、松山英樹を生で見るのがはじめてだったという久常は、
「まず、本当にいるんだと思いました(笑)。ずっとテレビの中の人でしたから」
―練習ラウンドを回った印象は?
「すごく、やさしかったです。ゴルフの試合中って、どうしても真剣な表情になるのでテレビで見ると怖く見えてしまう。でも、実際に会うとすごくやさしかったです。色々とPGAツアーの話をしてくれました」
―松山選手のプレーで印象的だったのは?
「すごい緊張していたので、ほとんどのショットを見とれていたんですけど、特にアプローチを簡単に打って、簡単に寄せているのが驚きました。今日はそのアプローチを間近で見ることができたので、明日からの試合に向けてすごく良いイメージが湧きました」
―ちなみに松山選手からは何と呼ばれた?
「リョウだと石川遼さんがいるので、自分からツネって呼んでくださいと言いました。緊張していましたけど、それだけは考えてきました」
―飛距離はPGAツアーでも通用すると思うか?
「今の僕はめちゃくちゃ振っているので、それなりに飛んでいますが、それだといつか怪我してしまうと思います。だから、もっと強くてタフな体を作って飛距離を出せるようになりたいです」
今年4月、「マスターズ」で松山英樹が優勝した頃、日本で下部ツアーに挑む1年目の久常涼は、まさか半年後に同じ舞台で戦うとは思っていなかったことだろう。しかし、今年の勢いならPGAツアーでも台風の目となる可能性も十分だ。
取材・文/野中真一
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