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タイトリスト T100アイアンを高橋良明が試打評価レビュー

2021/10/29 ゴルフサプリ 編集部

タイトリスト T100アイアン

2021年9月に登場したタイトリストのNEW「Tシリーズ」の中でもとりわけ高く評価されているのが『T100アイアン』です。PGAツアープレーヤーに選ばれる一方、アスリートを中心にアマチュアゴルファーにも人気の高い『T100アイアン』。その理由を試打のスペシャリストとしておなじみのプロゴルファー高橋良明が解き明かします。

[目次]

タイトリスト T100アイアンの総合評価

タイトリスト T100アイアン

飛距離性能★★★☆☆(3/5)
打球感★★★★☆(4/5)
操作性★★★★★(5/5)
上がりやすさ★★★★★(5/5)
総合評価★★★★☆(4/5)

タイトリスト T100アイアンの特徴

タイトリスト T100アイアン

2代目「Tシリーズ」のラインナップはロフト角の寝ている順に『T100』『T100・S』『T200』『T300』『T400』の5機種。このうちもっともロフト角の大きい『T100アイアン』は正確なキャリーでターゲットをねらえるアイアンとして、ジョーダン・スピースらPGAツアーのトッププレーヤーに愛用されています。伝統的な軟鉄鍛造アイアンと異なるのはヘッド素材に高強度・高靱性のバネ鋼「SUP-10」を採用し、内部には高比重タングステンが埋め込まれていること。この新構造によって正確性に加え、飛距離性能と寛容性を併せ持つアイアンとなっています。

特徴

  • PGAツアープレーヤーのフィードバックから生まれた形状
  • ツアープロが納得するまで作り込まれた「ツアーデザインドソール」
  • 見た目以上の高い寛容性を実現した「高比重タングステンウエイト」

特徴1. PGAツアープレーヤーのフィードバックから生まれた形状

コンパクトで短いブレード、薄いトップライン、ストレートなネックなどアスリートゴルファーが好みそうなルックスを持つ『T100アイアン』。それもそのはずで、このアイアンの形状はPGAツアーの第一線で戦うプレーヤーのフィードバックから生まれたものです。一流プロのこだわりはメッキ仕上げにまで及び、太陽光の反射を抑えるブラッシュドクローム仕上げを採用。その結果、どんな状況でも集中力が高まり、これから打つべき弾道をイメージしやすいアイアンとなっています。

特徴2. ツアープロが納得するまで作り込まれた「ツアーデザインドソール」

『T100アイアン』のソールデザインはツアープレーヤーと開発チームが改良とテストを重ねてブラッシュアップさせたもの。このソールの最大の特徴はトゥからヒール、またリーディングエッジからトレーリングエッジにかけて、それぞれのエリアで最適な効果が得られるようにバウンス角を変化させていることです。その結果、あらゆる種類の芝やライに対応することが可能となり、また、抜群の抜けのよさによりプレーヤーが意図した通りにヘッドを操作し、思い通りに球筋をコントロールすることができるようになりました。

特徴3. 見た目以上の高い寛容性を実現した「高比重タングステンウエイト」

『T100アイアン』のヘッドに使われている「SUP-10」はバネ鋼の一種。高い強度と粘り強さをあわせ持っているため、『T100アイアン』では高いボール初速とツアープレーヤーが好む打感を両立することが可能となりました。また、インナーウエイトとしてタングステン合金の中でもとくに比重の高い素材を採用。特殊な製法によりヘッド内部のトゥとヒールの最適な箇所へ精密に配置。コンパクトなブレードでありながらミスヒットに対する大きな寛容性を実現しています。

タイトリスト T100アイアンのスペック

タイトリスト T100アイアン

ロングアイアンのロフト角はマッスルバックの『620MB』と同じ。ショートアイアンは1度ずつ立っていますが、46度のPの下に50度のWがオプション設定され、ウェッジとのギャップが開きすぎないようになっています。日本市場向け『T100アイアン』の標準シャフトはタイトリストオリジナルの軽量スチール『N.S.PRO 105T』と最新モデルの『N.S.PRO MODUS3 TOUR115』が用意されています。

メーカータイトリスト
製品名T100 アイアン
ヘッド素材[#3〜7]SUP-10鍛造+高比重タングステン、[#8〜W]軟鉄
番手/ロフト角3I/21度
4I/24度
5I/27度
6I/30度
7I/34度
8I/38度
9I/42度
P/46度
W/50度
シャフトスチール:N.S.PRO 105T(S)、N.S.PRO MODUS3 TOUR115(S)
長さ(#7)37インチ
重量/バランス(#7)426g/D1(N.S.PRO 105T (S))
432g/D3(N.S.PRO MODUS3 TOUR115 (S))
価格5本セット(#6〜9、P):132,000円(税込み)
単品(#3、#4、#5、W):26,400円(税込み)
公式サイトタイトリスト公式サイト

タイトリスト T100アイアンを試打レビュー

ツアープロが好む形状とタングステンウエイトによるやさしさを融合した『T100アイアン』のパフォーマンスを引き出せるのはどんなゴルファーなのか。ストロングロフトモデルの『T100・Sアイアン』との比較も交えつつ高橋良明が徹底的にチェックします。

試打レビュー

  • シャープな顔とソールの抜けのよさはマッスルバック並み
  • ミスヒットしても当たり負けしにくくキャリーも安定している
  • ソールの抜けがいいから球筋を思い通りにコントロールできる

シャープな顔とソールの抜けのよさはマッスルバック並み

タイトリストのアイアンはどれも見た目がすっきりしていますが、その中でも『T100アイアン』がひときわシャープに見えるのはトップブレードが前作以上に薄くなっているからでしょう。キャビティバックですがオフセットも少なくかまえたときの顔はマッスルバックの『620MB』にかなり近くなってきました。一方、ソールも厚くなく適度にアールがついているのでヘッドを厚めに入れたりラフから打ったりしたときも芝生に絡んだりしなさそうです。実際に打ってみてもどこにも突っかかる感じがなく、とくに地面に当たってからのヘッドの抜けのよさは抜群です。

ミスヒットしても当たり負けしにくくキャリーも安定している

見た目がこれだけシャープだと、かなりしっかり打たなければいけないと身構えてしまいますが、打ってみるとこれが本当にタイトリストのプロモデルなのかと思うくらいやさしくて驚きました。ロフトが寝ている割には初速が出るし、ブレードが薄いのに多少芯を外しても当たり負けする感じはありません。タングステンの効果でスイートスポットがかなり大きくなっているようで、キャリーの距離が安定していて、トゥ側にミスヒットしたときもきちんと球をつかまえてくれました。さすがに『T100アイアン』をお助けクラブというわけにはいきませんが、ある程度のミスはクラブがカバーしてくれます。

ソールの抜けがいいから球筋を思い通りにコントロールできる

ソールの抜けがいい『T100アイアン』はイコール操作性もいいということになります。ソールが地面に突っかかってフェースが閉じたり開いたりしないので自分のイメージした通りの打ち出し角度とスピン量になります。スイートスポットも広めである程度の範囲に当たれば、これだけの高さでどれだけ距離が出るのか予測できるので、かなりデッドなポジションにも自信を持ってねらっていくことができます。軟鉄鍛造モデルよりは少し出球が速いので当たる場所によってはやや弾く感じもありますが、芯に当たればすごく軟らかい打感になるので、こだわりの強い上級者でも不満は出ないでしょう。

タイトリスト T100アイアンがおすすめの人

タイトリスト T100アイアン

操作性や正確性など『T100アイアン』のよさがわかるのはやはりアスリートや上級者です。球筋を打ち分ける技術がある人ならクラブの性能を存分に引き出すことができます。でも『T100アイアン』はプロモデルとしてはやさしいので中級レベルなら十分使えます。アイアンらしいアイアンを使うことでいろいろな技術を身につける意欲さえあればキャリアの浅い人が手を出してもいいでしょう。昔のアイアンはどれも『T100アイアン』より難しいものばかりでした。「Tシリーズ」には『T100アイアン』と見た目がそっくりな『T100・Sアイアン』もあります。どちらを選ぶか迷う人も多いかと思いますが、アイアンで少しでも飛距離が欲しい人はロフトが2度ずつ立っている『T100・Sアイアン』をオススメします。また、ウェッジの本数がPW、AW、SWの3本で十分な人はPWのロフトが46度の『T100アイアン』、ウェッジを4本入れたい場合はPWが44度の『T100・Sアイアン』を選ぶという手もあります。

タイトリスト T100アイアンの評価

『T100アイアン』は一言でいえばマッスルバックのシャープさと複合モデルのやさしさを融合したアイアンです。やさしいといっても大型キャビティのようなオートマチックなやさしさでなく、打点のミスに対して距離や方向の誤差を最小限に抑えることでターゲットをねらいやすくしているところが特徴です。また、ソールの抜けが抜群によく、自分の思った方向にヘッドを振り抜いて、フェースコントロールできるところも上級者にとってはやさしく感じられるはずです。


高橋良明

テスター/高橋良明(たかはし・よしあき)

1983年生まれ、東京都出身。2013年プロ入会。サザンヤードCC所属。ツアーに挑戦するかたわら、ゴルフ専門誌やウェブメディアでテスターを務める。毎年出る新製品をほぼ打ち尽くす試打のスペシャリスト。

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