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アイアンがダフる人は左足体重のスタンスで構えてみて!

ミスしないスタンスのコツを吉本舞がレクチャー! VOL.4

2021/12/22 ゴルフサプリ編集部

アイアンショットではいつもダフってばかり。ボールの手前の芝をちょっと噛んだ感じがして、クラブのロフト角どおりの距離が打てない。そんな悩みを持つ人は多いだろう。「でも大丈夫! 左足体重のスタンスで構えればすぐに解決できますよ」と吉本舞コーチ。ただし正しく左足に体重を乗せるコツがあるという。さらにパットのスタンスもアドバイスしてもらった。

左足体重でもカラダの軸を真っすぐキープすることが大切!

左足体重のスタンスは腰を左足よりにスライドさせるだけ

アイアンショットのスタンスも両足のツマ先を10〜20度くらい軽く開いた立ち方が、基本です。ドライバーと違って飛距離よりも方向性が大事ですから、クラブを思い切り振り回さないこと。なるべくコンパクトにスイングするために、スタンスはドライバーよりも狭くしましょう。広くても自分の肩幅くらいまでで、それより少し狭めが理想的。

バックスイングで上体や腰が右に流れやすい人は、右ツマ先を真っすぐセットするのがオススメ。こうすれば右サイドの壁が作れてスエーを防げます。

アイアンも両足のツマ先を10〜20度くらい開くのが基本のスタンスだ。
距離を出そうとしてバックスイングを大きくとると、カラダが右に流れやすい。
バックスイングのスエー防止には、右ツマ先を真っすぐセットすると効果的。

アイアンショットでもっとも多いミスはダフリですが、スイング軌道の最下点がボールの手前側となっているのが一番の原因。どうしてそうなるかというと、ダウンスイングからインパクトにかけて体重が左足に乗ってこないから。体重が右足に残ったままでは右足の前でインパクトを迎えることになり、手首が早くほどけてすくい打ちになってしまうのです。クラブヘッドが右足の前で上昇していくアッパー軌道になるとボールの手前側の地面を打ってダフリになるのは当然ですし、芝を軽くこすった後にフェースの刃がボールに直接当たればトップになります。ダフリもトップも原因が一緒のことがとても多いんですよ。

スタンス、こうすればグッドショットが打てます!

グッドショットを打つには正しいアドレスを作ることが絶対条件だ。バランスのいい姿勢で構えるというわけだが、吉本舞コーチ...

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こうした症状もスタンスで解消できます。アイアンショットは両足のツマ先を10〜20度くらい軽く開いて構えますが、左右の重心配分でスイング軌道の最下点を調整しましょう。コツとしては体重を左右均等に乗せた姿勢から腰を少し左側にスライドさせるだけで、頭の位置は変えないこと。ボールの位置はカラダの中心線の前のままでOK。これでカラダの重心が左足寄りとなりますから、体重の7〜8割が自然に左足に多く乗ってきます。体重を左足に乗せようとして上体が左に傾いたアドレスはNGです。ダウンスイングの軌道が急角度になりすぎてインパクトが詰まりやすく、これも大ダフリの原因となります。

体重を左右均等に乗せた体勢から腰を左足側にスライドさせるのがコツだ。
頭の位置が変わらなくても腰が左に寄れば体重の7〜8割が左足に乗ってくる。
左足に体重を乗せようとして上体を左に傾いたアドレスになってはダメ。

左足体重で構え、スイング中は体重移動をあまり使わないようにしましょう。そうすればカラダの軸ブレを防げますし、スイングがコンパクトになります。左足軸でスイングするイメージですから、左足の前でボールをとらえやすい。ボールの少し先側がスイング軌道の最下点となるように打てるということです。「アイアンはダウンブローに打つのが基本」といわれるように、クラブヘッドが地面に向かって下降していく軌道でインパクトを迎えるのがグッドショットの絶対条件なんです。

アドレスの左足への加重をキープすればトップがコンパクトになり、ボールをダウンブローにとらえられる。

パットで引っかけやすい人は軽いオープンスタンスがいい

アプローチでダフリやトップが出やすいという人も、アイアンショットのように腰を左足側にスライドさせた立ち方を応用しましょう。アプローチの場合はアイアンよりもスタンスをさらに狭くし、体重移動を抑えて左足軸でスイングするイメージが強調されます。上体を左に傾けないで、腰を少し左に移動させて構えるだけで十分です。

パットの場合は下半身が邪魔をしなければ基本的にはどんな立ち方でも構いませんが、左に引っかけやすい人は若干オープンスタンスに立つのがいいと思います。左足のツマ先を開いてオープンに構えると手元を動かしやすく、パターヘッドを少し右に出しやすい。とくにショートパットを打つときにインパクトで手が止まってフェースがかぶって当たり、カップの左に外してしまうことが多い人に効果的です。ただし、手元は動くのに上体が突っ込んで左に引っかけるタイプでしたら、逆にカラダの左サイドの壁が作りやすいように左ツマ先を真っすぐ向けて構えるのがいいでしょう。

カップの左に外しやすい人はインパクトで手元が止まるか、上体の突っ込みが原因であることが多い。
手元が止まりやすい人は左ツマ先を軽く開いてオープンに立とう(左)。カラダの突っ込みを防ぎたい人は左ツマ先を真っすぐセットしよう(右)。

パットではクローズスタンスに構えるとテークバックの軌道が安定しにくくなるので、あまりオススメしません。また距離感が合いにくいという人は振り子感覚でストロークしやすいように、スタンスを狭めにしましょう。ワイドスタンスの場合、ストローク中に下半身が左右に動きやすく、ストロークの支点も動きやすくなります。狭めのスタンスならカラダの全体が一本の太い軸とイメージしやすく、ストロークの支点も固定しやすいと思います。どんなクラブでも絶対的なスタンスはないに等しいので、自分のスイングにマッチした立ち方、自分のミスを解消するスタンスを見つけてくださいね。

距離感が合いにくい人は狭めのスタンスで構え、振り子感覚でストロークしよう。
パットに限らず、「このスタンスが絶対いい!」という決まりはないので、自分に合ったスタンスを見つけることが大事だ。

取材・文/三代 崇
写真/富士渓和春
協力/武蔵丘ゴルフコース


吉本舞
よしもと・まい
1990年7月25日生まれ、佐賀県出身。USLPGA Teaching&Club Professionalの資格を取得。敏腕カリスマコーチ・森守洋に師事し、東京ゴルフスタジオ(三鷹市)で多くのアマチュアをレッスン。一人一人の悩みに寄り添った丁寧でわかりやすい指導で人気。Instagramでもゴルフレッスンやゴルフウェアコーディネートなど更新中。



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