自分のクセで両足のツマ先の向きを調整するとグッド!
カラダが回りにくくなったと感じたらスタンスを狭くしよう
スタンスといえばボールと目標を結ぶターゲットラインに対して平行に立つスクエアスタンス、目標の右を向いて立つクローズドスタンス、目標の左を向いて立つオープンスタンスの3つがあります。できるだけ真っすぐな球が打ちたければ当然スクエアスタンスで構えるのがベスト。ドローを打ちたい人は軽いクローズドスタンス、フェードならややオープンスタンスに構えるのが合理的といえますが、スライスを直したい人がクローズドスタンスに構えたり、フックで悩む人がオープンスタンスに構えたりするのもいい方法です。
ここではスタンス全体の向きではなく、両足のツマ先の向きについて説明したいと思います。スクエアスタンスの基本は両足のツマ先を10〜20度くらい開いて軽い逆ハの字に立ち、両足のツマ先を結ぶラインがターゲットラインと平行になるような体勢です。バックスイングで腰や右ヒザがスエーしやすい人は右足のツマ先を真っすぐ向ける手もありますが、そうすると右下半身が窮屈に感じられて返って腰や右ヒザが右に流れやすくなる人もいますから、自分なりに右ツマ先の向きを調整してスエーしにくい立ち方を見極めましょう。
ドライバーのスタンスの幅は自分の肩幅と同じくらいか、それよりもやや広めがオススメ。ところがアマチュアの方々は、得てしてスタンスが広すぎるんですね。カラダの稼働が大きくて柔軟性のある人なら松山英樹プロや石川遼プロのようなワイドスタンスでもOKですが、年齢とともにカラダの回転量が少なくなってきたら、スタンスを狭めにしましょう。50歳過ぎのシニアツアーのプロたちのほぼ全員が、若い頃よりもスタンスが狭くなっています。バックスイングでカラダが回りにくくなったなと感じたら、今よりも足幅一つ分だけ狭いスタンスで立ってカラダの捻転を補いましょう。注意したいのは右足だけを動かして左足に近づけるのではなく、両足とも内側に少し移動してスタンス幅を調整すること。その方がボールの位置の変化を感じにくく、違和感なくスイングしやすいためです。
右ツマ先を開けばバックスイングで深い捻転が作れる
バックスイングでは深い捻転を作れるけど、インパクトに詰まり感覚があってフォロースルーの振り抜きが今イチだなと感じている人もいるでしょう。これを解消するにはスクエアスタンスのまま、左ツマ先を30〜45度くらいまで開くと効果的。左の骨盤が目標に対して開いた形となり、インパクトからフォロースルーにかけての腰の回転がスムーズです。ヘッドスピードを上げたい人にもピッタリですし、インパクトで腰の回転が止まって両手が急激に返ってしまうためにチーピンがよく出る人のスイング矯正法としても役立ちます。
スライスが止まらないという悩みを解消するにはクローズスタンスに構えてフックを打つ練習をするのがよいと聞きますが、私としては右ツマ先を30〜45度くらい開いたスタンスで構えることをオススメします。スクエアスタンスから右ツマ先を右に向けるだけで実質はクローズドスタンスと一緒かもしれません。でも右ツマ先の向きは案外スイング軌道に影響しやすくて、右ツマ先を開けば開くほど右の骨盤を開いた状態となるため、インサイドアウトの軌道で振りやすくなるのです。多くのアマチュアゴルファーの場合、右ツマ先を内側に向けるとアウトサイドインの軌道となりやすく、右ツマ先を10〜20度くらいに少し開けばちょうどインサイドインの軌道で振りやすくなり、それでもスライスが止まらないようであれば右ツマ先を30〜45度くらいまで開いてみてください。
右ツマ先を開いて構えるとバックスイングの捻転が深くなり、ダウンスイングでのカラダの早い開きを抑えられます。そのためクラブをインサイドから振り下ろしやすく、球がつかまりやすい。流行りのシャローイングがしやすいんです。結果としてアウトサイド方向に振り抜きやすくてスライスが止まるというわけです。スライスが生じる一番の原因はインパクト時のフェースの向きなので、スタンスだけが直接影響するわけではありませんが、スライス防止の策として工夫してみるといいと思いますよ。
取材・文/三代 崇
写真/富士渓和春
協力/武蔵丘ゴルフコース
吉本舞
よしもと・まい
1990年7月25日生まれ、佐賀県出身。USLPGA Teaching&Club Professionalの資格を取得。敏腕カリスマコーチ・森守洋に師事し、東京ゴルフスタジオ(三鷹市)で多くのアマチュアをレッスン。一人一人の悩みに寄り添った丁寧でわかりやすい指導で人気。Instagramでもゴルフレッスンやゴルフウェアコーディネートなど更新中。




