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アイアン種類一覧|マッスルバック・キャビティ・中空の特徴

2022/07/23 ゴルフサプリ編集部

アイアン種類一覧

ここでは、アイアンの種類と特徴について解説します。アイアンは使用頻度が高く、スコアメイクに欠かせないクラブ。一方、マッスルバックやキャビティ、中空など種類も多くて、自分に合うクラブを選びが大変です。

以下では、アイアンのヘッドの形状や鍛造・鋳造などの製法の違い、ネックの形状やシャフトの種類・特徴を解説。どのような人に向いているかも説明します。

目次

アイアンのヘッド形状の種類

アイアンのヘッド形状の種類

アイアンは、ヘッド形状によってマッスルバックアイアン、キャビティアイアン、中空アイアンの3種類に分けられます。それぞれ特徴が大きく違うので、自分の課題や目標に合わせて選ぶことが重要です。

ポイント

  • マッスルバックアイアン
  • キャビティアイアン
  • 中空アイアン

マッスルバックアイアン

マッスルバックアイアン

マッスルバックアイアンは、フェースの裏側が肉厚で、一枚の板のような構造をしています。スイートスポットが小さいので芯を食ったときの打感が良いのが特徴。多くのプロや上級者が愛用するアイアンです。

マッスルバックアイアンのメリットは、打感が良く、操作性が高いこと。強い弾道の球が打てることです。デメリットは、キャビティアイアンに比べてミスへの寛容性が低く、使いこなすためにはある程度のヘッドスピードが必要とされることです。

マッスルバックアイアンは、ボールを左右に打ち分けることができる操作性や、気持ちのいい打感を求めるゴルファーにおすすめのアイアンです。

キャビティアイアン

キャビティアイアン

キャビティアイアンは、ヘッドの後ろをくり抜いているのが特徴。削った重量をヘッドの外周部や、ソールに配置することで、大型化、軽量化、低重心化を図っています。その結果、スイートスポットが広がるので、多少芯を外しても飛距離ロスや曲がりを抑える寛容性があります。

キャビティアインのメリットは、直進性が高く、低重心でボールが高く上がりやすいことです。一方、デメリットとしては、マッスルバックアイアンのような球を打ち分ける操作がしにくいことです。

キャビティアイアンは、初心者から中級者まで、簡単で打ちやすいアイアンが欲しいゴルファーに向けたモデルです。

中空アイアン

中空アイアン

中空アイアンは、ヘッドの内部が空洞になっている形状が最大の特徴です。フェースの裏側を削り、削った重量を外周やヘッドの下部に配分し、削った箇所に蓋をした構造。一目みたところはマッスルバックアイアンに似ています。1980年にフォーティーンの創始者、竹林隆光氏によって開発されました。

中空アイアンのメリットは、ヘッド後方にウッドのような厚みを持たせたことで上下のミスヒットに強いこと。キャビティよりも強い弾道で、ボールが上がりやすいことです。デメリットは、打感が気に入らない人がいること。

中空アイアンは、ある程度ヘッドスピードがあって、ショットの弾道を安定させたい人におすすめです。

アイアンのヘッド製法の種類

アイアンのヘッド製法の種類

ここでは、鍛造(たんぞう)と鋳造(ちゅうぞう)と呼ばれるアイアンのヘッド製法の種類について説明します。それぞれ打感や機能性の違いがあり、向き不向きがあるので注意が必要です。

ポイント

  • 鍛造(フォージド)アイアン
  • 鋳造(キャスト)アイアン

鍛造(フォージド)アイアン

鍛造(フォージド)アイアン

鍛造とは、熱した金属をハンマーなどで叩きながらヘッドの形にしていく製法のこと。クラブにはFORGED(フォージド)と表記されています。軟鉄のような柔らかい金属素材を叩いて凝縮させるので、しなやかで強度の高いヘッドができあがります。

メリットは打感の良さ、柔らかいフィーリングが伝わること。購入した後でも、ロフト角やライ角を調整しやすいことなどです。

鍛造アイアンは、柔らかい打感が好きな人や、使ってみてからロフト角やライ角を調整したい人におすすめです。

鋳造(キャスト)アイアン

鋳造(キャスト)アイアン

鋳造とは、熱した金属素材を型(鋳型)に流し込んで成型する製法のことで、CAST(キャスト)と呼ばれます。鍛造製法では成形できない硬い金属や、複雑な形のヘッドを正確に成形することができます。

メリットは、複数の素材を組み合わせることができるので、よりやさしく、打ちやすいモデルに仕上げることが可能。デメリットは、購入後にロフトやライ角の曲げ調整ができないモデルが多いことです。

鋳造アイアンは、操作性や打感よりも打ちやすさを求めている人におすすめです。

アイアンのネック形状の種類

アイアンのネック形状の種類

ここでは、アイアンのネック形状について解説します。アイアンのネック形状はストレートネックとグースネックという2つの種類に分けられます。それぞれの特徴やメリット、向き不向きについて以下説明します。

ポイント

  • ストレートネック・アイアン
  • グースネック・アイアン

ストレートネック・アイアン

ストレートネック・アイアン

ストレートネック・アイアンは、リーディングエッジがシャフトの中心線よりもすこし左に出ているモデル。フェース面がシャフトの延長線上にあるので、ボールを拾いやすいのが特徴です。払い打ちのようなレベルブローのスイングの人に合ったモデルです。

ストレートネックはグースネックに比べて操作性が高く、フェースを開いてボールを高く上げたり、回転を与えてドローやフェードなど球を打ち分けることが簡単になっています。ストレートネック・アイアンは弾道を作る技術が高く、操作性を求める上級者に向いているといえます。

グースネック・アイアン

グースネック・アイアン

グースネック・アイアンは、シャフトの中心線に対してリーディングエッジが右側に引っ込んだネック形状をしています。ネックが曲がっている様子がガチョウの首にそっくりなのでグースネックと呼ばれています。

グースネックはフェースが引っ込んでいるためインパクトの瞬間がすこし遅れます。その分ヘッドがターンしやすく、球のつかまりが良くなります。ドローになりやすい形状なので、初心者に多いスライスや、中級者に多いシャンクを改善する効果が期待できます。

グースネック・アイアンはスライスやシャンクで悩むアベレージゴルファーにおすすめのモデルです。

アイアンのシャフト素材の種類

アイアンのシャフト素材の種類

アイアンは、シャフト素材の種類によってカーボンシャフトと、スチールシャフトに分けられます。ここでは、カーボンシャフト・アイアンとスチールシャフト・アイアンの特徴やメリットについて説明します。

ポイント

  • カーボンシャフト・アイアン
  • スチールシャフト・アイアン

カーボンシャフト・アイアン

カーボンシャフト・アイアン

カーボンシャフトは設計自由度が高く、軽く仕上げることができるモデルです。メリットとしては以下が挙げられます。

■メリット

  • 振り抜きがいい
  • スライスが改善される
  • ボールが上がりやすい
  • 錆びない、耐用年数が長い

■デメリット

  • 軽すぎる場合には、手打ちの癖が付くことがある

カーボンシャフトは振り抜きがいいので、ヘッドスピードが遅い人やスライスを改善したい人に向いています。

また、シニアのゴルファーやアスリート系でない女性には、比較的重量のあるスチールシャフトよりも、身体への負担が少ないカーボンシャフトがおすすめです。

スチールシャフト・アイアン

スチールシャフト・アイアン

スチールシャフト・アイアンは、スチールの持つ剛性としなやかさのおかげで、ねじれにくさと、ゆったりとしたしなりを持っていることが特徴です。メリットしては以下が挙げられます。

■メリット

  • ねじれにくく、方向性が良い
  • ショットが安定
  • 適度な高さが出る
  • 打感がしっかりしている

■デメリット

  • カーボンに比べて重いものが多い

スチールシャフト・アイアンは、ヘッドスピードやスイングテンポが速い人、ボールが高く上がりすぎる人、確かな打感が好きな人、フックボールがよく出るゴルファーに向いているモデルです。

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