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ゴルフIQの高いヤングゴルファーたちは「第3次ゴルフブーム」到来を告げる福音か?

2022/01/27 ゴルフサプリ編集部 角田 修二

フィッティングの恩恵を受けるのにゴルフの腕前は関係あるのか? 某シャフトフィッティングスタジオのフィッターに話を聞いた。その話の中で、若い世代や初心者ゴルファーにある変化が生じているということを感じた。そして、その変化はゴルフ業界にとって、とてもポジティブなことなのである。

最近のフィッティングスタジオの予約枠は満員御礼

コロナが流行している中でも、屋外で行える健康的なスポーツとして、日本でもアメリカでもゴルフブームが起きている。土日はゴルフ場の予約も取りにくく、練習場はバブル期が思い出されるような打席待ちも見受けられ、クラブメーカーもゴルフショップも売り上げ好調という状況だ。そんな中で、2020年後半からシャフトフィッティングも人気が高まっている。

大手シャフトメーカーでフィッティングを行うフィッターによれば「2020年末からフィッティングの予約枠が一杯という状況が続いています」とゴルフブーム到来を肌で感じているという。さらに、フィッティングを受けに来るゴルファーにも変化がみられるという。

「2~3年前までは、リシャフトやクラブフィッティングに興味を持ち、実際にリシャフトやクラブフィッティングを行おうというゴルファーは、ほとんどが90切りとか80切りという「壁」を超えたいという人や、年齢的に体力が落ちてきたからクラブセッティングを見直そうというゴルファーがほとんどでした。

ところが、2021年の初めごろから平均スコア100~105という方が増えて、今ではフィッティングに来られる方の50~60%になっています。あと女性も増えていますね」


ゴルフクラブはフィッティングして買うべきということは頭では分かっていても、ある程度の経験や技術レベルを持っていないと「まだ早いのでは?」と思いがちだし、その効果が出るのか? という気がする。

フィッティングによる恩恵を得られるかどうかに、ゴルフの腕前は関係ない!

どんな人がフィッティングで大きな効果が得られるのかを尋ねたところ、技術レベルとは関係ないとの答えだった。

「すべての人が飛距離や弾道が劇的に変化することを目指してフィッティングを行いますが、実際にはあまり変化が見られないという人もいらっしゃいます。

ただし、フィッティング効果の大小はゴルフ歴や平均スコアとは関係はないように感じています。シングルの方でもほとんど変化がない方もいらっしゃいますし、平均スコア100くらいの方でも劇的に飛距離が伸びるとか、方向が安定するという方もいらっしゃいます。

フィッティングの効果の大小は、現在使用しているクラブがご自分に合っているかどうかで大きく変わります。

フィッティングでは、インパクトの効率と再現性を高めることを目指します。それを得やすいスペックを見つけることがフィッティングだと考えています。私は“伸びしろ”という表現をしていますが、効率が悪く、再現性が低い人ほど“伸びしろ”がたくさんあります。逆に、効率がよく、再現性が高いという人は“伸びしろ”が少ないということです。

初・中級者と上級者を比べると、上級者ほど“伸びしろ”が少ない傾向となるわけです。練習や経験を積まずにいきなり上手いという天才肌の方もいますが、ほとんどの方が経験と練習を積み重ねて上達しているはずです。

中でもシングルクラスの方は、球を打つ技術だけではなく、クラブも試行錯誤を重ねた結果の14本を使用されていることが多いのでフィッティング以前に自分に合ったクラブを使用されていることが多いということです。

反対に、初・中級者は打ち方という要因もありますが、クラブの重さとかシャフトの硬さ、ヘッドのタイプ、ロフトなどのスペックが合っていないことで、インパクトの効率と再現性が低いという人が少なくありません。

だから、“伸びしろ”がたくさんある人は、フィッティングを行うことで、メキメキ上達することにつながりますし。合わないクラブを使用していると、時間とお金を無駄遣いしてしまうことになります。自分に合ったクラブを選ぶためにフィッティングを受けてみよう! そういうゴルファーが増えているように感じています」


フィッティングの予約枠が一杯になる理由は『自分に合ったクラブを使うことはショットにもお財布にもやさしいということを知っている』賢いゴルファーが増えているからなのかもしれない。

しかも、そうした賢いゴルファーの中には、年齢の若い100切りレベルのヤングゴルファーが少なくないという。

「これまでは、100切りレベルのゴルファーの多くは、自分が使っているクラブのスペックを把握していませんでした。ですが、最近の100切りゴルファー、特に年齢の若いゴルファーの多くは、使用クラブのスペックを聞くと、スラスラと答えます」

自分が使う道具に対する興味が強いということは、ゴルフというスポーツを本気で楽しんでいるからにほかならない。この事実は、ゴルフ業界にとって、とてもポジティブなことではないだろうか。

ゴルフの上達を目指し、より楽しむために道具に気を遣う。それはゴルフクラブやゴルフウェアの購入に前向きな人が増えるということであり、ゴルフ業界でお金を使う頻度が増えるわけだ。

なにより、ゴルフを真剣に楽しむ人が増えるということは、同じゴルファーとしてとてもうれしいことだ。

フィッティングスタジオに増えつつあるゴルフIQの高いヤングゴルファーたち。彼らこそが「第3次ゴルフブームの到来」をより確実なものにしてくれる、とても重要な存在になるのではないだろうか。

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