国内女子ツアー、いよいよ開幕! 女子プロたちはどんなボールを使っている?
上昇志向のアマチュアゴルファーこそ使うべき!! 稲見萌寧、原英莉花、吉田優利らが使用するNEW「TOUR B X/XS」【PR】
明日、3月3日(水)に沖縄・琉球ゴルフ倶楽部で開幕を迎えるJLPGAツアー。大事な初戦、オフシーズンに力を蓄えてきた選手たちがどんなプレーを披露してくれるのか楽しみだ。同時に、選手たちがどんなクラブ、ボールを使用しているかが気になっているというゴルフファンも多いはず。そこで、今回は女子プロが使用するボールに焦点を当ててみた。昨シーズン、女子ツアーを沸かせた稲見萌寧、原英莉花、吉田優利らが使用するボールについてレポートする。
稲見萌寧、原英莉花らが使用する“新しくなった” 20-21シーズン勝率No.1ボール
21年最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」でツアー初優勝を飾った三ヶ島かな。使用していたボールは「TOUR B X」だ。
いよいよ明日、開幕を迎える国内女子ツアー。開幕を心待ちにしていたファンも多いことだろう。しかも、初戦から有観客開催ということもあって、盛り上がることは必至。試合会場、または画面の向こうから、選手たちへのアツい声援が送られることだろう。
そこで、より試合観戦を楽しむための要素のひとつ、女子プロたちが使用するギアについての話をしよう。今回、フォーカスしたいのはボール。その中でも、昨シーズンの国内女子ツアーにおいて、最も勝率が高かったボールについて注目したい。
20-21シーズン、52戦24勝という圧倒的な勝率でNo.1ボールとなったのは、ブリヂストンゴルフの「TOUR B X/XS」だ。
このボールは、9勝を挙げて賞金女王の座についた稲見萌寧(XS)、ルーキーシーズンながら6勝を挙げて年間最優秀選手に輝いた古江彩佳(XS)、同じくルーキーだった吉田優利(X)の2勝、20年に国内メジャー2連勝を含む3勝を挙げた原英莉花(X)、さらには涙の復活優勝を遂げた渡邉彩香(XS)、念願のツアー2勝目を挙げた大里桃子(XS)、そして掘琴音(X)と三ヶ島かな(X)のツアー初優勝を、優れたパフォーマンスで支えた。
そして、「TOUR B X/XS」は、今年フルモデルチェンジを迎え、前述した選手たちは、すでにそのNEW「TOUR B X/XS」のテストを終えており、明日の初戦で実戦投入してくる。発売は2月11日、すでに店頭で手に入れることができる。
では、この“勝率No.1ボール”は、どんな進化を遂げたのか。また、アマチュアゴルファーにとって、どんなメリットをもたらしてくれるのか。ゴルフサプリ編集部員の試打測定データを交えながら解説していきたい。
国内女子ツアー勝率No.1。女子プロが使うボールをアベレージゴルファーが使うべき理由とは?
スピン性能とコントロール性に優れたボールは、ゴルフの上達に欠かせない重要なピースのひとつです
さて、ゴルフサプリ編集部員の試打インプレッションの前に、クラフトマンでありプロコーチ でもある関浩太郎氏の話を届けたい。
ブリヂストンゴルフのNEW「TOUR B X/XS」は、いわゆる“ツアーボール”だ。ツアープロはもちろん、シングルゴルファーやアスリートゴルファーが求める高次元の飛距離性能・スピン性能・フィーリングを備えている。このことは、前述した国内女子ツアーでの実績、またタイガー・ウッズやB・デシャンボーといった実力者たちが愛用していることから証明されている。
では、アベレージゴルファーにとってはどうか?
「90台スコアのアベレージゴルファーには、縁のないボールでしょ」
そう思っているゴルファーは多いかもしれない。
この点について関浩太郎氏は、以下のような見解を示している。
「飛ばす楽しさだけ、またはエンジョイゴルフという観点からいえば、ディスタンス系のボールでいいかもしれません。ですが、より深くゴルフを楽しみたい、もっと上達したいと考えるなら、ツアーボールを使うことをオススメしたいですね。
ゴルフのレベルが上がってくると、100ヤード以内のショットの重要性が増します。打球をイメージ通りにコントロールできるかどうか、そこがとても大事になってくるんです。
優れたツアーボールというのは、インパクトの強弱に応じて打音・打感が変化してくれます。その変化は、出球のスピード、高さ、飛距離、スピンにも現れます。こうした微細な変化は、ディスタンス系のボールでは得られません」(関)
特にフェースへの“乗り感”の強いNEW「TOUR B X/XS」だと、打ちたいボールのイメージを変えるだけで、明確な違いが現れる。
「そして、そうしたインパクトの強弱による変化を目の当たりにし続けることで、距離感が養われていきます。『使えばすぐ距離感がよくなる』というものではないので、半年や1年使い続ける必要がありますが、確実に100ヤード以内の結果に違いが出てきます。ツアープロが同じボールを使い続けることからも、使い続けることの大切さはわかるかと思います。
距離感が養われていく過程で、ボールを自在にコントロールする技術も磨かれていきます。スイングスピードを変えるだけでも出球が変化するので、まずはそこから始めるのも良いかもしれませんね。自分のゴルフをレベルアップさせたいという上昇志向があるのなら、NEW「TOUR B X/XS」のようなツアーボールを使用することをオススメします」(関)
試打・解説/関浩太郎
(せき こうたろう)1974年生まれ、茨城県出身。アメリカで最新のゴルフ理論を学びながら、ミニツアーを転戦。帰国後、クラフト技術を学んだ後、「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰。多くのアマチュアゴルファーのサポートを行い、さまざまなゴルフメディアでも活躍している。
アプローチのスピン性能向上で実感。NEW「TOUR B X/XS」の“乗り感”
ドライバーでは“つぶれ感”が増して、コントロール性がアップ
ここからは、ゴルフサプリ編集部員によるNEW「TOUR B X/XS」の試打インプレッションをお届けする。試打は編集部員Kと編集部員Oが、屋内のフィッティングスタジオでGCクワッドを使って行った。
K「まず、全体的な印象としては前モデルよりも、フィーリング(打感)が若干軟らかくなったように感じる。それから、アイアンで打った時とアプローチでのスピン性能が上がっているよね」
O「そうだね。Xが少し軟らかくなったのかな? でも、アプローチとパッティングにおけるフィーリングや打ち出し速度、スピン量には、しっかりと違いが感じられるね」
K「では、ドライバーの総評から始めたいと思うんだけど……この飛距離結果にはまったく満足していないんだけど(笑) マイドライバーだったら、もっと飛ぶんだけど!」
O「まあ、プロじゃないし、下手くそなKが慣れないクラブで打ったんじゃ仕方ないかな(笑)」
編集部員Kプロフィール/平均スコア95/ドライバー平均飛距離230ヤード/身長180cmなのにドライバーは人並み。アイアンだけやけに飛ぶ。
編集部員Oプロフィール/平均スコア80台/ドライバー平均飛距離240ヤード/還暦を迎えたのに衰えない体力を持つ試打職人。
K「改めて、ドライバーの結果について。僕もOも、XとXSのトータル飛距離の数値は、ほとんど変わらない。Oは……どちらも223.9ヤードでピッタリ同じだね。でも、打ち出し角度やバックスピン量は、Xのほうが飛びそうな測定結果が出ている」
O「XとXS、どちらを選ぶプロも飛距離は求めるからね。そのニーズに対して、しっかり応えているということだよ。ツアーボール(スピン系)の中でも、飛ぶボールという認識で良いと思う」
K「そうだね。僕は去年1年間、前モデルのXとXSを使い続けていたいんだけど、その時に計測したデータよりも全体的に少し向上しているかな? という印象がある」
O「“乗り感”がアップしたという触れ込みだけど、ドライバーだと、それはボールの“つぶれ感”として感じられるんじゃないかな。XもXSも、前モデルよりつぶれ感が増しているように感じるけど」
K「うん。それは同感。球持ちが良くなった感じだよね。ドライバーでフェードやドローを打ち分けるゴルファーにとっては、コントロール性が上がったと感じられると思う」
アイアンとウエッジでは、明らかにスピン量の向上が感じられる
K「では、アイアンです。まず、スピン量が良い感じ! とはいえ、想定内ですな。前モデルも良かったし、悪くなるわけない」
O「うむ。ツアーボールらしいスピン性能、そしてスピンの安定性。良い感じだね。でも、初速と打感に違いが出ているね」
K「特に初速。XとXSで明確な違いがある。XSのコントロール性が向上したというふうに受け取っていいのではないだろか」
O「うむ。だけど、つぶれ感はXとXS、両方とも前モデルよりもつぶれ感が増している。球持ちがよくなって、コントロールしやすくなっている。この前モデルとの差は、相当打ち込んでいる人じゃないとわからないかもしれないけど、明らかに違いは出ているね」
K「それにしても、良い感じのスピン量。7番アイアンでこれだけスピンあったら、絶対グリーンで止まるもんね」
O「先週、コースでラウンド試打したけど、Kのアイアンショット『ドンッ』で止まっていたもんね」
K「あれは気持ちよかった。ディスタンス系と交互に打ち比べてラウンドしたけど、グリーンを狙うショットにおける安心感が全然違うのよ。よっぽどのミスショットじゃなければ、XとXSなら止まってくれるからね」
O「ディスタンス系ボールを使っていた時は、よくグリーン奥にこぼしていたよね」
「TOUR B X/XS」ならアプローチの幅が広がるね
K「さて、最後はウエッジ。いや、すごいね。XもXSもスピン量、すごいね。5000台から落ちない。しかも、XSはミスショットが1発混ざった測定結果なのに(笑)」
O「Kの場合、3発ともきれいにインパクトしてなかったように思うけど(笑)それでもスピンはしっかり入っている。ワシも6000台が出るっていうのは、なかなかに驚いた」
K「それから、XとXSでは打ち出しのスピードが目に見えて違う。XSのほうがゆっくり打ち出されるね。ボールの打感の違いがわかりにくいという人も、このXとXSの違いはわかると思う」
O「ツアーボールとしては、この打ち出しのゆっくりさは必須だよね。やっぱり、このスピン性能とゆっくりな打ち出し速度、そしてつぶれ感が“乗り感”ということなんだろうね」
K「やっぱりアベレージゴルファーもツアーボールを使ったほうがいいんじゃないかなと、個人的には思う。ディスタンス系だと止まらなかったショットが、止まるようになるって、すごい大きいでしょ」
O「それにディスタンス系ボールを使っていると、寄せ方がピッチエンドラン一辺倒になりがちなんだよね。それに、ランをしっかり計算できないと、安定して寄せることができない。でも、XとXSなら、スピンがかかってくれるから、アプローチの幅が広がるよ」
K「最近は打感の軟らかいディスタンス系ボールも増えてきたけど、やっぱりスピン性能もってなると……ツアーボールだよね」
O「ディスタンスショットにしろ、アプローチにしろ安定感が増すだろうからね。入射角も打点もブレやすいKのショットが安定することが証明している(笑)」
K「けなされているような気がするけど、NEW『TOUR B X/XS』の性能が伝わるのであれば、良しとします(泣)」
誰よりもボールにこだわるタイガー・ウッズが認めた「TOUR B X/XS」ボールの進化
使用するクラブやボールに強いこだわりを持ち、自身が求める理想の性能が得られなければ「絶対に使わない」ことで知られるタ...