ドライバーを使えない。アイアンだけで27ホールを回るダブルス競技。そこにある面白さとは?
アイアンマンカップ30周年でダブルス戦初開催! 3月8日関西大会・参加者大募集!
ゴルフは個人競技だと思っているあなた。とんでもない! 1度でもダブルス競技を体験したら、その概念は100%くつがえります。自分のミスを友がカバーし、友のラインを一緒に読んで2人でスコアを作っていく。個人競技では絶対に体験できない血沸き、肉躍る感動が待っています。
しかも使うクラブはアイアンだけ。制限された不自由さが、感動と想像力と友との絆を2倍にも3倍にも高めてくれるのです。
勝負は27ホールの長丁場。それも歩きのラウンド。頭を使い、体力の限りを尽くし、至高の友情を確認する1日。日本でここにしかない夢舞台。あなたの挑戦を待っています。
「飛ぶクラブ」を使えないからこそ見えてくるゴルフの面白さがある
ゴルフの一番の魅力は「飛距離」だ。野球は大谷翔平の最長ホームランでも150メートル前後だが、ゴルフは女子でもドライバーで200ヤード以上飛ばす人が少なくない。
あらゆる競技の中で、ゴルフは人間の力を動力源にして、もっとも球を遠くに飛ばすスポーツであり、ドライバーではるか遠くに飛ばす快感があったからこそ、世界中に広まったといっても過言ではない。
そのドライバーを使うなという。14本のクラブの中で、唯一、飛ばしに特化したドライバーが使えない。ドライバーだけでなく、距離を稼ぐフェアウェイウッドやハイブリッドクラブも一切使えない。盗塁王に「走るな」と言うに等しい。そんな不自由で理不尽な! と誰もが思うだろう。
アイアンマンカップとは、そういう極めて不自由で理不尽な競技なのだ。
じゃあ面白くないかというと、これがまったく逆だ。面白いうえに、ゴルフの上達に結び付く発見がいたるところに転がっている。
そもそも人間は、理不尽な要求を突き付けられると、なんとかしてそこを突き破ろうと知恵を出し、創意工夫をする動物らしい。技術革新の歴史はそこからスタートしている。
馬より速く走りたくて自動車を作り、水中を泳ぎたくて船を作り、空を飛びたくて飛行機を作った。馬ほどに走れない、魚ほどに泳げない、鳥ほどに飛べない不自由さ、理不尽さを、知恵と創意工夫によって克服してきた。
人類が他の動物と分かれて進化したのは知恵と想像力を持っていたからだが、それをゴルフに当てはめてスコアを作ろうというのがアイアンマンカップなのだ。
使えるクラブはアイアンとパターの9本以内。本数が制限され、思い通りに距離を稼げない分、コース攻略を真剣に考える。いわばあなたの知恵力、順応力、人間力が試されている。
今回は、そのアイアンマンカップをダブルスで実施する。もし、あなたが「ゴルフは個人競技」だと思っているとしたら、これも、とんでもない誤解だ、と言わざるをえない。
1度でもダブルスを体験したら、その概念は100パーセント覆るだろう。
なぜか? 世界中のゴルフ競技を見渡しても、ライダーカップにせよ、プレジデントカップにせよ、ゴルフのワールドカップにせよ、多くのゴルファーが国を挙げて熱狂するのはチーム戦であり、ダブルス形式のトーナメントなのだ。
自分のミスを友がカバーし、友のラインを一緒に読んで、2人でスコアを作っていく。個人競技では絶対に体験できない血沸き、肉躍る感動が待っている。
加えて使うクラブはアイアンだけ。制限された不自由さが、感動と想像力と友との絆を2倍にも3倍にも高めてくれるだろう。
勝負は27ホールの長丁場で、それも歩きのラウンドだ。疲労を考えれば、クラブの本数は制限せざるをえず、また真夏のラウンドは水分補給も含めた自己管理も勝つための重要なキーワードになる。頭を使い、体力の限りを尽くし、至高の友情を確認する1日。
日本でここにしかない夢舞台。
あなたの挑戦を待っている。
高橋健二/ノンフィクションライター。1948年生まれ。企業ものノンフィクション「スーパーファミコン任天堂の陰謀」などを多数執筆。趣味はゴルフ。エイジシユート達成者を100人以上取材し、自身も68歳のとき1度達成している。
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