USツアープロから学ぶとばしのテクニック『ポール・エイジンガー/マイク・ドナルド編』
30年前とばしのテクニック取材を振り返る Part5【ゴルフトゥデイ創刊600号記念】
ゴルフトゥデイ創刊号をゴルフサプリでご紹介する企画。30年前に掲載されたUSツアープロのポール・エイジンガー/マイク・ドナルドへのレッスンを取材して記事にしました。創刊号当時の編集長のコメントとともにお届けします。
GOLF TODAY本誌 創刊号/41ページより
当時の編集長による取材の裏話はPart1をご覧ください。
USツアープロから学ぶとばしのテクニック『ジャック・ニクラス編』
創刊号の記事内容を覗いてみよう
30年前のゴルフトゥデイ創刊号の実際の記事内容です。あくまでも過去のもので、現在は販売終了しているものも多数あります。30年前の文章、写真をご覧いただいてコンテンツとして楽しんでいただければと思います。
ポール・エイジンガー Paul Azinger
側体筋の強さがコンパクトで十分な捻転を可能にしている
いかにもパワーあふれるG・ノーマンが背筋力の強さでクラブを振り回すタイプなら、このエイジンガーは、側体筋の強さでクラブを振っている。
トップ・オブ・スイングは、左肩をちょっとひねるだけ。実にコンパクトにおさめているが、これだけ小さな動きなのに、左脇の筋肉は、みごとに盛り上がっている。しっかりと捻転が行われている証拠である。
ワインドアップが強ければ、ダウンスイングのときも下半身リードがスムーズに行われる。いくら体を使っても、ただ回転させるだけでは、こうはいかない。
左ヒザを大きくスライドさせて、ねじりをさらに強くしたところで、ようやく上体の巻き戻しがはじまる。ここまで下半身のリードがあれば、あとはフィニッシュまで一気に振り切れる。
下半身のリードというと、アマチュアが間違いやすいのは、ダウンスイングで両ヒザともにスライドさせてしまうこと。これでは、右肩がおちてしまうし、腰もスエーする。ダッファーによく見られるパターンではある。
右ヒザは、動かさない。押し込んでいくのは、インパクトゾーンに入ってから。そこまでは、軸足なのだから、上半身を支えておかなければならない。
マイク・ドナルド Mike Donald
下半身が強いゴルファーは腰の回転を大きく深くすればいい
米国ツアープロの中でもNo.1の下半身の強さを生かしたスイングで、腰の回転が大きく、深い。
肩の回転を重視している最近のツアープロのスイングを見なれてしまうと、なんとなく古めかしく思えるかもしれないが、これはドナルドが自らの特徴を生かして作りあげたスイングをいえよう。
下半身によほど自信がなければ、これだけ大きく腰は回せない。並の体力なら、ピボットが崩れ、左腰が目標報告に突き出される格好になって、右ヒザが伸びてしまうだろう。こうなると、さらに腰を目標方向にスライドさせていかないとダウンスイングができなくなる。
アイアンではシャンクの原因になり、ウッドでは、とんでもないフックボールや、すっぽ抜けになりやすい。
ドナルドは、強じんな下半身で踏みこたえている。だからこそ、ダウンスイングもまた腰の回転で巻き戻すことができる。
腰を中心にしたスイングでは、スイングプレーンをフラットにした方が自然だし、なめらかな水平回転にもなる。アップライトにすると、両脇が甘くなって、十分なヘッドスピードが得られない。
ゴルフトゥデイ創刊600号企画とは
ゴルフトゥデイ600号企画
ゴルフトゥデイ創刊号当時の編集長が語る思い出話も是非読んでみてくださいね。