このヒラメキがあったからPINGのパターがある。創業者「カーステン・ソルハイム」は二足の草鞋で創業した
中古ゴルフクラブ業界に携わって30年の“中古クラブ専門家・中山功一”が、旬な中古クラブ情報や購入時に参考となる豆知識などをお届けするコラムです。今回は、PINGパターについてお話します。
ヒール&トゥバランスが生まれたヒラメキの背景
PING創業者カーステン・ソルハイムは、GE(現在のゼネラル・エレクトリック社)のエンジニアをしていました。
そんなカーステン氏はパターが苦手で、克服するために軌道を調べようとヒール&トゥに重りを、後ろ側に針金のようなものを取り付け(左写真参照)、ペンを差してストローク試しました。そのプロトタイプが、「トレーナー」というパターです。
調べてみると、アマチュアの軌道には1cmほどのズレがあることが解明されたのです。
このヒラメキが後のヒール&トゥバランスになります。ヒール&トゥバランスにすることで、50%のブレを解消できることが分かりました。
バックフェースに書かれているNo.をご存じですか?
ところで、皆さんなら「スコッツデール」という名前を耳にしたことがあるでしょう。
スコッツデールは、アメリカの地名です。
カーステン氏はGEのエンジニアをしていたので、パター製作の注文は「私書箱」を使っていました。この私書箱の番号が、バックフェースに書かれているNo.なのです。
ちなみに、この刻印は3種類あります。この種類を覚えれば、あなたもPINGマニア!ですよ。
PINGのパターって世界中で何種類生産されたの?
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