このヒラメキがあったからPINGのパターがある。創業者「カーステン・ソルハイム」は二足の草鞋で創業した
スコッツデールでは、何種類のパターが作られたのか？
答えは「31種類」です。
B66／B67／B68／B69／69 sight line／69 sight dot／69W／69T／69FT／69FTL／MLT／BLD／Trainer／Anser／Anser no hosel／Cushin／Kushin S bend／Kushin Z bend／Kushin J.nicklaus／1-A／2-A／3-A／3-A crossout／4-A／Anser Gary Player／Croquet 69 BC／69 BC side bore／4-A crossout／1-A Gary Player／Cushin Gary Player／69 Julius Boros Custom
上：船底 下：平底
その中には数多く生産されたモデルもあれば、まったく本数が少なく100本未満しか生産されなかったモデルや試作品などもあり、すべてを揃えることは現在では難しいとされています。
この31種類を持つコレクターは世界に3人といわれていて、アメリカでは31本、1,800万円～2,000万円で取引されているとか。
中でも前述の「トレーナー」は世界に3～4本しかないそうで、とても希少品です。
細かなカスタムオーダーで、フランジの肉盛りが1本ずつ違うことも魅力のひとつですね。
「アンサー」は、「スコッツデール」「カーステンCO」「デールヘッド」「85029」「85020」「85068」が製造されています。
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カーステン・ソルハイム生い立ち
1911年：9月15日生まれ、ノルウェー
1913年：アメリカ・ワシントン州シアトルに移住
1941年：アメリカ市民権を獲得
1942年：カリフォルニア大学の公開講座に参加し、エンジニアとしての基礎を学ぶ
1945年：サン・ディエゴに移り、ライアン・エアロノーティカル社でフライトリサーチエンジニアを務める
1953年：GE（ゼネラルエレクトリック社）に入りニューヨークに赴任
1956年：GEのコンピュータ部門があるカリフォルニアに転勤
1958年：自宅ガレージでパター製作を開始
1959年：「I-A」モデル完成
1962年：PGAツアーで、PINGのパター使用者が初勝利
1965年：「アンサー」アイアン完成
1966年：「アンサー」パター完成
1967年：フェニックスオープンでジュリアス・ボロスが「クッシンパター」を使って優勝。カーステン氏はGEを退社し、カーステン・マニファクチャリング・コーポレーションを設立
1968年：ゲーリー・プレーヤーが「アンサー」を使って全英オープン優勝。南アフリカでネーム刻印入りのリミテッドモデル発売
1969年：「カーステン1」アイアン発表
1970年：「カーステン1」ウッド発表
1979年：「アイ」モデルのウッドとアイアンを発表
1982年：「アイ2」アイアン発表
1984年：ベリリウムカッパー素材の「アイ2」発売
1990年：「アイ2プラス」アイアン発表
1992年：「ジング」アイアン発表
1994年：メタルヘッドの「ジング2」発売
1997年：パターフェイス部分にアイソピュアをはめ込んだ「アイソピュア」を発表
1998年：チタンウッド「Tisl」を発表
1999年：「i3」アイアン発表
2000年：2月16日カーステン・ソルハイム逝去
話が長くなりましたが、現在発売されているPINGパターを見てみましょう。
現行モデルも元祖カーステン氏のパター哲学を受け継ぎ、素晴らしい特性を実現しています。
- ミスに強いヒール＆トゥバランス
- 安定した転がり
- ミスヒットでもブレない慣性モーメント
PINGパターには、たくさん山の形状のモデルがあります。自分のパッティングスタイルやストロークスタイルによってデザイン、形状をチョイスすることをおすすめします。
中山功一「PINGパター」おすすめモデル！
SIGMA2
中古販売相場：￥21,800～￥15,800（税抜）
渋野日向子プロ使用で注目されたモデル。打音と距離感が合うと、大ヒットしました。
スコッツデールアンサー復刻版
中古販売相場￥13,800～￥8,800（税抜）
当時のスコッツデールアンサーの復刻モデル。船底、平底にホレボレです。コレクションの一つにぜひ…。ブロンズ製の音と打感が楽しめます！
それでは、あなたのゴルフライフにGood luck！
中山功一（ナカヤマ コウイチ）
かつてはフェスティバルゴルフでゼネラルマネジャーを務めるなど、中古クラブ業界に携わって約30年。ゴルフ雑誌での連載、中古ゴルフクラブ関連の著書も多数。テレビ東京系列「なんでも鑑定団」にも鑑定士として出演。
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