「5番アイアンで180ヤード打てる」と思ってる? 実はその"見栄"がスコアUPを阻害している!

小さな番手で長い距離が打てると、ラクにプレーができることはもちろん、ちょっとカッコいい感じがします。でもそれが仇となりスコアアップできない人も多いのです。
100切りレベルは縦の距離を把握していない人がほとんど
セカンド地点に立ってレーザー距離計を覗くとピンまでは180ヤード。迷わず5番アイアンを抜いてショットに臨んだけれど、ダフってしまってボールは50ヤード飛んだだけ…。
100切りを目指すアマチュアは、このような経験が少なからずあることでしょう。ライがよく、グリーン周りにハザードもない状況であれば積極的にグリーンを狙うことは間違いではありません。しかし「残り距離が180ヤードだから、5番アイアンだな」と考えているなら、それはちょっと問題あり。
ゴルフをはじめて日が浅い人や、100が切れない人の多くは「残り距離で番手を選ぶ」傾向があります。残りが180ヤードだから5番アイアン、150ヤードだから7番アイアン、120ヤードだからピッチングウェッジというように。
自分の縦の距離を把握していて、それに基づいて番手をチョイスしているのなら特に問題ありません。しかし、100切りを目指すレベルの人は技術的にボールコンタクトにムラがあるため、縦の距離が揃うようなショットはまず打てません。
ムラがあると言いましたが、実際はムラがあり過ぎるため、どの番手がどのくらいキャリーが出るのかを把握できていない人ばかりです。つまり「180ヤード=5番アイアン」といった巷で言われている「不可解な常識」によってクラブ選択をしているに過ぎない人がほとんどなのです。
ゴルフは見栄を張りたくなるゲーム。でもそれがスコアアップの仇となる

ゴルフはなぜか「少し背伸びをしてみせたい」「少し見栄を張りたい」、こんな感情をゴルファーに抱かせるゲームです。ロフト角が11度のドライバーより、9.5度のほうがカッコいいとか、軟らかいシャフトより、硬いシャフトのほうがうまそうにみえるとか。
飛距離に関してもまた同じで「180ヤードは3ウッドで打つよ」と言うよりも「180ヤードは5番アイアンで打つよ」と言うほうがカッコよく感じたり、うまいと思われると感じたりするのです。
ちょっとだけカッコつけたい…こんな気持ちは誰にでもありますから、それはそれでアリだと思います。でもゴルフが単なるレジャーとしてのスポーツの域を出て、心底、スコアを求めるようになると、そういった気持ちや感情が仇になります。
まずは5番アイアンがどんなクラブか、一緒に考えてみましょうよ!
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