右肩を高い位置にキープすることでパワフルに叩ける!

ヘッドの最下点と手元の最下点は同じタイミングではない

妹の千怜選手と比べると、姉の明愛選手はパワフルでアスリート系のスイングになっています。バックスイングでは右足を踏み込んで、体の中心を少し右側に移動しています。そしてトップからの切り返しでは、左足を早めに踏み込むことによって、下半身リードで力強い体重移動になっているのが特徴です。

バックスイングでは右に移動して、左足を早めに踏む

よく見るとトップ(写真3)から、ダウンスイング(写真5)にかけて体全体が沈み込んでいます。これはシットダウン(SIT DOWN)という動きなのですが、沈み込みによって体が伸び上がることなく、重心を低くキープできていることがパワフルなスイングにつながっているのです。

そしてダウンスイングで大切なポイントは右肩の位置を高くキープしていることです。写真4から写真6を見ると、手元が低い位置まで下りていても、右肩はほとんど下がっていません。右肩が高い位置にあることでインパクト直前(写真7、写真8)ではヘッドの入射角が過度にアッパーにならず、力強く叩ける軌道になっています。

もう1つ、ヘッドスピードを上げるポイントが手元(グリップ部分)の動きです。アマチュアはインパクトの瞬間に手元が最下点になるタイプが多いのですが、明愛選手はインパクトの手前(写真7)で手元が最も低くなっています。そこからインパクトにかけては手元が上がっていく軌道になるので、ヘッドが加速しています。

手元を低く動かすためには左腕を曲げてはダメ

史上初の双子でツアーV!姉はアスリート系

手元を低く動かすためにダウンスイングで左腕を伸ばしたままクラブを下ろす。左腕が曲がってしまうと、手元が高くなってしまう。

安定したドローボールが打てる理由はコレ

右ヒジを曲げて、インサイドからヘッドを入れるからつかまる!

ドローヒッターの岩井選手のスイングを見ると、典型的なインサイド・アウト軌道になっています(写真7から写真9)。

アマチュアのドローヒッターはインサイド・アウトの軌道が安定しないタイプが多いのですが、岩井選手は再現性がすごく高い。

それはダウンスイングで右ヒジを曲げたまま、ボールを打っているからです。よくアマチュアはインサイド・アウトに打とうとすると右腕を伸ばしながら、ヘッドを外側に出そうとするのですが、それだと右腕を伸ばすタイミングがバラバラになってしまうので安定しません。プロのドローヒッターは岩井選手のように右ヒジを曲げて体にくっつけたまま打っています。

腕が体から離れないので再現性が高くなる。ダウンスイングで右腕が体から離れないようにするためには、バックスイング(写真2から写真4)でも右ワキを締めておくことが大切です。岩井選手のアドレスは前傾が浅く立ちぎみですが、ややツマ先側に体重をかけています。

そしてダウンスイングではツマ先立ちするように右足を蹴っています(写真7から写真9)。レッスン用語では底屈(ていくつ)という動きで、このツマ先立ちによって右サイドが倒れないことが、右肩が下がらないスイングにつながっています。

右腕が体から離れないから再現性が高い

アドレスはややツマ先体重
腕は真下というよりは、少しだけ斜め前に出していて、体重はややツマ先側にかかっている。

トップでも右ワキが締まっている
コンパクトなトップで右ワキが締まっているから、ダウンスイングでも右腕が体から離れない。

ダウンスイングでも右腕はリリースしない
ドローボールを打つときでも、右腕をリリースせず右ヒジを曲げたままにすることでヘッド軌道が安定する。

シューズの裏側が反対方向を向けばOK
フィニッシュではシューズの裏側が目標方向と反対方向を向いていれば、右足は正しく蹴られている。




解説:石井 忍

1974年8月27日生まれ。98年にプロ転向し、現在はツアープロからジュニアゴルファーまで幅広く指導。自身が主宰する「エースゴルフクラブ」を千葉、神保町に展開する。