まずはシャフト以外のパーツの寿命を知っておこう!
ゴルフクラブはヘッド、シャフト、グリップと3つのパーツで構成されています。この中で、交換などの寿命に関する推奨時期が存在するのはグリップだけです。
グリップ
グリップは柔らかいゴムや樹脂などでできているため、金属やカーボンなどでできているヘッドやシャフトよりも劣化が早く、一般的には1年で交換したほうがいいといわれています。個人的にもグリップ本来の性能を発揮させるのであれば、1年に1回は交換したほうがいいと思いますね。
ヘッド
ヘッドは、通常の使用方法であれば10年は持ちます。最近のドライバーヘッドは、複数の金属とカーボンを組み合わせた複合ヘッドになっており、溶接、接着と製造方法が複雑になっています。通常の使用方法であれば、まず破損したりすることはないでしょう。
構造や素材がシンプルなアイアンは、さらに持ちます。もちろん経年劣化はありますので、個体によっては通常の使用でも破損することはあります。それでも4~5年で破損なんてことはまずないと思います。もし仮にそんなことがあったとすれば、個体による不良を疑うべきでです。
通常に使用していれば、シャフト自体の劣化は非常に緩やか
ゴルフシャフトは、スチール素材を使用したものとカーボン素材を使用したものがあり、どちらも非常に安定した素材です。スチール素材を使用したシャフトは、金属疲労による劣化が起こりますが、性能が低下するほど劣化するにはかなりの時間を要します。
スチール素材のシャフト
個人的な経験ですが、過去にスチールシャフト装着のアイアンを15年ほど使用していたことがあります。当時はラウンド数も多く、練習もかなりしていたのでかなり過酷な使用具合だったのですが、ちょっと柔らかくなったかな?程度で特に性能的な劣化は感じませんでした。
メンテナンスも雨の日のラウンド後は乾かすぐらいなもので、特に特別なことはしていません。期間を断定するのは難しいですが、定期的に使用していればかなり長く持つはずです。
カーボン素材のシャフト
カーボン素材を使用したシャフトは、金属よりもさらに安定した素材のため、さらに劣化のスピードは緩やかです。通常に使用しているのであれば、相当な期間使用しても性能的に劣化を感じることはないでしょう。
シャフトの寿命は、使用年数よりも保管方法や使用の使い方で大きく変わる
個人的にシャフトの寿命を決めるのは、どのくらい長く使ったではなくどのように使い、どのように保管していたかが大きく関わってくると考えています。
シャフトは普通に使用していれば、そこまで大きな負担はかかりません。クラブを倒してシャフトをぶつけたり誤って踏んでしまったりといった、通常の使用ではかからない負担が多ければ多いほど傷や疲労がたまっていき、性能低下につながってしまいます。
また高温、多湿、極度に乾燥するような場所に長時間保管すると、スチールシャフトは内部にさびが発生しやすく、金属疲労を促す原因になります。シャフトの寿命とはちょっと違いますが、そういった場所に保管しているとヘッドとシャフトを接着している接着剤が劣化してしまい、使用中にヘッドが抜けてしまう原因にもなります。
長持ちさせるために重要なこと
シャフトに限らずクラブを長持ちさせたいのであれば、適切に使用し、高温多湿乾燥を避けた場所に保管する。これが重要であると私は考えます。
もし長い間使わないのであれば、たまに取り出して軽く水拭きしてから水気を拭き取り、陰干しをする。これだけで、劣化はかなり防げるはずです。
クラブのコンディションは、気に入っているクラブこそ良好に保ちたいものですし、いずれ手放すにしてもいい状態をキープするに越したことはありません。そこまで手間をかける必要はありません。雑に扱わず、適度に使用することが重要だと思います。
■オグさん(小倉勇人・おぐら はやと)
元ゴルフ雑誌編集者のスウィング&クラブアドバイザー。現在は千葉県にあるゴルフ練習場「ユニオンゴルフクラブ」にて「ゴルフフィールズ ユニオンゴルフ店」で店長をしつつ、過去の経験で得た知識を武器にゴルフライターとしても活躍中。飛距離は250ヤード、持ち球はフェード。ベストスコア68。




