夏の深いラフ、何のクラブでどう打つ?ボールの沈み具合・芝目の向き・芝の密度&長さを見極めミスを撲滅!
もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話
アマチュアゴルファーには、夏のラフからのショットは難しいですよね。
まずはボールの状況を確認し、適切なショットを選択することが重要です。そして無理をせずに脱出優先で、スコアへの影響を最小限に抑えましょう!
ラフからのショットはなぜ難しいのか?
アマチュアゴルファーにとって、ラフからのショットは難しいもの。ボールが芝に埋もれてしまっていると、フライヤーで飛距離が出過ぎたり、逆にドロップして飛ばなかったりします。夏になるとゴルフ場のラフの芝がいつもより伸びていて、一段と難しくなりますし、ボールが見つけられずロストボールになってしまうこともあります。
Q:なぜラフからのショットが難しいのか?
A:フェアウェイと違って、ラフの芝がフェースとボールの間に入ってしまうため、さまざまなミスショットが起こりやすくなる。それらのミスを防ぐためには、ボールの状況を適切に判断したうえでショットをすることが求められるが、適切な判断をするにはそれなりの経験が必要。
フライヤーで飛距離が出過ぎる場合
フライヤーは、インパクトの時にフェースとボールの間に芝が挟まると、バックスピン量が減って飛距離が想定以上に伸びてしまうことです。ただ、フライヤーによって伸びる飛距離はケースバイケースですし、冬芝ではなかなかフライヤーが起きづらいので、フライヤー対策はラフの長い時期にラウンド数をこなさないと経験を積むことができません。
逆にドロップして飛ばない場合
一方、ボールがラフに沈んでしまっていて、芝の抵抗が強い場合にはショートアイアンでもいつも通りの飛距離を出すのが難しいです。フライヤーを警戒すればいつもより短めのクラブを持つ必要がありますし、ラフの芝の抵抗が強い場合には、いつもより大きめのクラブを持つ必要があります。
ラフの状態を見極めて適切なクラブを選択するには、成功と失敗を繰り返しながら、学んでいくしかありません。
ショットを打つ前の確認事項は?
ラフからのミスショットを減らすためには、ボールの状態等を確認したうえで、適切なクラブ選択とショットを行う必要があります。
確認事項は以下の4点です。
ボールがどのくらい沈んでいるか?
● ボールが浮いている:ティーアップと同じ状況なので芝の抵抗は弱め
● ボールが半分沈んでいる:少し芝の抵抗あり
● ボールが深く沈んでいる:芝の抵抗がかなり強い
芝目の向き
● 芝目が順目:芝が目標方向に倒れている順目は、芝の抵抗は弱め
● 芝目が逆目:芝が目標とは反対の方向に倒れている逆目は、芝の抵抗が“順目”より強い
芝の密集度
● 芝の本数が少ないと、芝の抵抗は弱め
● 芝の本数が多いと、芝の抵抗が強め
芝の長さ
● 芝が短い:フェースにあまりかからないので、抵抗は弱め
● 芝が長い:フェースに芝がからむため、抵抗が強め
上記の4点を確認したうえで、何が適切なクラブとショットかを選択します。
ボールが浮いていればあまり考えずに、いつも通りショットすればOKです。
ボールが長いラフに深く沈んでいて、芝目も逆目の場合には、脱出優先。ウェッジとかショートアイアンで、フェアウェイに出すことを優先した方がいいかもしれません。ラフから無理やりフルショットして、あまり飛ばずにラフにボールが残ってしまうとスコアをロスすることにつながるので、それは最も避けなければならないミスです。
グリーンの芝の逆目と順目って?スコアアップのためには、やっぱり芝目を気にしてプレーをしたほうがいいの?
プロはよく芝目を読むというけれど、アマチュアもやっぱり芝目を気にしたほうがスコアがよくなるものなのでしょうか…。
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