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「早起きは苦手だから遅いスタートがいい」「遠方のゴルフ場はイヤ」…その発言、相手の気分をぶち壊しているかも

ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第82回

2023/08/31 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

グリーン

ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。

写真提供/篠原嗣典

2023年は値上げの年!早朝スタートも値上げが相次いだ

真夏の暑さ対策として、日の出ゴルフと早朝ゴルフを猛烈にプッシュしています。涼しいうちにサクサクとプレーをして1日を長く使えるのですから、本当にいいことだらけです、と前にも紹介しました。

2023年は記録的に暑い夏です。昨年までは日の出ゴルフや早朝ゴルフは少し割り引きしたプレー料金でコストパフォーマンスも良かったのですが、今年の夏から値上げしたコースがいくつもありました。

燃料費や電気代金の高騰といった影響で普通のプレー代を値上げをする流れはありましたが、日の出や早朝ゴルフの需要が増えてきたため値段を上げても来場者がいる、という読みがあったと推測できます。

このまま暑い夏が続くようなら、夏場は日の出早朝ゴルフが一番高いプレー代のスタート時間になる、という信じられない時代が来るのかもしれません

真夏なのにスタート10時って…!?

篠原嗣典

令和のゴルフブームに乗って、20数年振りにゴルフを再開したという中高年もたくさんいます。先日、該当する友人と初めて一緒にゴルフをすることになりました。いつもの習慣でトップスタートを取って、コースとスタート時間を連絡をしました。

数日後、友人からメッセージがありました。「コースに電話したら変更が可能だったので、10時8分スタートに変更しておいたよ」

いかにも良いことをした、という感じでした。「元のスタート時間だと、何か問題があるの?」と返信しつつ、コースに電話してトップスタートに再変更してもらいました。友人曰く、「10時台ならゆっくり家を出られるし、速くプレーできる自信がないから、後ろにあまり人がいないほうがいいかなぁと思って。重役タイムでいいでしょう?」とのこと。

「あのさ、真夏だよ。10時台って暑さがハンパないよ?それに遅いスタートだと、ハーフターンした”速く回れる組”が後ろに付くんだよ。熱中症対策のためにも、トップスタートに戻したから」と返しました。その後、何度かやり取りをして、結局彼とのゴルフは無期限延期ということになりました。

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早起きが苦手だから、と言う中高年は結構多いのも事実です。ゴルフの前では子供に戻ってしまい、恥ずかしげもなくワガママが出やすくなるということもあるでしょう。

令和のゴルフブームで若いゴルファーが増えたことに対するマイナス面を挙げて、ネガティブにとらえる論調がありますが、個人的には中高年の再開組のほうが問題アリでは、と感じています

昔のゴルフの価値観を都合良く持ち込もうとしたり、当時はキャディ任せのゴルフだったので自分では何もできず、そしてやり方も知らなかったりするケースも多いのです。腕前もそこそこに、プライドだけは最上級だったりするからです。

彼らの多くがどういうわけだか、遅いスタート好きなのです。

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