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地面にズボッとめり込んだボール 救済を受けられるケースと受けられないケースは?拾い上げたボールは拭いてもいい?

知っていて得するルールの話

2023/09/08 ゴルフサプリ編集部 真鍋雅彦

地面にめり込んだボール

雨天や雨上がりのラウンドでは、打った球がズボッと地面にめり込んでしまうことも。そんなときは、そのまま打つしかないの?それとも…。今回は、ボールが地面にめり込んだときの救済方法についてお教えしましょう。

地面に食い込んだボールはラフでも救済が受けられる

打ったボールが高く上がり、地面にドスンと落下。ボールが転がる様子が見えないと思ってその地点に行ってみると、軟らかくなった地面にボールがズボッとめり込んでいた。

ほとんどのゴルファーは「なんと運の悪いことか」と嘆くかもしれませんが、この場合は救済が受けられるのでご安心ください。

<2018年までのルール>
埋まった場合の救済はフェアウェイだけに限られていた。

<2019年のルール改正>
ジェネラルエリア(ティーイングエリア、バンカー、ペナルティーエリア、パッティンググリーンを除いたコース上のエリア)ならどこでも救済が認められることになった。

地面にくい込んだ球に対する罰なしの救済イメージ
地面にくい込んだ球に対する罰なしの救済イメージ

救済処置を受ける場合は、球の直後に基点を決め(目印としてティーやグリーンフォークを刺す)、そこから1クラブレングスの範囲内で、ホールに近づかないジェネラルエリアにドロップすればOK。

もちろんペナルティーはなし。また、拾い上げたボールにべっとりドロが付いている場合はそれを落としてもかまわないし、傷が付いていなくても他のボールに交換することができます。

ボールの一部が少しでも地面に埋まっていればOK

ただし、この救済を受けるときに気をつけなければいけないのは、ボールが本当に地面に“食い込んでいる”かどうか。ドロがべっとりついていてもボールが浮いている状態だと、救済は認められないからです。

<“食い込んでいる”の定義>
● そのプレーヤーの直前のストロークの結果作られた自らのピッチマーク(グリーン上でなくても、ボールの落下によってできた凹みはピッチマークといいます)の中にあること
● 球の一部が地表面以下にあること

上記が条件となります。

わかりやすくいえば、自分の打った球が落下してズボっと地面にめり込んで止まったときだけ救済を受けられますよということ。ボールがめり込んでその一部が地表面以下にあるのなら、穴の上にボールが浮いている状態でもかまわないということです。

一方、現象としてはボールが穴にはまっているように見えても、ボールが一度地面に落ちたあと転がって凹みやディボット跡などに入った場合は、救済は受けられないということです。

また、次のケースも救済は受けられません。

● 誰かに踏まれて球が地面に押し込まれた場合
● 打った球が空中に飛ぶことなくそのまま地面にくい込んだ場合
● 救済を受けてドロップした球が地面にくい込んだ場合

とくに3つ目は、ボールがめり込んだ1クラブレングス内だと、膝下からのドロップでもはまる可能性があるので、しっかりライを確認してからドロップするようにしましょう。

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