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初心者と初級者の違いは?100を切ったら中級者?上級者の条件は?ゴルファーのクラス分けを考察する

ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第84回

2023/09/15 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

ゴルフフラッグ

ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。

写真提供/篠原嗣典

初心者と初級者の境は130?それとも、ゴルフ歴2年以上?

「今日初めて130を切れたから、初級者の仲間入りです」と言われて、なんと返していいのか戸惑いました。頭をフル回転させて、改めて初心者と初級者の境について考えました。明確な基準はなく、曖昧だったなぁと気が付いたのです。

しかし経験的な感覚として、130を切ったら初心者を卒業して初級者にランクアップというのは聞いたこともないですし、ピンと来きません。これを機にいろいろなゴルフ関係者に、初心者と初級者の境について聞いてみました。

スコア120

「120を切ったらじゃない?」
130と大差ないように感じますが、意外なことにこの120というスコアの区切りを口にした人が一番多かったのです。

ゴルフ歴説

「ゴルフ歴が1年以上、いや、2年以上で初級者かな」

ゴルフ歴1年で40ラウンド、ベストスコア82というレベルの若いゴルファーもいますし、ゴルフ歴1年でデビューラウンド以外は練習しかしていないゴルファーもいます。ゴルフ歴説は説得力はありますが、一筋縄ではいかないようです。

他者に迷惑をかけない

「誰にも迷惑をかけずにプレーができるようになったら初級者!」

こんな感じのことを言う人たちが2番目に多かったのですけど、これこそが境目の曖昧さの象徴かもしれないと思いました。重要なことではありますが、ゴルフ歴数十年のオールドゴルファーでも本人の自覚がないだけで、他者に迷惑をかけないゴルフができないまま過ごしている人がいます。これが本当の基準になったら大混乱になります。

中級者と上級者の基準は?誰でも自分は上のクラスだと思いたい?

ゴルフ場,グリーン

初心者と初級者の境を調べていたら、自然と中級者と上級者の基準についての話も出てきました。「100を切ったら中級者。90を切ったら上級者」という人が一番多く、もっと厳しい基準だという人も少なくありませんでした。「シングルハンディ以下は上級者、それを目指している人は中級者。そうじゃない人は初級者」

こういう厳しい意見の中に、初心者と初級者の境界についても一家言がある人たちがいました。
「初心者はゴルフを続けようか、と迷いがある人のこと。ゴルフを一生続けると決めた瞬間から初級者にランクアップ」
厳しいのですが、垣間見えるやさしさを感じました

「自分は中級者以上だと思いたい。スコア至上主義ではなく、もっと総合的に判断したいよね」
この意見も、よく耳にしました。良く思われたいという願望は、ゴルフでは往々にしてプラスの原動力になるものです。中級者以上に思われたいからスコアアップに努力し、ゴルファーとしての立ち振る舞いも磨くというシンプルな構造は、古今東西のゴルフという文化の礎だったとも言えます。

総合的な判断というのは曖昧ですが、ありかもしれません。いくつかの条件を出して、そのうちの3個以上当てはまれば中級者以上、みたいな感じです。

(1)スコア、(2)プレースピード、(3)コース保護、(4)仲間の有無、(5)ゴルフ歴、(6)ゴルフ知識などの6項目で考えたら、自己判定もできて面白いと思います。

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