タイガーやマキロイら世界のトッププロも「eスポーツ」に参加 地域や国境を越えゴルフ産業の救世主に!
SDGsとゴルフ|第28回
世界中で大きな盛り上がりを見せている「eスポーツ」。業界団体「日本eスポーツ連合」の推計によれば、日本の2022年のeスポーツの国内市場は前年比約1.5倍の116億円に増えたという。このeスポーツは、SDGsへの貢献の面での可能性を秘めている。
GOLF TODAY本誌 No.617/101ページより
世界のゴルフ界に広がりつつあるeスポーツ
SDGsに寄与するeスポーツ
eスポーツとは、エレクトロニック・スポーツの略で、コンピューターゲームやビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える名称のこと。一般社団法人日本eスポーツ機構のホームページによれば、eスポーツはSDGsに寄与するとされている。
寄与できる理由の一部は以下の通りだ。
・孤独になりがちな障害者や高齢者に対し、より多くの社会的なつながりの場を提供。
・既存の地域コミュニティを活性化させるだけでなく、新たな地域コミュニティを創出。
・国籍の垣根を超えたコミュニケーションの促進。
・さまざまな産業の活性化や、eスポーツ関連の新しい職域の生み出しによる雇用創出。
どんな人でも参加でき、地域や国境を越えた交流も可能で、さらに産業の活性化にもつながるのだ。このeスポーツの波は、世界のゴルフ界でも広がりつつある。
ゴルフ×eスポーツによる社会貢献
マスターズでは地元地域の子どもを招いたイベントを実施
トニー・フィナウなどマスターズ出場選手も参加。
今年4月、世界のゴルフファンを驚かせたeスポーツのゴルフイベントが行われた。マスターズ会場内で行われた「The Road to the Masters Invitational」だ。
開幕前の日曜日、オーガスタナショナルGC内のプレスルームにトニー・フィナウなどのマスターズに出場する8選手が来場。観客も交えてEAスポーツのゴルフビデオゲームで争った。
観客には地元オーガスタ地域の少年少女も招待。ゴルフをやったことがない子どもでも楽しめるゲームなので、地元の子どもたちも大いに盛り上がった。マスターズがゴルフをやらない子どもたちにとっても楽しめるイベントになり、ゴルフを知る良いきっかけになったのだ。
タイガーとマキロイの新たなゴルフリーグにもeスポーツの要素
タイガー・ウッズとローリー・マキロイが共同で設立した“TMRW(トゥモロー)スポーツ”は、2024年から“TGL”という新リーグを開始する予定だ。ロングショットはスクリーンに向けて打つというeスポーツ的要素を導入し、チップショットとパットは実際に打つ。試合会場はゴルフ場でなく、アリーナなど交通の便の良い場所で開催。
さらに競技は夜に2時間以内で開催され、ゴルフトーナメント観戦が持つ“遠い”、“時間がかかり過ぎる”という負の要素を取り除いている。通常の静かなトーナメントとは異なり、“TGL”は音楽やエンターテインメントといったアリーナ特有の華やかな要素を積極的に取り入れる方針のようだ。
ゴルフ観戦がより身近に楽しめるようになるこの取り組み。地域コミュニティの活性化、タイガーやマキロイなど世界のトッププロが参加することによるゴルフファンの増加、そしてゴルフ産業の活性化など、様々なメリットを生み出しそうだ。
北村 収
1968年東京都生まれ。ゴルフ雑誌(ALBA)編集部、ゴルフダイジェスト・オンライン メディア部門に所属後、2011年に株式会社ナインバリューズを設立。ゴルフ分野を中心に、取材・執筆・編集からソーシャルメディア、web、Eコマースの企画運営まで総合プロデュースを手掛ける。
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