ワッグルしていたらボールがティからポロり…これって1打罰になるの?意外と知らない正しい処置
知っていて得するルールの話
打つつもりはなかったのにヘッドがボールに当たってしまった。そんなとき焦りますよね。ティーイングエリアならみんなが見ているから、誰かが教えてくれるかもしれませんが、離れたところでのショットの場合、どうすればいいか分からない。そんなときのために、しっかりルールを覚えておきましょう。
ジェネラルエリアなら、ボールが明らかに動いていなければ無罰でプレー
「ボールを打つ前にワッグルをしていたら、ボールが動いてしまった」。仲間だけでプレーしているプライベートのラウンドなら、「見てない、見てない」で済んでしまうので、これがルール違反なのか、それともペナルティーを科されるのかを知らない人も多いのではないでしょうか。
今回は、明らかにヘッドがボールに触れてボールが動いてしまったケースについて、どういう処置をすればいいのかを説明したいと思います。まず知っておいてほしいことは…
● ジェネラルエリア(ティーイングエリア、バンカー、グリーン、ペナルティエリア、アウトオブバウンズを除いた全エリア)とティーイングエリアとではルールが異なる、ということ
“ボールの挙動”によってペナルティが変わる
ヘッドがボールに触れても、「球が揺れている(または振動している)だけで元のところに留まっている、または少し動きかけても元に戻っている場合、その球は“動いた”ことにならない」となっています。だから、そのまま無罰でプレーできます。「あっ!触ったから1打罰!」にはならないのです。
一方で、もし元の位置からボールが半回転でもして前に転がってしまったら、プレーヤーが原因で球が動いたことになるので、1打罰が科せられます。また、このときは元の位置にリプレースしてプレーを再開しなければいけません。
たまに、「ラフなどでボールのうしろにヘッドをセットしたらボールが動いてしまった」というケースがあります。これに関しては、「ボールが動くくらいヘッドを芝に押しつけた」ということで、芝を足で踏みつけたり、芝をむしり取ったりするのと同様、ボールが動く動かないに関係なく「ライの改善」とみなされ、2打罰になります。くれぐれもご注意ください。
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