キャロウェイのフェアウェイウッドの進化がスゴいわ…ゴルフクラブも衣替えの時期、冬芝対策におすすめのモデルは?
中古ゴルフクラブ業界に携わって30年の“中古クラブ専門家・中山功一”が、旬な中古クラブ情報や購入時に参考となる豆知識などをお届けするコラムです。今回は、フェアウェイウッドについてお話します。
冬芝で拾いやすいフェアウェイウッドとは
画像提供/ANSER FREEK
冬芝は夏芝よりもボールが沈みやすく芝が硬くなるので、ボールが拾いやすい刃の形状がおすすめです。
ボールが拾いやすい刃(形状)は、キャロウェイの代表作である「ビッグバーサ ウォーバードメタル」やスティールヘッドから由来しています。
グリーンの芝の逆目と順目って?スコアアップのためには、やっぱり芝目を気にしてプレーをしたほうがいいの?
プロはよく芝目を読むというけれど、アマチュアもやっぱり芝目を気にしたほうがスコアがよくなるものなのでしょうか…。
フェアウェイウッドに革命をもたらしたキャロウェイ「ヘブンウッド(HEAVEN WOOD)」
キャロウェイが「S2H2 METAL」を発売したのは1989年。
ノーホーゼル・スルーボアというS2H2理論に基づいて設計された形状は当時、ホーゼルがなく違和感しかありませんでしたが、現在ではやさしさを求める当り前の形状になっています。
1995年~【ビッグバーサ ウォーバードメタル】
(写真/ゴルフトゥデイ編集部)
「ビッグバーサ メタル」の後継機種として発売された「ウォーバードメタル」は、ウォーバードソールという曲面形状の独特なソールで、ボールが拾いやすいように設計されました。
● 「ビッグバーサ ウォーバードメタル」のロフトバリエーションは9種類
2W:13.5度/3+W:13.25度/3W:16度/4+W:15.25度/4W:16.8度/5W:17.5度/7W:20度/9W:24度/11W:27度
ソールには「 HEAVEN WOOD 」の刻印がされています。
当時は3W、4Wをセッティングすることが主流で、5W以降の番手は売れないのではないか、と言われていました。
しかし打ってみると高い弾道のボールが簡単に打てて、グリーンが狙えるとアマチュアの間で評判になり、7W(ヘブンウッド)は、大ヒットしました!
1998年~【ビッグバーサ スティールヘッド】
画像提供/ANSER FREEK
「ビッグバーサ ウォーバードメタル」発売の3年後に、「ビッグバーサ スティールヘッド」を発売し、このモデルも大ヒットします。
「ビッグバーサ ウォーバードメタル」よりもクラウン部分に盛り上がりを付け、7Wのフェース厚は30ミリと「ビッグバーサ ウォーバードメタル」より1ミリ厚く、ヘッド体積も大きくなり、より安心感のある形状に進化しました。
当時は「ビッグバーサ ウォーバードメタル」よりも甲高いメタル打音が好まれ、ヒットした記憶があります。
このように、キャロウェイゴルフの歴史にはドライバーだけではなく、フェアウェイウッドも常識にとらわれない発想で進化していったのです。
現在に受け継がれるキャロウェイ フェアウェイウッドのソール形状
現行モデルでも、名作「ビッグバーサ ウォーバードメタル」や「スティールヘッド」の刃など、ソール形状を継承したモデルが発売されています。
フェアウェイウッドは、ドライバーやパターのように買い替えサイクルが早くありません。この機会にセッティングを検討してみてはいかがでしょうか。キャロウェイから発売されているフェアウェイウッドは、比較的シャローフェースのモデルが多く、ボールが上がりやすいことが特徴です。
ソールが広いモデルのほうがソールを滑らせやすいので、フェアウェイウッドが苦手な方には、ソールが広いモデルをおすすめします。
ライの悪い条件でのショットはミスヒットの確率が高く、正確性が下がります。無理してアイアンで打つよりも、ソールの広いフェアウェイウッドで打ったほうが結果がいいことが多いのです。
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