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ZOZOチャンピオンシップ出場選手たちのパター練習器具を調べてみたら?

逆上がりできないティーチングプロのゴルフが上手くなる話|第50話

2023/10/28 ゴルフサプリ編集部 名取 確

ZOZO Championship

こんにちは。逆上がりのできないティーチングプロ 名取確(なとり・たしか)です。
ZOZO チャンピオンシップ 2023に出場した世界のトップクラスの選手たちも、習志野CCの仕上がったグリーンにはとても苦しめられてましたね!いや~、見るからに良いグリーンでした。そんなグリーンに対応するため、どんな練習をしているのかパッティンググリーンで観察してきました。

写真/ゴルフサプリ編集部

パッティングの練習方法は世界共通

ZOZO チャンピオンシップで様々な選手たちのパッティング練習を観察してみました。その結果、奇をてらったものはなく、パッティングの練習方法は世界共通だと感じました

例えば、リッキー・ファウラー選手のパッティング練習は以下のような手順で行われていました。

(1)ボール2個を使って、2メートルのフックライン
(2)3~4メートルのフックライン
(3)ロングとまで言えないミドルパットを6球
(4)ショートパットに戻って2~3球で終了

これは多分、パッティングには自信があって、あまり余計なことは考えたくないからなのでしょうね。フックライン中心でやっていたので、ショットもフック(ドロー)のイメージを出したいのではないかと想像しました。

先日の日本女子オープンで優勝した原英莉花選手も、パッティングがちょっと上から入ってスライスラインが手前で切れる感じだったので、パッティングでドローっぽく打つイメージを出したら転がりが良くなってショットも良くなった、という話をしていましたね。

調子が悪ければ少し打ち込む時間が長くなりやすいと思いますが、リッキー・ファウラー選手はどうなんだろう?!今回の成績を見る限りでは、パー3でけっこうバーディを取ってますから、アイアンはイメージが良かったのだと思います。しかし距離の長いパー4の12Hは、3日目以外全部ボギーですから、ティショットがちょっと曲がってラフで苦労したんだろうなと想像できます。

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松山英樹選手は、パッティングに時間をかけて練習しますが、特に最後の締めにカップの周りを1周して5球、1.5メートルを全部入れてから終わっていました。

きっとルーティンなんでしょうけど、流石の集中力です。ティーイングエリアには集中して入りたい、という気合いのみなぎるパッティング練習でした。

選手のその時の調子やタイプによって、パッティングのやり方は違うのが当たり前ですが、みんなとってもたくさん打ちます。そして、意外と外します(笑)外すことはあまり意に介していないように見えました。リッキー・ファウラー選手も、ショートパットをほぼ外していましたよ!

入れるよりも、ボールの転がり=ストロークや、狙ったタッチが一定なのかをチェックすること。
自分の感覚が磨かれているように思えればいいのかなと思います。

様々な道具を使ったパッティング練習

パッと見ではわからなくても、パッティングは様々な課題があるものです。各選手が、色んな道具を使っていました!

(1)想定カップを自分で設置したパッティング練習

金谷選手,パッティング練習

金谷拓実選手は、カップの位置を自分で想定し、傾斜を測る道具を使ってカップ位置を決めます。エイムポイントで指を使って傾斜を読み、自分の感覚と測っているものが合うようにする練習をしていました。

う~ん、これはプロならではって感じで、あまりアマチュアはマネできないでしょうね。

(2)レール&ゲートでパッティング練習

レール&ゲート,パッティング練習

レールの先にゲートが付いた道具を使って、真っすぐピンポイントに打ち出す練習をしている選手がいました。

手前に置いていあるパッティングチューター(銀の球がゲート代わり)も真っすぐ打つための練習道具です。

とにかく真っすぐ!は万国共通ですね。金メダリストのシャウフェレ選手もゲートを置いて練習していました。

これなら気軽に真似できるので、コースにこういった道具を持ち込んでみるのもアリですね。

(3)紐を張ってパッティング練習

パッティング練習

紐を地上15センチくらいのところにピーンと張って、その下にボールを置きます。そこでストロークをすれば、自分のストロークがインサイドに入りすぎていないかなどが一目瞭然です。

これもシンプルながら効果の高い練習方法ですが、普通のコースでこのように紐をセットしてカップを占領するのは、さすがにマナー違反ですから、あまり現実的ではなさそうですね。

(4)ストロークラインでパッティング練習

パッティング練習道具

これは、パッティングのテイクバック&フォローの目安の高さで作られている道具で、正しいヘッドの動きを理解できるものです。板が斜めになっていて、構えるライ角なども標準的な角度がわかるようになっているものもあります。

道具を持ち込まずとも、まずはボール幅+@の幅に自分でティを刺して、真っすぐ打ち出す練習をするだけでもだいぶ効果がありますよ。漫然と打つのではなく、何か集中するためのツールを使ってみると効果を感じられると思います。

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