紛失球の場合もOB同様、元の位置に戻って打つのが正式なルール
ティーイングエリアから打ったドライバーショットが右の林へ。その方向にはOB杭があり、OBになったかどうかわからない…。
こういう場合は、「暫定球を打ちます」と宣言して、もう1球打つというのが一般的です。ルール上は、OBかどうかを確認してから元の場所に戻って打ってもいいのですが、それでは時間がかかってしまうので、「ひょっとしたら?」という場合でも、暫定球を打つというのが常識になっています。
ボールを探したが見つからなかった場合
それに対し、例え林の中に打ち込んだとしても、打った方向にOBエリアがない場合、またOBエリアがあったとしてもそこまでは行っていないと思ったときは、ボールが飛んだ方向に向かってスタスタと歩き出しますよね。しかし、もし3分間探してボールが見つからなかったら、”紛失球(ロストボール)”となり、公式競技では元の位置に戻って打ち直さなければいけません。
このときのペナルティーは、OBと同じ1打罰。つまりティショットならば、打ち直しのショットは3打目ということになります。
プライベートゴルフでは、なくなった辺りのフェアウェイから2打罰で打てる
ここで、OBと紛失球の対処方法を整理しておきましょう。
公式競技の場合
前述したように、前の位置に戻って1打罰を付加して打ち直しというのが基本です。いちいち戻るのは大変だし、時間もかかるので、「OBかもしれない」というときはもちろんのこと、「あの辺りに飛んだら、ボールが見つからないかもしれない」という場合も、暫定球を打っておけということです。
「そんなことをいわれても、紛失球になるかどうかなんて行ってみないと分からないじゃないか」と思う人も多いでしょうが、ルール上はそうなっていて、”できるゴルファー”はそうしているようです。
プライベートゴルフの場合
一方、プライベートのゴルフでは、「ゴルフ場で決められているローカルルールに従ってプレーをしましょう」ということになっています。そのローカルルールとは、「落ちたであろう位置から2打罰でプレーを続ける」というもの。
もしティショットが見つからなかった場合は、OBになったと思われる地点の近くのフェアウェイを基点として、そこから2グラブレングス内にドロップして4打目として打てるというルールです。
アマチュアのプライベートゴルフを見ていると、ボールが見つからなかったらなくなったと思われる辺りから「プラス1」でプレーを再開するケースが多いようですが、これは完全なルール違反となります。アマチュアゴルファーの中には、ボールが見つからなくてもOBほどショックを受けない人もいるようですが、扱いはほぼ一緒。
フェアウェイからボールが外れると「ああ、やっちゃった」と目を切ってしまう人が多いと思いますが、ボールを見失わないよう、しっかり落ち際まで見届けましょうね。
文・真鍋雅彦(まなべ・まさひこ)
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。




