グリップは強く『握っちゃ』飛びません!プロは『握る』じゃなくて『つまんでる』
逆上がりできないティーチングプロのゴルフが上手くなる話|第56話
こんにちは。逆上がりのできないティーチングプロ 名取確(なとり・たしか)です。
10月は「ZOZO Championship」を観戦取材させていただき、世界の技に圧倒されました。
今回は「ゴルフ日本シリーズ JTカップ」の取材をさせていただきました。2023年の日本男子ツアー最終戦に出る選手たちは世界に近い選手たちです。そこで、ティーチングプロ目線で気づいたことをレポートさせていただきます。
写真/相田克己
グリップはスイングに大きな影響を与える
JTカップはゴルフ日本シリーズという名の通り、その年の上位30名のみで戦う日本一決定戦です。この偉大なるステージに出場している選手たちを見て、何を思ったのか私はグリップの虜になってしまいました。
皆さん、グリップの握り方の正解って知っていますか?
グリップの仕方、これは本当に千差万別です。絶対これじゃなきゃいけないというものはないのです。野球しかり、テニスしかり、道具を握って操るスポーツを経験された方はわかると思うのですが、プレースタイルによってグリップは変わってきますよね。
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こんにちは。逆上がりのできないティーチングプロ 名取確(なとり・たしか)です。 パターのグリップには、絶対の正解がない...
ゴルフでも「どういう球を打ちたいか」によってグリップは違います。また、人によって手の大きさも違うのでどんなグリップで握れるかは人それぞれということも現実的にはあるのだと思います。
ですが、ゴルフの練習道具などでもグリップのお手本が形どられていて、握るだけで正しいグリップが身につく道具などが売っています。私もスクールでそれを使ったりしています。千差万別のはずなんだけど、まずはこれを試してみようという基本形はグリップにもあります。
日本男子ツアーのトップクラスの選手たちを見たときに、やっぱりここが大事だな!と気づいて、自分でも試してみたらやっぱりここを伝えないわけにいかない!ということになったわけです。
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ソン・ヨンハン選手のグリップは見惚れるほど美しかった
今回、JTカップの猛者達の中で最もグリップが美しいと感じたのはソン・ヨンハン選手です。人差し指の角度、親指のプレッシャー具合、全体的な手の力感、よどみのないスイングの流れ、美しい…
ゴルフを始めたら、まずソン・ヨンハン選手の打ち方を目に叩き込んで練習したら上手くなるだろうなという感覚があります。それぐらい、いいグリップとスイングをしていました。
グリップをまずは見てもらいましょう
ポイントになるのは、右人差し指の角度とその右人差し指でグリップをつまむ強さです。人差し指が銃のトリガーを引くときのようにガッチリとシャフトをつまんでロックしている感覚。親指も少し反らせるくらいで、2つの指の根元が親指の第一関節までピッタリとくっついているのが美しいグリップです。
ソン・ヨンハン選手は、きっとグリップをとっても大事に作っていると思います。だからこそ、今年のパーオン率1位になるショットの精度が身に付くんですね!
というか、この記事を書くまでパーオン率1位とは知らなかったんだけど「やっぱりな~」という感じ。JTカップで見たスイングは、本当に素晴らしいスイングでした。来年もツアーで追っかけてみさせてもらおうと思います!
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