ウェイトシフトを行うことはよいスイングをするための、オーソドックスでポピュラーな考え方です
バックスイングで右足に体重を乗せ、切り返しで左足に体重を移動し、その後カラダを回転させていく…。ゴルフスイングといえば、こういった動きを誰もが想像するのでは、と思います。ゴルフスイングの理論をまとめた数々の書籍にも、先に記したような体重移動の方法がよく載っています。
このような方法が良いか悪いかは別として、一般的にみるとゴルフスイングにおける体重移動=ウェイトシフトは、これがもっともオーソドックスでポピュラーな方法といえるでしょう。
新しい考え方や理論では、スライドする動作を使って左足に体重を移す動きをあまり推奨しないものもあります。また指導者のなかには、まったく別の考え方をもつ人もいます。
そのため、必ずウェイトシフトが必要かと問われたら「はい」と即答できません。ただ、100切りを目指すハイハンデのアベレージゴルファーで、右足に体重が残ってしまうことで誘発されるミスがたくさんあることもわかっていてほしいと思います。
右足方向へカラダを1ミリもズラさないことが、左一軸でスイングするポイントになります
「上手にウェイトシフトができず、ギッタンバッコンのスイングになってしまったり、右足にウェイトが残ることでいわゆる明治の大砲になっているアベレージゴルファーはたくさんいます。基本的に、このような動きだとうまくボールをヒットすることができず、ミスが増えてしまうことは否めません」
こう話すのは狭間世代の人気女子プロ、鶴岡果恋のコーチであり、関東ゴルフ連盟チームKGAジュニア技術担当ヘッドコーチもつとめる重田栄作プロ。
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アドレスは左5割、右5割の体重配分でOK。
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トップでは左6割、右4割になるようにバックスイング。その際、右ヒザは真っすぐに伸びてかまわない。
重田プロ 「ダウンスイングで右足から左足へウェイトをシフトすることができない。もしくはがんばってはいるけれどどうもうまくいかなくて…という人は、シフトをせずに打つ方法をおすすめします。
アドレスは左足に5割、右足に5割の体重配分でかまえます。そしてバックスイングするときに右足へ体重を移動するのではなく、左足に体重を乗せていきます。トップで左足に6割、右足に4割の体重配分になるようにするのです」
トップの左足体重を維持したままダウンスイング。
重田プロ 「ダウンスイングは左足に乗った体重をキープしたまま、左足股関節の上でカラダをターンさせていくイメージです。要するに左一軸スイングですね。
注意点はバックスイングする際、(1)右足方向へ1ミリもカラダをズラさない意識をもつこと。さらに、(2)右足へ1グラムも体重を移さない意識をもつことです。
この意識があればトップで左足=左股関節に体重が乗り、その状態を維持したまま左股関節を軸として、カラダをターンすることができるでしょう。
左一軸なら、ウェイトシフトができない人でも左足体重でインパクトでき、右足に残ることで引き起こされるミスを低減できます。また横方向への動きがほとんどないため、打点がとても安定します」
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腰に付けた棒が45度になるようにバックスイングする。
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棒が横に動くと左足に体重が乗らない。
重田プロ 「左一軸スイングをマスターするドリルは、ベルトループにツアースティックなどの棒を付けてバックスイングし、その棒がトップで45度になるようにカラダを回転させます。右足はヒザが真っすぐ伸びる感じでOKです。取り付けた棒が横に動くのはNG。
ここを気をつければ、左一軸でうまく振ることができ、ウェイトシフト問題も解決に向かうはずです」
文・宮川岳也(みやかわ たけや)
ゴルフ雑誌編集記者を経て、フリーランスのゴルフライターへ。USGTFティーチングプロ資格を有し、現在は埼玉県の練習場でレッスン活動も行っている。




