「飛距離が出ない」と嘆くゴルファーは、アレをどうにかするだけで安心して飛ばせるようになる
逆上がりできないティーチングプロのゴルフが上手くなる話|第58話
こんにちは。逆上がりのできないティーチングプロ 名取 確(なとり・たしか)です。
アマチュアのドライバーショットで「距離が出ない」と嘆いている方、かなり高い確率でスピン量が多すぎるのが原因になっています!それを解決してあげると、それだけで飛距離が伸びて安心して振れるようになりますよ。
飛行機の着陸のようにソフトにランディング!
みなさん、自分のスピン量知っていますか?ドライバーでは、2500〜3000回転程度が適正と言われているスピン量。実際に当スクールのお客様のショットを見ていると、この数値の方は伸びのある綺麗なボールが打てています。
空でグーンと伸びて、なかなか落ちてこないような球。バックスピンが適正に入っていると、空気を切り裂いてライナーで飛んでいきますね。テニスや卓球のスライスショットでは、ネット際の高さをギューンと伸びてバックラインまで届くようなボール。あれが綺麗なバックスピンのボールです。ライナー系の球を打つには、ラケット面をフラットに近い形でボールに当てます。ボールの真後ろから真っすぐ当てて押し出して行く感じです。
バックスピンが多いと揚力が働きすぎて、球が前ではなく上に上がっちゃうんです。しかも、バックスピンだけが多いってことはあんまりなくて、ほとんどの方はスライス回転が無茶苦茶強いから右にギューンと曲がって距離も出ない。
ゴルフ初級者に多い『急カーブ』スライス。軌道修正ドリルですぐに治ったぞ!
ボールが目標よりも左に飛び出して、途中から右に急カーブしてしまうスライス。まだ経験の浅いゴルファーに多く見られるスラ...
同じスライスショットでも、こちらは繋ぎのスライス。カットを強くして回転をかけて球を高く上げることで、時間を稼ぐようなボールです。ちょっとロブのような感じですね。こちらを打つときは、ラケット面をちょっと上に向けた形でをボールの上から下に、斜めに入れていきます。
まさに、ドライバーショットと同じです。ボールの後ろから真っすぐ当てると適正、上から下に入れるとスライス。なるべくボールの真後ろにクラブヘッドが来るようにするには、テイクバックでボールとヘッドの距離をなるべく遠くにすることが大事!左の腹筋がジワジワくるくらい、腹筋を使って遠くにヘッドを送り出します。遠くからゆっくりランディングして着陸する飛行機のような軌道で、ボールに向かってヘッドを下ろしていきましょう。
手だけで上げると、ヘッドが上には上がるけど後ろにはいかないので、直線的にクラブを下ろさざるを得ません。かなり上から下の角度が強くなって、自然とカット打ちになります。また、地面に向かって急降下するのでダフリも出るし、ボールを上からたたくようなトップも出ますから、これはどちらにせよ飛行機でいえば墜落です…。
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