ダウンスイングで右ヒジは下に向ける!右にも左にも飛ぶスライサーは、右ヒジの向きで右手主導を直そう!
JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.01
やさしくてわかりやすい指導で安定した人気を誇る勝又優美プロが、これまでアマチュアに多く相談されてきたテーマを披露、その原因と解決策を教える新シリーズがスタート。共感できる人はもちろん、向上心をもってゴルフに取り組むあなたにも役に立つこと請け合い。第1回はアウトサイド・インのスイングで右へも左へも飛ぶ、という多くのアベレージゴルファーが抱える悩みを解決する。
写真/相田克己
スイング軌道はアウトサイド・イン。基本はスライスだがヒッカケも出る
Tさんのスイングはアウトサイド・イン。ダウンスイングでクラブが外から入ってインに抜けるカット軌道なのでスライスになるが、ボールをつかまえにいくとヒッカケも出る
50代後半のTさんは、80台も出ますが90台後半を打つこともあるゴルファー。スコアが大きく波打つのは、ショットの安定感が乏しいことに由来していました。
Tさんのスイング軌道は、ほぼアウトサイド・イン。インパクトでフェースがスクエアに当たると、出球が真っすぐめで右に曲がるスライス気味のフェードが出ますが、飛ばそうとして強振するとインパクトでフェースが開き、ボールが右めに飛び出して右に曲がる危険なスライスになります。ヘッドスピードを上げようとするほど後者の感じになるので、なかなか本来の番手の距離が出ません。
また、これらを防ごうとインパクトでボールをつかまえにいくと、フェースは閉じますが、振り抜き方向がインサイドなのでヒッカケる。スライサーのアマチュアの方によく見られるスイングパターンです。
原因は右手主導のスイング。体が回らずアーリーリリースにもなる
Tさんがこうなるのは、腕で担ぐような格好でクラブを動かしてしいるからでした。
いわゆる手打ちですが、とりわけ右手でクラブを担ぎ上げる傾向が強いため、バックスイングで右ワキが空きます。
また、右手主導でクラブを高い位置に引き上げるので、のけぞる感じになり、体の回転が伴わないトップになります。クラブは動いてもバックスイング時の回転が浅いのです。
ダウンスイングも右手主導。バックスイングが浅いぶん体が早く開きます。そのためインパクトに間に合わそうとアーリーリリースになりやすい。”毒は毒をもって制する”みたいなスイングになっていました。
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トップに向かって右手でクラブを担ぎ上げると右ワキが空く。
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クラブは高い位置に行くが体が回らない。ダウンスイングも右手主導なのでアーリリリースしやすい。
ダウンスイングの正しい軌道を身につける。それがスコア90台を実現するための第1段階
重田栄作プロによる100切り達成のために絶対覚えてほしいことの2回目は、正しいダウンスイングの軌道です。スライスをはじめ...
修正ポイントは右ヒジの向き!
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