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ピン「G430 MAX 10K」の10K超の極大慣性モーメント。めちゃ曲がらなそうだけど、振りやすさはどうなのよ!?

野村タケオのゴルフ実験室

2024/01/17 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。年明けのこの時期といえば、ギア好きとしては大手海外ブランドの新製品が出るのでワクワクなのですが、今年はいつもと違うメーカーも同じ時期に新製品をドーンと出してきました。そのメーカーというのがPING。PINGのドライバーはだいたい2年おきに新作が出るのですが、今回は2023年に発売された「G430」シリーズドライバーの追加モデルということで、この時期に発売されるようです。いったいどんなドライバーが発売されるのでしょうか?発表会に参加して試打もしてきましたのでレポートしたいと思います。

写真/野村タケオ

PING430シリーズの追加モデルは超・高慣性モーメント!

PING,G430 MAX 10K

PINGから「G430」ドライバーの追加モデルとして発売されるのは「G430 MAX 10K(マックス テンケー)」という名前。パッと見のデザインは普通の「G430 MAX」とほとんど変わらない。もちろん微妙にデザインは違うわけですが、トゥ側のロゴプリント以外ではほぼ違いに気付かない感じ。では、なにが違うのでしょうか。

G430 MAX 10K

名前の「10K」というのは10000ということで、MOI(慣性モーメント)が10000g・cm²を超えていますよという意味。でもちょっと待てよと、ギア通の方だとそれじゃルール違反なんじゃないの?って思うでしょう。

そう、ルール上は左右のMOIは5900g・cm²と決められているんですね。なので、10000というのは左右だけでなく、上下のMOIを含めると10000g・cm²を超えるという意味なんです。それだけ打点が左右や上下にズレても曲がりにくいヘッドだということなんですね。

G430 MAX 10K

G430 MAX 10Kの超・高慣性モーメントを生み出す3つの秘密

10Kという巨大なMOIを生み出しているのは深低重心設計。まず固定式の高比重ウェイトをフェースから一番遠いところに配し、重心を深くしています。2つ目はカーボンクラウンにすることで、低重心化しています。これはG430シリーズではLSTでしか採用されていなかったテクノロジーです。そしてヘッドの投影面積を拡大したことで、さらなる深低重心設計を実現しています。

もちろん今までのPINGのドライバーもかなりの高MOIだったのですが、さらにMOIが大きくなったことで「マン振り」してもブレないヘッドになったということです。

G430 MAX 10K

MOIが10Kって、僕にとってはどうなんだろう

でもね、僕はこの新製品の話を聞いたときに、正直、僕には合わないクラブだな~と思ったんです。なぜなら僕はスイング中にフェースの開閉が大きいタイプなので、あまりMOIの大きいクラブだとインパクトでスクエアにフェースを戻せないんですね。ヘッドの挙動のせいでスイング中に振りにくさを感じてしまうんです。

なので、今もPINGのなかではヘッドが小さめのLSTを使っているし(スピンが少ないからという理由もありますが)、歴代使ってきたPINGのクラブも、どちらかというと動かしやすいモデルを選んできました。なので、MOIが最大ってことは、僕にはかなり難しいんじゃないかと思ったんです。

G430 MAX 10K

そんなことを思いながら発表会の試打ブースで打ってみました。まず構えてみると、たしかにヘッドはけっこう大きく見えます。少し後ろに長くなったような感じがしますが、形的には綺麗なので違和感はあまりないですね。シャフトは純正の「PING TOUR 2.0 CHROME 65S」、ロフト10.5度のヘッドで試打しました。

G430 MAX 10K

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