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“ロフト多めのUT”はアイアン、ストロングロフト化時代の救世主!? 【鹿又芳典・ギア解説】

鹿又芳典の“推しクラブ” こぼれ話 第3回

2024/02/15 ゴルフサプリ編集部

Ai スモーク ユーティリティ

前回のコラムで鹿又さんが触れていた、ロフト30度台の“ハイロフトUT”。あまり馴染みのないロフト帯のUTだが、どういうクラブと組み合わせると有効なのか? そもそもこのクラブを使いこなすには、どんなことが必要なんだろう?

写真/ゴルフサプリ編集部

7番アイアンのロフトが30度を下回るようになった

アイアンのストロングロフト化が、4年くらい前から激しくなっています。2022年の年末に市場に出ている7番アイアンのロフトの平均を測ったら、30度を切っていました。さらに、2023年に発売されているアイアン(7I)のロフトも、大方が28度くらいになってました。

ドライバーのヘッドスピードが40m/s前後の一般的なアマチュアゴルファーで、7番アイアンでキレイにキャリーが出せるロフトって32度や33度だと思うんです。タングステンが入って球が上がりやすい構造にしていたり、クラブ長を長くしているとかでなければ、キャリーがキッチリと10ヤードずつ差が出せるロフトは、その辺が限界じゃないでしょうか。ティアップしたり、ランを含めた距離を飛ばしていくケースは別にして。

アイアン,アドレス

そもそも、ストロングロフトアイアンの魅力って、7番アイアンは打てなくても8番アイアンや9番アイアンで今までの7万アイアンの距離をカバーできるからやさしい、というところにあります。7番アイアンが飛ぶことがやさしいのではなくて、ショートアイアンで狙える距離が増えることがストロングロフトアイアンの良さです。
そして、そういうクラブに合わせて、キャリーでグリーンを狙う番手を作ろうとしたときに“ハイロフトUT”が視野に入るんです。

“ハイロフトUT”の上手なセット術とは

グリーン上でボールを止めようとしたら、弾道に“落下角度”をつけるしかありません。打球にスピンが入ることによって(ホップするように)弾道が高くなって落下角度がつくということ。つまり、スピンを多くかけるか、打ち出し角を高くするか、グリーンで止めるにはその2つしかないんです。ただしスピンを増やすということは、ストロングロフトとは反対にロフトを寝かさなきゃいけなくなるし、そうすると飛ばなくなってしまう。

そのことを踏まえてクラブの組み合わせ方を考えると、スピンが入るタイプのアイアンをミドルアイアンまで使って、スピンが入らなくなる番手からはUTに替えるのもアリ。ストロングロフトのショートアイアンと“ハイロフトUT”を組み合わせる、というカタチもアリだと思います。

“ハイロフトUT”の活用法

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