バックスイングで背骨が後傾。同時に上体が左に側屈する
Mさんは45歳。ゴルフのキャリアは3年ほどで、まだまだ100を打つことが多いゴルファーです。
ショットで多くミスが出ますが、大抵はヒッカケやチーピンなど左へのミス。ボールがつかまる系のミスで飛ぶため、林に打ち込んだり、最悪OBになることも。打たずしてスコアを崩してしまうパターンです。
スイングの傾向はリバーススパインアングル。スパインアングルのスパインは背骨という意味、アングルは角度なので、スパインアングルとは背骨の角度=アドレス時の前傾角度を指します。スイング中もこの角度を変えずに体を回すことが重要なのは、みなさんご承知のとおりです。
Mさんはこれがリバースしている、すなわちバックスイングで前傾がキープできず後傾気味になっており、同時に早い段階で上体が左に側屈もしていました。
左手のひらで右側の壁をタッチするようにバックスイング
力を抜いた状態で左腕を伸ばして構え、そのまま右側の壁に左手のひらを当てる。この感じで始動すると起き上がりや過度な側屈を抑えられる。
リバーススパインアングルのトップから切り返すと、クラブがアウトサイドから下りてきます。多くの場合、手でクラブを扱う、特に右手で振るとアウトから下りやすくなります。でもMさんの場合、手はあまり使っておらず、背骨の後傾が原因でした。
そこでバックスイング時の背骨と伸展と側屈を修正するために「壁タッチドリル」を試していただきました。
このドリルは、テークバックからバックスイング前半で、側屈が入らないようにするためのメニュー。自分の右側に壁があるところで、クラブを持たずにアドレスの姿勢をとり、左腕を伸ばしてテークバックし、左手のひらで壁にタッチします。Mさんはすでにこの段階で左側屈が入っていたので手が壁に届かない状態でした。左手が壁につく=側屈が抑えられているということになります。
ヨコ振りするのと同じようにアドレス時の前傾をキープしたままスイング
壁タッチとともに「ヨコ素振り」も取り入れました。壁タッチにも後傾を防ぐ効果がありますが、手を使わずにトップを大きくしようとしてクラブを高い位置に運ぶと後傾せざるを得ません。
後傾すると必然的に体の回転が止まります。逆に言えば回転が止まらなければ後傾はしていないということ。そこで野球のバットを振るようにヨコ素振りをして体の回転を促すわけです。
しっかりヨコ振りができるとバックスイングで肩が入ります。ヨコ振りでは、地面に対してスパインアングルが垂直ですが、スイングではここに角度がつきます。でも、やることは同じでスパインアングルを変えずに動くだけ。これらを繰り返せばリバーススパインアングルは解消されます。
勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。


