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前傾キープできない人は左手の壁タッチドリルがおススメ!【勝又優美・アマチュアの悩み解決】

JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.05

2024/02/13 ゴルフサプリ編集部

勝又優美

やさしくてわかりやすい指導で安定した人気を誇る勝又優美プロが、これまでに多く相談されてきたアマチュアのお悩みを披露。その原因と解決策を教えるシリーズ。第5回のテーマはリバーススパインアングル。聞き慣れない人が多いかもしれないが、実はアマチュアにはありがちなバッドムーブで、バックスイングからトップでアドレス時の前傾角度が崩れてしまう症状のひとつ。切り返し以降の対応によってスライスも出ればヒッカケも出るというやっかいな症状だ。

写真/相田克己

バックスイングで背骨が後傾。同時に上体が左に側屈する

バックスイング時のリバーススパインアングル。背中が反ってしまいアドレス時に比べて後傾し、左側屈も入っている。
バックスイング時のリバーススパインアングル。背中が反ってしまいアドレス時に比べて後傾し、左側屈も入っている。

Mさんは45歳。ゴルフのキャリアは3年ほどで、まだまだ100を打つことが多いゴルファーです。

ショットで多くミスが出ますが、大抵はヒッカケやチーピンなど左へのミス。ボールがつかまる系のミスで飛ぶため、林に打ち込んだり、最悪OBになることも。打たずしてスコアを崩してしまうパターンです。

スイングの傾向はリバーススパインアングル。スパインアングルのスパインは背骨という意味、アングルは角度なので、スパインアングルとは背骨の角度=アドレス時の前傾角度を指します。スイング中もこの角度を変えずに体を回すことが重要なのは、みなさんご承知のとおりです。

Mさんはこれがリバースしている、すなわちバックスイングで前傾がキープできず後傾気味になっており、同時に早い段階で上体が左に側屈もしていました。

インパクトに向かって突っ込んだり、すくい上げるスイングになりやすい。
インパクトに向かって突っ込んだり、すくい上げるスイングになりやすい。

左手のひらで右側の壁をタッチするようにバックスイング

力を抜いた状態で左腕を伸ばして構え、そのまま右側の壁に左手のひらを当てる。この感じで始動すると起き上がりや過度な側屈を抑えられる。

力を抜いた状態で左腕を伸ばして構え、そのまま右側の壁に左手のひらを当てる。この感じで始動すると起き上がりや過度な側屈を抑えられる。

リバーススパインアングルのトップから切り返すと、クラブがアウトサイドから下りてきます。多くの場合、手でクラブを扱う、特に右手で振るとアウトから下りやすくなります。でもMさんの場合、手はあまり使っておらず、背骨の後傾が原因でした。

そこでバックスイング時の背骨と伸展と側屈を修正するために「壁タッチドリル」を試していただきました。

このドリルは、テークバックからバックスイング前半で、側屈が入らないようにするためのメニュー。自分の右側に壁があるところで、クラブを持たずにアドレスの姿勢をとり、左腕を伸ばしてテークバックし、左手のひらで壁にタッチします。Mさんはすでにこの段階で左側屈が入っていたので手が壁に届かない状態でした。左手が壁につく=側屈が抑えられているということになります。

壁タッチの後は、ヨコ素振りで仕上げ!

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