考えられないミスだが、けっこう頻繁に起こっている誤球
誤球とは自分のボールではないボールを打ってしまうことです。「そんなヘマ、やるわけない」と思っている人もいるかもしれませんが、けっこう起こりうるミスなのです。
例えば、林の中で見つかったボールを打ったらそれがロストボールだったとか。また、フェアウェイのど真ん中でもボールが2つ並んでいるとき、「絶対、オレのほうが飛んでいない」と思い込み、手前にある同伴競技者のボールを打ってしまったりだとか…主に誤球となるのは次の球を打った場合です。
(1)他のプレーヤーの使用球
(2)コースに遺棄されていた球(誰かのロストボールだったり、隣のホールから打ち込まれた球)
(3)放棄しなければならなくなった暫定球(初めに打った球がセーフで見つかった場合)
(4)アウトオブバウンズ(OB)にある球
前に打ったプレーヤーの誤球に気づかず、その人の球を打ってしまった場合も誤球になる
Q:さて、誤球をしてしまった場合はどうなるか?
A:結論からいうと…2打罰が科せられ、元の位置に戻って打ち直さなければいけません。
このとき誤球でプレーしたストロークはスコアに入らないので、2打目のショットが誤球だったとしたら打ち直しのショットは4打目になります。もし誤球をした2打目以降、グリーンの乗るまでそのことに気づかず5オンしていたとしても、元の位置から打つショットは4打目になります。
また、ロストボールを誤球してしまったときによくあるのですが、元の位置に戻ってボールが見つからない場合は、ロストボールのペナルティー2打罰が加わります。なお、誤球した球が同伴競技者の球だった場合、誤球されたほうのプレーヤーは、当然ノーペナルティーでボールのあった位置にプレースしてプレー再開となります。
やっかいなのは、先に打ったプレーヤーの誤球に気づかず、誤球されたプレーヤーがその人の球を打ったとき。つまり2人とも誤球をしてしまったケースですが、この場合は、先に誤球しようが後で誤球しようが関係なく、「誤球」となります。つまり2人とも2打罰となり、元の位置から打ち直してプレーしなければいけないということ。「あいつのせいでオレも誤球になってしまった…」という言い訳は通用しないということです。
打つ前に自分のボールかどうかを確認するという作業を、ルーティン化しよう
誤球をしないために、ショットの前に自分の球かどうかを必ず確認することが大事です。ルールをきちんと理解している人や、一度でも痛い目にあった人の中には、この作業をルーティン化しているケースも。
なお、深いラフなどで自分の球かどうかが確認できない場合は、ノーペナルティーで球を取り上げて確認することができます。ただし、元のライの状況を再現してリプレースすることが条件となるので慎重にやりましょう。
また、確認のために最小限必要な土を取り除くことは認められていますが、それ以上のことをやる、例えばタオルなどで球全体の土を取るなどの行為をした場合は1打罰になるので注意しましょう。以前は拾い上げて確認する場合、同伴競技者の立ち会いが必要でしたが、その必要はなくなりました。
まとめ
この誤球、ちょっと間違えただけのわりには厳しいような気もしますが、ストロークプレーで行われている競技の場合、誤球したにも関わらず打ち直しをしないで次のホールでティショットを打つと、その時点で競技失格。最終ホールの場合は、グリーンを出た時点で失格になります。
繰り返しになりますが、ボールの所に着いたら必ず自分のボールであることを確認すること。また、パッと見ただけで自分のボールかどうかがわかるように線を引いたり、目印を付けておくことも“誤球予防”になるのでぜひやっておきましょう。
文・真鍋雅彦(まなべ・まさひこ)
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。




