バックスイングは右腰を後方に引くイメージがいい!? 腰を前に出すから伸び上がる!【勝又優美・アマチュアの悩み解決】
JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.06
やさしくてわかりやすい指導で安定した人気を誇る勝又優美プロが、これまでに多く相談されてきたアマチュアのお悩みを披露。その原因と解決策を教えるシリーズ。第6回のテーマはアマチュアのスイングに多く見られる上下動。始動からトップに向かって体が伸び上がり、インパクトに向かって沈み込むため打点が安定しない。そればかりか体の回転を伴わないスイングになるので飛ばないというウィークポイントも抱え込むことになる。
写真/相田克己
バックスイングからトップで体が伸び上がり、ダウンスイングからインパクトではヒザが曲がる
60歳でキャリア10年のKさんの目標は100切り。大きな壁となっているのはティショットで飛ばないことです。「歳も歳なので250ヤードとは言わないけど、せめてドライバーで200ヤード以上は飛ばしたい」ということでした。
確かに60歳でもドライバーで200ヤード飛ばすのは十分可能ですし、スイングを見ると問題なくクリアできると感じたのでアドバイスさせていただきました。
Kさんのウィークポイントは上下動。バックスイングからトップで体が伸び上がり、ダウンスイングからインパクトではヒザが曲がり、ボールに向かって体が沈んでいくため打点が安定せずトップやダフりを繰り返します。
芯に当たれば200ヤードは飛びそうですが、上下動するスイングでは基本的に体が回っていませんから、当たったとしても飛ばないのです。
結果的にクラブを手で上げる形になりトップでクラブがクロスする
上下動が入ることで何が起こるかというと、バックスイングからトップで腰が前に出てきます。左の腰が出てくる感じになるため、右腰が後ろに引けません。
つまり、バックスイングで体が回らないため、体の回転ではなく伸び上がることでクラブを動かしている。結果的には手で上げる形になりますからトップでクロスしてきます。
ダウンスイングで沈んでも時すでに遅し。元の体勢には戻りませんから、必然的にクラブがアウトから下りてインサイドに抜けていくアウトサイド・インの軌道になるわけです。
バックスイングで腰が出ないようにするには?
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