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「ディアマナ WB」人気モデルの第6世代をコースに持ち込んで試打してみた!!

野村タケオのゴルフ実験室

2024/04/10 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。三菱ケミカルから新しいシャフトが発売になりました。それが「Diamana WB「というモデル。いわゆる白マナ系のシャフトということになりますが、第6世代のDiamanaシリーズの1作目ということで、コスメも変わりました。いったいどんな感じのシャフトに仕上がっているのでしょうか?
さっそくコースに持ち込んで試打してきました!

<取材・文・写真提供 ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ>

「WB」は白マナ系の元調子

「Diamana WB」はWシリーズということなので、前作「WS」の後継モデルということになるのでしょうか。白マナ系なので手元側がしなるシリーズということになり、この「WB」も元調子ということです。けっこう元調子系が好きな僕としては、かなり期待しちゃいます。

「WB」は白マナ系の元調子

マットフィニッシュでデザインも変わりました!

「WB」はDiamanaシリーズの第6世代の1作目ということで、素材使いやデザインも変わっています。前作では金属調のイオンプレーティング加工で光沢のあるような仕上げでしたが、今作はマットフィニッシュとなっています。最近マット仕上げが少し流行っているのかな~と思いますが、個人的には好きですね。デザインも手元側の花がらが大きくプリントされ、ロゴもすこしポップというか、可愛い感じになっていますね。ベースがマットだからか、柄やロゴがかなり目立つ感じです。これは好き嫌いが少し分かれるかも。

シャフト

先端のねじれが最適化されて大型ヘッドでもOK!

素材的には第5世代まで採用されていた先端素材に加え「New Tip Technology」によって先端部の“ねじれ量”を最適化。これにより最近の大型の高MOIヘッドに対応し、トップからダウンスイングの挙動安定性を高め、理想的なインパクトに導いてくれます。先端のねじれが最適化されていることで、優れたエネルギー伝達を実現しています。

シャフト

僕が試したのは50g台の53S

「WB」シリーズは重量・フレックスも豊富に用意されています。40g台のR2フラックスから80g台のTXフレックスまで、実に21種類もラインナップされています。その中から僕が試したのが50g台の「53S」。「WB」では重量を示す数字の下一桁が「3」になっているのですが、実は初期の頃のDiamanaは下一桁が「3」だったらしいので、そのころの表記に戻したんですかね?
「53S」でカタログスペックが54gでトルクが4.6の元調子ということです。自分のドライバーヘッド、テーラーメイドの「Qi10 LS」9度に挿しました。それで計測してみると、45.25インチで組んでバランスがD2.0、重量305g、振動数254って感じでした。

シャフト

手元が少しクイッとしなる感じがします!

さっそくコースで打ちましたが、打つ前にイメージしていた動きと少し違う感じ。元調子ということで、手元側がグーッとしなって、少しまったりとするのかな~と思っていたんですよね。粘るというか。それがこの「WB」は手元から少し真ん中寄りに近いあたりがクイッとしなる。しなり量もけっこう多めの感じなんです。ただ弱々しい感じではなく、クイッとしなってからインパクトに向けてクッと戻って来る。なんか少しダブルキックぽくも感じるような動きです。マイルドって感じではないんです。「53S」に関しては全くハードさは感じませんでした。

先端部もしっかりしているのですが、ガチガチに硬いという感覚はないけれども、オフセンターヒットしてもブレが少ないという感じ。これは「New Tip Technology」によってねじれを最適化しているからということになるのでしょうか。
弾道的にはあまり上がりやすくはないので、球の低い人はロフト多めのヘッドとか、上がりやすいヘッドを選んだほうがいいかもしれません。スピン量はけっこう少なめになるシャフトだと思います。捕まりに関しては、あまり捕まえてくれる感はないですね。ただ、けっこう思ったように操れるので、自分の持ち球が打ちやすいんじゃないでしょうか。

こういう手元がクイッとしなるタイプは、切り返しがゆったりしている人に合うなんて言われますが、僕は切り返しが速いタイプですが、けっこう気持ちよく振れます。タイミングも取りやすいので、気持ちよくフィニッシュまで振り切れるんですよね。僕の使っているヘッドはあまり上がりやすいものではないので(ロフトも9度だし)、僕が打つと中弾道のほぼストレートから軽いフェードという感じ。少しアッパーに入れて弾道を高くすることもできるので、そのあたりの操作性はけっこう高そう。

僕はけっこうこの「WB」が気に入って、すでに3ラウンドほど使っていますが、ブレの少なさとタイミングの取り安さが気に入っています。スペック的には「53S」でいいのですが、意外としなりがあるので、「53X」とか「53TX」なんかも試してみたら面白そうだな~と思いました。

表

「WB」はどんな人におすすめ?

あまり変わった動きをするシャフトではないですが、手元側がクイッと大きめにしなるので、手元硬めが好きな人には向きませんね。あと、ボールを上げて欲しい人や、シャフトで捕まえて欲しい人にもあまりおすすめできないかも。やはり切り返しで少し手元側のしなりを感じたい人や、タイミングを取りたい人には向きそう。スペックを選べばハードヒッターがぶっ叩いて飛ばすこともできそうです。球筋的にはドローにもフェードにも対応するんじゃないでしょうか。ヘッドもなんにでも合いそうですが、先端のねじれが少ないので、最近の慣性モーメントがめちゃ大きいヘッドにもかなり良さそう。

ついに第6世代に突入したDiamanaシリーズ。その1作目の「WB」は白マナ系の元調子ながら、少しまったりとは違うしなり方をするシャフトでした。ぜひ皆さんも一度試してみてください。

野村タケオ,イラスト

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。
様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。

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