230ヤード飛ばすには? まずは常に一定のリズムで振れるようになれ!
目指すは最大飛距離230ヤード超え!【ドラコン優勝コーチ・遠藤璃乃が教える】 飛ばし屋女子育成企画 Vol.2
飛距離アップとスコアアップを同時進行させたい! そんな夢を実現させるべく、ドラコン選手権で優勝経験のある遠藤璃乃コーチが100切り女子を完全バックアップ。挑戦するのはゴルフ大好き、モノマネからアクション、殺陣までなんでもこなすマルチタレントの神田美優さん。今回はスイングリズムを整えます。
撮影協力/GOLF RANGE PLUSTER 用賀 撮影/相田克己
練習で一打ごとに一喜一憂しているとリズムがどんどん早くなります
神田 コーチにアドレスについてアドバイスしていただいたおかげで、随分とスイングしやすくなったように感じます。
遠藤 傍目に見ても、以前よりも気持ちよく振れているように見えますよ。プロのマネから自分のスイングになって解放されたんじゃないですか?
神田 確かにそんな感じですね。でも、なかなかちゃんと当たらないんですよ。ちゃんと飛んだと思ったら、次はダフりやチョロになる。いつも100点とは言いませんけど、もうちょっとショットの平均点が上がらないかなぁと思うんです。どうすればいいですかね?
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遠藤 そうですね、でも、せっかく振りやすくなってきたのですから、そこは崩さないようにしたいですよね。まずは細かいことは考えずに、いつも同じリズムでスイングすることだけ考えてはどうでしょう。というのも、美優さんの練習を見ていると、一打ごとに一喜一憂していますよね。当たらなかったとわかるやいなや、すぐに次のボール打ってしまうことが多いように思います。そのまま続けていると、練習のテンポもスイングリズムも早くなる一方で、いつの間にか打ち急ぎが身についてしまいます。言葉は悪いですが、下手が身についちゃうんですよ。
神田 コーチ、すみません、打ち急ぎってなんですか?
遠藤 ダウンスイングで本来のリズムよりも速くクラブを下ろしてしまうことです。
神田 速く下ろすとよくないんですか?
遠藤 スイングの理想はクラブを上げる速度と下ろす速度があまり変わらないこと。特にアマチュアの方はテークバックからトップまでの過程でクラブが動く速度に対して、トップからダウンスイングが速くなりがちで、ミスショットの多くはこれが原因になっています。そしてこうなる時はおおむね、手でクラブを下ろしたり、バックスイングで体の回転が足りていません。その結果、インパクトでフェースが開いたり、体が早く開いてしまうんです。美優さんの場合、打ち急ぎと同時に体が伸び上がるので、ボールの上を打ってチョロになりやすく、それを嫌って今度はダフるパターンになっているようです。
神田 クラブを速く下ろしてるなんて、思ってもいませんでした。どうしたら直せますか?
遠藤 自分のスイングリズムをつかみましょう。とりあえずその場で、いつも歩いている時のように足踏みをしてください。「1、2」と声を出しながらやってもいいですよ。
神田 「1、2、1、2、1、2……」こんな感じですか?
遠藤 そうです。それと同じリズムでスイングするように心がけるんです。
神田 なるほど。コーチ、ひとつ質問してもいいですか?
遠藤 どうぞ。
神田 このリズムでスイングするのはわかるんですが、スイングって止まっているところから急に動き出すじゃないですか。そうなると、どうやって動き出せばいいか、きっかけというか、そういうのがわからないんですけど。
遠藤 確かにそうですね。いい方法があるのでお教えしましょう。アドレスしたら、スイングを始動する時に足踏みをするんです。
足踏みしながらフォワードプレスを入れて始動するのがおすすめです
神田 えっ、どーいうことですか?
遠藤 スイングを始動する時に足踏みをする感じで、右足を踏み込みながらテークバックするんです。始動前に一旦左足を踏み込んでから、右足を踏むタイミングでテークバックしてもいいですよ。
神田 左足を踏んで、右足を踏みながらテークバックですか。あ、こうやると確かに動きやすいですね!
遠藤 左足を踏む時に、手元を少し左に動かしてもOKです。これはフォワードプレスという動きで、始動のタイミングをとるのにいい方法なんです。
神田 ほんとだ、動き出しのタイミングをつかみやすい!
遠藤 美優さんはまだアドレスの入り方も一定していないので、アドレスに入るまでの動き、プレショットルーティンて言うんですが、これをいつも一定にし、なおかつ足踏みとフォワードプレスでスイングをスタートすれば、いつも一定のリズムでスイングできるようになると思います。あとは、ちゃんと当たらなかったからといって、練習で次から次へとポンポン打たないこと。できれば、一球一球ルーティンを踏んで打つようにしましょう。はじめ良ければ終わりよし。スイングも例外ではなく始動が肝心ですよ。
神田 わかりました。これからは歩く時のリズムを忘れずにスイングするように心がけます!
コーチ:遠藤璃乃
1994年生まれ。東京都出身。JLPGA TCP A級ライセンス、PGA of America Playing Ability Test (PAT)合格。中3年まではテニスに没頭。埼玉栄高校ゴルフ部からキャリアをスタートした。卒業後は米国へ留学して腕を磨くのみならず、ゴルフに特化したトレーニングについても本格的に学ぶ。2017年にはドラコン日本一決定戦 L-1グランプリに挑戦し優勝した経験をもつ。現在は東京都世田谷区のゴルフレンジプラスターでチーフインストラクターを務める。
生徒:神田美優
1996年生まれ。群馬県出身。女優・タレントとして活動している中で、全英女子オープンで海外メジャー初優勝した日本人選手に顔立ちが似ていることからゴルフタレントとしての活動も開始。最近では群馬テレビ「ダイアンのガチで!ごめんやす ゴルフ対決で勝ったら私を売り込んで!」にも出演(TVerで視聴可能)。Instagram @miyuu_kanda
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