球筋の打ち分け方
極意1 一つの打ち方を極める
7番アイアンのスイング
PWのスイング
60度のウェッジのスイング
使うクラブのバリエーションを増やす
球筋を打ち分けるには、スイング(打ち方)を変えるか、クラブを替えるか。もちろん、どちらがよい・悪いはありません。前者はおもに1本のウェッジを使い、テクニックを駆使する方法で多くのプロが採用。後者はスイングは変えずに、状況に応じて最適なクラブを選択する方法で、私はこちらを採用しています。
その理由は「スイングは極力変えたくない」「クラブを替えることで球筋が変わるのなら、そのほうが合理的でシンプル」と考えるからです。一つの打ち方を極めることにより、スイングの再現性が高くなり、ミスヒットが減る。一つの打ち方=いつも同じ動きなら、プレッシャーがかかる場面でも体がスムースに動く、といった利点があります。
スイングのバリエーションより、使うクラブのバリエーションを増やす、というのが私の理論です。
極意2 クラブで球筋を打ち分ける
7番アイアン
PW
60度のウェッジ
寄るイメージがわく球筋を選ぶ
極意3 アドレスはややハンドファースト
これが基本の構え方です
ボールは右足親指の前。手を左太モモの内側に置いて小さく構えよう!
極意4 胸を左右に動かす
この構え方と打ち方でアプローチの8割はカバーできる
グリーン周りのアプローチはボールを遠くに飛ばす必要がないので、「小さく構える」ことが鉄則です。スタンス幅を狭くして、スタンスを少しオープンにしたら、右足親指の前にボールをセット。そして手(グリップ)を左太モモの内側に置き、ややハンドファーストに構えます。
体重配分は、7番でコロがす時は左8対右2くらいの左足体重に、ウェッジで高く上げる時は5対5の左右均等にします。クラブは短く握ったほうが、構えが小さくなり、ミート率が良くなります。
これが基本の構え方ですが、本番(コース)では臨機応変に対応することが大切です。ドライバーと違い、アプローチは足元が平らではなく、ボールのライも様々で、球筋や打つ距離が毎回変わるからです。状況に応じて、ボール位置や体重配分などを微調整し、その場で最適なアドレスを作りましょう。
スイング(打ち方)は、「胸を左右に動かす」ことが基本。これはどんな時も変わりません。胸をしっかり動かし、手を使わずに体の回転でボールを打つ。振り幅が小さくなると、胸が動かなくなり、手を使ってしまうので注意しましょう。
最初は、腰の高さの振り幅で、クラブを替えながら左右対称に振り、球筋と飛距離がどう変わるのかをチェックしてみてください。トーナメントのタフなコースセッティングを除き、皆さんがプレーする一般営業のコースセッティングなら、この構え方と打ち方でアプローチの8割はカバーできると思います。
藤田寛之
ふじた・ひろゆき
(葛城ゴルフ倶楽部)
1969年6月16日生まれ。168㎝、70㎏。福岡県出身。レギュラーツアー18勝、シニアツアー3勝。2012年は年間4勝を挙げ、43歳にして初の賞金王に輝いた。23年は日本シニアオープン優勝。リカバリー率1位を4回も獲得している「寄せの達人」。


