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キャロウェイ「Ai SMOKE」のツアーバージョン「◆◆◆MAX」と「◆◆◆S」を打ち比べ!

野村タケオのゴルフ実験室

2024/05/22 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。キャロウェイゴルフは今年の初めに「PARADYM AI SMOKE」シリーズを発売しました。ドライバーヘッドは3種類あったのですが、それに加えてツアーバージョンのヘッド2種が追加発売されることになりました。限定販売となっているようですが、プロの間でも評判がいいようなので、めちゃ気になりますよね。ってことで、さっそく2つのヘッドをお借りしてコースに持ち込んで試打してきました!
<取材・文・写真提供 ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ>

ツアーバージョンももちろんAIスマートフェースです!

新しく追加モデルとして発売されたヘッドは「PARADYM AI SMOKE」シリーズの「◆◆◆MAX(トリプルダイヤマックス)」と「◆◆◆S(トリプルダイヤエス)」というモデルです。先に発売された中にも「◆◆◆」というモデルはありましたが、それの少しヘッドが大きいモデルが「◆◆◆MAX」、ヘッドが小さいモデルが「◆◆◆S」ということになります。

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どちらのモデルにも「PARADYM AI SMOKE」シリーズで採用されている「AIスマートフェース」が採用されています。これは約25万人のゴルファーのリアルなスイングデータを生かしながら、スーパーコンピューター上で5万回もの設計とテストを実施し、どのような打ち方、ヘッドの入り方をしても、ベストなボールスピード、スピン、方向、打ち出し角へと補正するフェースです。そのため、打たれたボールはいままで以上に強く、遠くへ飛んでいき、とても狭い範囲に着弾するようになっています。またこのAiスマートフェースはモデル専用の設計がなされており、それぞれのヘッド形状や目指している弾道、寛容性、ターゲットゴルファーのスイング、打点位置なども考慮してつくられています。

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そして、ヘッドのボディ部分は昨年のPARADYMシリーズよりも軽量化された360°カーボンシャーシです。これによって生まれた余剰重量は、さらなる重量配分の最適化や、より良い振り心地の実現に活用されています。

◆◆◆MAXは少しシャローで大きめヘッド

◆◆◆

ではまず「PARADYM AI SMOKE ◆◆◆MAX」を打ってみます。構えてみると、ヘッド形状はネック側が少しシェイプされた洋梨っぽい形です。ヘッドの後部が少しとんがり気味で少し三角形っぽく見えますね。でも綺麗な形で構えやすいです。フェース向きもスクエアか、ほんの少し開いているのかな~くらいに感じます。ヘッド体積は先に発売されている「◆◆◆」の450ccに対して「◆◆◆MAX」は460ccとなっています。ですが特別大きいヘッドという印象はないですね。「◆◆◆」よりも少しだけシャローになっているということです。

◆◆◆

◆◆◆MAXは少し優し目で強い球

試打したのはロフト10.5度で、シャフトはカスタムでフジクラの「24VENTUS BLUE 6S」が挿してありました。僕がいつも使っているシャフトよりは少し重めのシャフトです。
打ってみると、打感はとても柔らかく、打音も低めでとても落ち着いた音です。フェースが少したわむような感じがあります。弾道は少し高めで、スピンは少なめですが、超ロースピンって感じでもなく、少し少なめのスピンで飛んでいく感じ。そして曲がりは本当に少ない。打点が多少トウやヒール側にズレても、ほぼ真っすぐに近い球が飛んでいきます。飛距離的にも多少のミスヒットではあまり変わりません。やっぱ「AIスマートフェース」はすごいですね。普通の「◆◆◆」よりも少し優しくボールが上がって飛ぶという印象です。

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飛距離性能もかなり高くて、シャフトが僕に合っていたということもあるのかもしれませんが、かなり飛びました。誰でも簡単に優しく飛ばせるというモデルではないですが、ある程度振れる人であれば強い弾道で飛ばせると思います。とにかくヘッドのバランスが良くて、大型ヘッドにありがちな振りにくさというのがないです。いや~このヘッド、僕は本当に気に入りました。日本の女子プロにもこのヘッドは人気のようですよ。

◆◆◆Sはディープでコンパクトヘッド

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次に「PARADYM AI SMOKE ◆◆◆S」を打ちました。こちらも同じくロフト10.5度に「24VENTUS BLUE 6S」が挿してあります。
こちらはヘッド体積が445ccと「◆◆◆」よりも5ccだけ小さくなっています。ディープヘッドなので、思ったよりもコンパクトに見えますね。ヘッド形状は基本的には同じような形で、洋梨っぽい綺麗な形。フェース面も真っすぐです。

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これはなかなか手ごわいヘッドですぞ

打ってみると、打感は柔らかいながら、こちらのほうが少し手にズッシリとした打感を感じました。打音はさらに低めです。弾道は中弾道という感じ。あきらかにこちらのほうが球が上がらないですね。中弾道で前に行く強い球が出ました。しっかりと芯で打てたときは、ランも含めるとこちらのほうが飛距離は出そうな気がします。スピンは少なめだと思いました。

◆◆◆

ただ、やはり寛容性という部分では、小さめのヘッドだけに少し劣るかと。曲がりは少ないし、直進性も高いのですが、ミスヒットしたときのヘッドのブレが少しこちらのほうが大きいですね。ヘッドの操作はしやすいので、ドローもフェードも打ち分けやすそうですが、ある程度のスキルがないと使いこなすのは難しそう。僕がコースで打った感じでは、当たったときは飛びましたが、やはり多少左右にブレてラフに行ってしまう球も出ました。打感と打音は本当に好みですが、僕のパワーでは、この「◆◆◆S」はちょっと難しそうです。球を操れるハードヒッター用のヘッドだと思いました。そういうゴルファーにはとても強い武器になってくれるんじゃないでしょうか。

それぞれに特徴があって、ツアーバージョンの名にふさわしいヘッドでした!

キャロウェイゴルフのツアーバージョンヘッドを2種類打ち比べましたが、それぞれに特徴があり、とてもいいヘッドだと思いました。特に「◆◆◆MAX」は本当に振りやすく、曲がらず飛距離も出たので、マジで欲しくなりました。「◆◆◆S」はハードヒッターの上級者限定という感じですが、これはこれでとても良くできていると思います。自信のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

左が◆◆◆Sで、右が◆◆◆MAX
左が◆◆◆Sで、右が◆◆◆MAX

2つとも良いヘッドでしたが、なかなか良いお値段なんですよね。僕が今回試打した組み合わせだと、税込みで14万円オーバー・・・。試打結果はめちゃ良かったですが、値段を聞くとちょっと考えちゃいますね。あと、キャロウェイさんは毎回追加モデルのヘッドを何種類か出していますが、できれば全部同時に出してほしいっす。先に他のモデル買っちゃってると、2本めを買う資金が尽きてしまっているので(笑)。
今回の2つのヘッドはツアーバージョンということで、公式オンラインショップかCALLAWAY EXCLUSIVE 取扱店舗だけでの販売となっています。もし機会があればぜひ試打してみてください。

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。
様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。

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