プロは21度、アマチュアは24度・27度のクラブがカギ
写真はタイガー・ウッズのセッティング。
ここ数年のPGAツアーやDPワールドツアー(欧州ツアー)、LIVゴルフに出場している選手たちのクラブセッティングを見て驚いたこと、革新的に感じたことがあります。そのヘッドスピード(HS)帯の中で、ウッド型UTと7Wという、球が上がりやすいヘッドの21度を使う選手がスゴく増えていること。アマチュアの皆さんも、ぜひ参考にして欲しいですね。
世界のトッププレーヤーと一般のアマチュアでは、HSや狙う距離は違います。でも、グリーンというターゲットを狙うときに、球が上がって安定したスピンがかかる方が“やさしさ”につながるでしょう。プロのHSで21度ということは、アマチュアのHSに置き換えると、24度や27度というロフト帯のクラブに該当します。その番手をしっかりと「グリーンを狙うクラブ」として使えているのか? ということを考えてみましょう。トッププレーヤーたちも21度のクラブを替えてきているのだから、アマチュアも24度や27度というロフト帯のクラブを見つめ直した方がいいのではないでしょうか。
170~180ヤードをしっかり打てるクラブが入っているか?
とくに27度のクラブについて議論を深めてみましょう。ウッド型UTだとメーカーによってU5やU6という番手表記になるし、FWでいうと11Wくらいになります。21度が7W、24度が9W、27度が11Wということ。アイアンでいえば、ストロングロフトになっている今は6Iや7Iになります。
27度というロフト帯は、ドライバーのHSが40m/s前後の人にとっては170~180Yのレンジになるでしょう。そのクラブが、しっかりと球の高さが出たりスピンが入ってグリーンを狙えるのか? というところは、コースマネジメントをしていく上で重要なポイントに違いありません。
距離は同じでも、飛び方が異なる2本を入れるのもアリ
このレンジを攻めるときに「高さが出せてキャリーで狙えるクラブ」と「高さが抑えられてラインが出せるクラブ」というように、打つ距離がかぶっている2本をセッティングしてもいいんじゃないでしょうか。同じ距離を打つにしても、ハザードを越えたいときは高さが出せるクラブを使う、高さを抑えたいときはライン出しができるクラブを使う、というように状況によって使い分けるということ。あとは、ティショットで打つならアイアンでいいけれど、セカンドで(地べたから)打つなら球が上がりやすいFWやUTにする。というように、よく行くコースで使用する場面も含めて検討してみましょう。
イメージした弾道と距離が打てれば、FWやUTのブランドやモデルが“バラバラ”でも問題ありません。現に、そういうセッティングで活躍しているプロもいます。FWとUTはクラブの長さも違いますし、ムリに同じモデルでそろえる必要もないし、同じモデルでそろえても構いません。結果を求めるなら「目的に合うクラブ」を選ぶように心がけましょう。
鹿又芳典
かのまた・よしのり 1968年生まれ。年間試打数2000本超え。全てのクラブに精通するクラフトマン。豊かな知識と評価の的確さで引っ張りだこ。ゴルフショップマジック代表。




