ゴルフの予約にもキャンセル料があるって知らなかった……予約時に必ず有無を確認して!
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第109回
ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。
写真/ゴルフサプリ編集部
ゴルフのキャンセル事情は変化している
プレー当日に雨だったのでキャンセルしたゴルフコースから、翌週に請求書が届いたという30代男性が嘆いていました。
ゴルフコースのビジネスは、ホテルとか、旅館と同じで「スタート枠という部屋を使う権利」を売ることで成り立っています。キャンセル料が発生するのは、当たり前なのです。
でも、旅行の予約では、キャンセル条件を気にするのに、ゴルフでキャンセルについての条項を気にするゴルファーは少ないのが、2024年時点の現実のようです。
確かに、少し前までは、キャンセル料の設定があるコースは、ほとんどありませんでした。ゴルフコースは良くも悪くも、キャンセルし放題だったともいえます。
バブル期のピーク時には、プレー代金100%というキャンセル料が普通でしたし、コースによっては予約金を振り込んで予約が成立して、キャンセルしても予約金は返却されない、というケースもありました。
たくさんの時間が経過して、令和になってからこの国にも何度目かのゴルフブームが来ています。
直前のキャンセルでも無条件で受け入れるのもサービスの内だと考えていたコース経営者も、満員御礼が連発するようになってくると、考え方が変わるものなのです。
無断キャンセルや、ダブルブッキングのキャンセルし忘れなどの悪質な事例は、排除しようという機運が高まり、予防策としてキャンセル料を復活させるコースが多くなってきました。
キャンセル料の未払いで訴訟も起きているって!?
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