真面目に3ヶ月練習してもドライバーが当たらないなら、原因はクラブです
吉本巧のゴルフギア教室 第20回
アイアンで高さを出したい時、ティを高めにすることありますよね? じゃあ、ドライバーの飛距離を伸びるティの高さもあるのでは? ゴルフのメカニズムに精通したコーチ・吉本巧がギア目線から森羅万象を解説する企画。今回は、当たらないドライバーの原因は“あなたのスイング”じゃないかも?というお話です。
写真/ゴルフサプリ編集部
いい時もあれば悪い時もある。結果に波があるならスイングに問題あり
ドライバーが当たらないこと、ありますよね。そんな時、必ず考えるのが「スイングが悪いのか、クラブが悪いのか」。いわゆる“どっちが悪いか問題”です。ビギナーならスイングが悪い場合が圧倒的に多いですが、ある程度キャリアがあるアベレージゴルファーだと簡単にはわかりません。そこで今回は、スイングとクラブ、どちらが悪いのかを見極めるポイントについてお話しします。
言うまでもなくスイングには波があります。いい時もあれば、悪い時もある。長期的に見ても、1ラウンド単位で見ても、必ず波はやってきます。もし、満足いく時も、いかない時もあるのなら、それはスイングに原因がある可能性が高い。悪いのはスイングで、ドライバーが合っていないわけではないので、満足いく時のショットをできるだけ繰り返せるようにスイングを磨くべきです。やがてスイングがよくなるとクラブの方が合わなくなるかもしれませんが、それはまた別の問題です。
一方、クラブには波がありません。物体ですから当然です。ですから、合っていないクラブは、過去はもちろん、未来永劫ずっと合わないままです。ずっと当たらないままだったり、振っていて気持ちが悪いとか、ずっと調子が悪いなど、上昇気配がなければドライバーがミスマッチである可能性が高いです。つまり、波はあってしかるべき。人間ですからね。もっと言えば、波はなくちゃいけない。波がなくて思ったような結果が伴わない場合は、十中八九クラブが足を引っ張っています。
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クラブが合っていない症状として一番わかりやすいのは「当たるけれど飛ばない」です。芯に当たっている感じがあり、打った感じは悪くないのに思ったほど飛んでない。暖簾に腕押しじゃないけれど、手応えがない。ある程度やっているゴルファーなら、いいスイングができた時にはいい感覚があるはず。その感覚があったのに思ったほど飛んでいないならドライバーに原因があるということです。
ただ、スイングの調子が悪い時は、クラブが合っていようが、いまいがミスショットになりますから、クラブとの相性を判断する基準にはなりません。ですから、調子が悪い時にクラブを替えちゃダメ。調子がいいからこそ差が顕著に出るので、調子がいい時にどれだけいいパフォーマンスができるかを見て判断しなければいけません。
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