ガーミン「Approach Z30」は使うと「ゴルフがアガる」機能がいっぱい!
【ガーミン好き・編集Sが使ってラウンドしてみた】
ガーミンユーザーにとっては一度使うとやめられなくなる「Aproach Z30」。
6月27日に発売されたガーミンのゴルフ用レーザー距離計「Approach Z30」。すでにガーミンのゴルフ専用シリーズ、「Approach」のGPSウォッチを使っていたゴルファーの間で人気の商品となっているが、じっくりと使ってレポートしてみた。
自分にはレーザー計測器は必要ないと思っていた。
それは普段から「ガーミン」のGPSウォッチを愛用しているからで、この業界内で一番使い倒しているという自負がある。ゴルフのスコアはもちろん、番手別飛距離やスタッツ、ラウンド後に見てはニヤニヤしている。さらには健康管理までやってくれる。
使用モデルは「Approach S60」に始まり、「Approach S62」、そして現在は「fēnix 7」を使っている。
「fēnix 7」はゴルフに特化したモデルではないが、ゴルフモードを起動させれば、「Approach シリーズ」とほぼ同じ機能でゴルフGPSウォッチとして活躍してくれる。
全体のコース図は出るし、2打目地点からのグリーンまでの距離は当然、ハザードまでの距離など画面をタッチするだけでひと目でわかり、左腕を見れば欲しい情報は表示される。わざわざピンにレーザーを当てる必要もない。
ひとつ難点といえば、正確なピン位置までの距離が知りたい場合、画面をタッチしてピン位置を自分で変えなければならないこと。もちろん面倒くさいのでやってはいない。おおまかな距離がわかればグリーンを狙えるし、そもそも数ヤード単位で打ち分けられる技術もない。だから自分にはGPSゴルフウォッチでちょうどいいのだ。
というより、もはや「ガーミンウォッチ」なしではラウンドできない体になってしまった。
一度だけ忘れてゴルフへ行ったときのこと。初心に帰ってヤード杭とカートのナビの情報でラウンドした。プレー自体はそれでなんとかなったのだが、ボールの位置まで足を運ぶと、「ガーミンウォッチ」がない左腕を何度も見てしまった。もうボールの位置に行くと左手首を見るのがクセというか、ルーティンになってしまっているのだ。
レーザー距離測定器を手にしてピンまでの距離を測る、確かにあのふるまいは上級者っぽくって、いいな、とは思う。最近ではカートに乗っていながらボールとピンにレーザーを照射して距離が計測できるものも登場している。
それを知ったときはさすがに触手がピクリと動いたが、でもそのたびに「いやいや、GPSゴルフウォッチでいいって」と心の声に従い、ネットショッピングの買い物かごから入れたり出したり繰り返していた。
ラウンド仲間には「GPSゴルフウォッチ」と「レーザー距離計」の‟二刀流”もいる。とくにパー3のホールではピンにレーザーを照射し、正確な距離をみんなに教えてくれるのでありがたい。
しかーし、‟愛すべき”「ガーミン」から「GPSゴルフウォッチ」に対応したレーザー距離計が登場したというではないか。これまでも「ガーミン」製のレーザー距離計が登場しているが、前述のとおり必要性を感じなかったから欲しいとは思わなかった。
だが今回登場した「Approach Z30」は「ガーミン」の「GPSゴルフウォッチ」と連動するというではないか! 「え?ゴルフウォッチと連動?何が?」
ひとことで連動すると言われても「連動のしようがないのでは……」と思っていた。
初めて手にした「Approach Z30」は大きすぎず、小さすぎずのほどよいサイズ。確かにコンパクトさがウリの距離計はいいなと思うが、実際手が大きい自分にとっては小さすぎて手の大きさを持てあましてしまうことがある。重さも含め「Z30」はしっくりきた。
「Approach」シリーズだけではなく、ありがたいことに「fēnix 」、「epix」シリーズとも連動してくれる。接続は時計側からスクロールして選ぶだけで簡単だ。
そして実際に手にしてラウンド開始。
さっそくティーインググラウンドで試しに使ってみる。
何コレ! すごい! 欲しい!
初めてのターゲットへのレーザー照射から、もうびっくりだ!
たとえば左のバンカーまで何ヤードだろうと思ってレーザーを当てる。距離を感知すると「Approach Z30」のファインダ―内にターゲットまでの距離が表示され、同時にGPSウォッチの画面に瞬時にどこから照射してどこまでを測ったかが赤い線で表示されているではないか!
これ何がすごいかというと、レーザー式距離測定器は遠く離れたピンフラッグにレーザーを当てなければならないため、ちょっとでもズレると奥の木までの距離を測っていることもある。ウォッチ側のコース図にどこまで計測したかがわかるので、ズレていたりした場合がすぐにわかる。これは本当にすごいと思う!
しかし「Approach Z30」の本当の凄さがわかるのはこのあとになる……。
レーザーで距離を測定するとGPSウォッチ側にも表示される。
ガーミンゴルフウォッチの弱点を一気に踏み倒していった
ガーミンのゴルフウォッチの弱点はピンまでの距離表示だ。僕みたいに大雑把にグリーンまでの距離を知るだけならいいが、ピン位置までを正確に把握したいのならば、先ほど説明した通りラウンド前の設定が必要だ。
パー4の2打目地点、ボールの位置から「Approach Z30」をピンに照射、すると……。
「ブルッ」と振動が来たと思ったら、画面左には簡易的なグリーンの図が現れ、フロントエッジからピンまで、ピンから奥のエッジまでの距離が表示される!
左手に目をやると手動で設定しなければならなかったはずのピン位置が自動で設定され、こちらにもフロントからピンまで、ピンから奥までの距離が表示されているではないか!
「これはすごい!」
いままでスマートウォッチの画面に150ヤードと表示されれば、150ヤード打っていたのにグリーンエッジからピンまでが30ヤードと知れば「130ヤード打てば乗るな」と番手を下げたり、安心感も生み出してくれる。
一度ピンに照射すれば、ホールアウトするまでこのピン位置で表示され続け、アプローチ時に照射することもしなくていい。
いままでの「ガーミン」ユーザーにとっては、「腕を見てクラブを選んで……」というルーティンが「Approach Z30で測って腕を見て……」とルーティンがひとつ増えるので慣れが必要だが、慣れてしまえばとてもプラスになるし、ラウンドがより楽しくなる。
「Approach Z30」内にピン位置がでない?……
テストを始めて3ラウンドめ、とても参考になることが起こった。
いつもはピンフラッグにレーザーを照射するとピンまでの距離は表示されるのだが、エッジと奥までの距離が出なくなった。
「設定を何か間違ったか? いや設定するものはないはず。ではこの酷暑で故障してしまったか……」
この日のラウンドは36ホールある2グリーンのコースだった。ガーミンユーザーの方はご存知の通り、スタート前にGPSウォッチ側の画面で「●●コースAグリーン」or「●●コースBグリーン」を選択しなければならない。
なぜピン位置がでなかったか? そう、この日、最初の設定時点でAグリーンかBグリーンかを間違っていたのだ。
スマートウォッチ側で設定を正すことができるので、やり直すとちゃんと表示された。もし、「なんで表示されないのだろう?」と思ったときに「グリーンの選択を間違っているのでは?」とトラブルシューティングのひとつとして頭に入れておいていただきたい。
「Approach」シリーズだけでなく「fēnix」シリーズでも見事な連動を見せてくれた「Approach Z30」、ガーミンユーザーにとってはハッキリ言って‟買い”だ。
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